石に漱ぎ、流れに枕すとは
石に漱ぎ、流れに枕す
いしにくちすすぎ、ながれにまくらす
言葉 | 石に漱ぎ、流れに枕す |
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読み方 | いしにくちすすぎ、ながれにまくらす |
意味 | 負け惜しみが強いことのたとえ。また、屁理屈をつけて自説を正当化することのたとえ。晋の孫楚が「石に枕し、流れに漱ぐ」というべきところを「石に漱ぎ、流れに枕す」といい誤ったとき、「石に漱ぐとは歯を磨くこと、流れに枕すとは耳を洗うことだ」とこじつけた故事から。夏目漱石の号もこの故事から。 |
出典 | 『晋書』 |
使用語彙 | 流れ |
使用漢字 | 石 / 漱 / 流 / 枕 |
「石」を含むことわざ
- 朝寝八石の損(あさねはちこくのそん)
- 雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)
- 石臼を箸に刺す(いしうすをはしにさす)
- 石が流れて木の葉が沈む(いしがながれてこのはがしずむ)
- 石亀の地団駄(いしがめのじだんだ)
- 石亀も地団駄(いしがめもじだんだ)
- 石地蔵に蜂(いしじぞうにはち)
- 石に嚙り付いても(いしにかじりついても)
- 石に齧りついても(いしにかじりついても)
- 石に裃(いしにかみしも)
- 石に灸(いしにきゅう)
- 石に立つ矢(いしにたつや)
- 石に花咲く(いしにはなさく)
- 石に布団は着せられず(いしにふとんはきせられず)
- 石に枕し流れに漱ぐ(いしにまくらしながれにくちすすぐ)
- 石の上にも三年(いしのうえにもさんねん)
- 石の物言う世の中(いしのものいうよのなか)
- 石橋を叩いて渡る(いしばしをたたいてわたる)
- 石部金吉鉄兜(いしべきんきちかなかぶと)
- 石を抱きて淵に入る(いしをいだきてふちにいる)
- 一石を投じる(いっせきをとうじる)
- 円石を千仞の山に転ず(えんせきをせんじんのやまにてんず)
- 蛙が飛べば石亀も地団駄(かえるがとべばいしがめもじだんだ)
- 雁が飛べば石亀も地団駄(がんがとべばいしがめもじだんだ)
- 木仏、金仏、石仏(きぶつ、かなぶつ、いしぼとけ)
- 金石の交わり(きんせきのまじわり)
- 転がる石には苔が生えぬ(ころがるいしにはこけがはえぬ)
- 蒟蒻で石垣を築く(こんにゃくでいしがきをきずく)
- 升を以て石を量る(しょうをもってこくをはかる)
「漱」を含むことわざ
- 石に漱ぎ、流れに枕す(いしにくちすすぎ、ながれにまくらす)
- 石に枕し流れに漱ぐ(いしにまくらしながれにくちすすぐ)
- 流れに枕し石に漱ぐ(ながれにまくらしいしにくちすすぐ)
「流」を含むことわざ
- 汗水流す(あせみずながす)
- 汗水を流す(あせみずをながす)
- 汗を流す(あせをながす)
- 石が流れて木の葉が沈む(いしがながれてこのはがしずむ)
- 石に枕し流れに漱ぐ(いしにまくらしながれにくちすすぐ)
- 一樹の陰一河の流れも他生の縁(いちじゅのかげいちがのながれもたしょうのえん)
- 一河の流れを汲むも他生の縁(いっかのながれをくむもたしょうのえん)
- 浮き名を流す(うきなをながす)
- 江戸っ子は五月の鯉の吹き流し(えどっこはさつきのこいのふきながし)
- 河海は細流を択ばず(かかいはさいりゅうをえらばず)
- 河童の川流れ(かっぱのかわながれ)
- 金釘流(かなくぎりゅう)
- 金槌の川流れ(かなづちのかわながれ)
- 木っ端を拾うて材木を流す(こっぱをひろうてざいもくをながす)
- 細工は流々、仕上げをご覧じろ(さいくはりゅうりゅう、しあげをごろうじろ)
- 細工は流流、仕上げをご覧じろ(さいくはりゅうりゅう、しあげをごろうじろ)
- 奢侈に流れる(しゃしにながれる)
- 車軸を流す(しゃじくをながす)
- 上昇気流に乗る(じょうしょうきりゅうにのる)
- 時流に乗る(じりゅうにのる)
- 善に従うこと流るるが如し(ぜんにしたがうことながるるがごとし)
- 空吹く風と聞き流す(そらふくかぜとききながす)
- 中流に船を失えば一瓢も千金(ちゅうりゅうにふねをうしなえばいっぴょうもせんきん)
- 流し目を送る(ながしめをおくる)
- 流れに棹さす(ながれにさおさす)
- 流れに棹差す(ながれにさおさす)
- 流れに枕し石に漱ぐ(ながれにまくらしいしにくちすすぐ)
- 流れに耳を洗う(ながれにみみをあらう)
- 流れる水は腐らず(ながれるみずはくさらず)