時は得難くして失い易しとは
時は得難くして失い易し
ときはえがたくしてうしないやすし
言葉 | 時は得難くして失い易し |
---|---|
読み方 | ときはえがたくしてうしないやすし |
意味 | 好機はめったにめぐってこないし、油断するとすぐに去ってしまうということ。また、時は二度とめぐってこないので、わずかな時間も大切に過ごすべきであるということ。 |
出典 | 『史記』 |
使用語彙 | して |
使用漢字 | 時 / 得 / 難 / 失 / 易 |
「時」を含むことわざ
- 挨拶は時の氏神(あいさつはときのうじがみ)
- 朝顔の花一時(あさがおのはないっとき)
- 朝の一時は晩の二時に当たる(あさのひとときはばんのふたときにあたる)
- 会った時は笠を脱げ(あったときはかさをぬげ)
- あの声で蜥蜴食らうか時鳥(あのこえでとかげくらうかほととぎす)
- ある時は米の飯(あるときはこめのめし)
- ある時払いの催促なし(あるときばらいのさいそくなし)
- いざという時(いざというとき)
- 一時違えば三里の遅れ(いっときちがえばさんりのおくれ)
- 何時にない(いつにない)
- 今を時めく(いまをときめく)
- 飢えたる時は食を択ばず(うえたるときはしょくをえらばず)
- 往時渺茫としてすべて夢に似たり(おうじびょうぼうとしてすべてゆめににたり)
- 会うた時に笠を脱げ(おうたときにかさをぬげ)
- 逢うた時に笠を脱げ(おうたときにかさをぬげ)
- 蛙の目借り時(かえるのめかりどき)
- 勝つも負けるも時の運(かつもまけるもときのうん)
- 悲しい時は身一つ(かなしいときはみひとつ)
- 叶わぬ時には親を出せ(かなわぬときにはおやをだせ)
- 叶わぬ時の神頼み(かなわぬときのかみだのみ)
- 借りる時の地蔵顔、返す時の閻魔顔(かりるときのじぞうがお、かえすときのえんまがお)
- 借りる時の地蔵顔、済す時の閻魔顔(かりるときのじぞうがお、なすときのえんまがお)
- 彼も一時、此れも一時(かれもいちじ、これもいちじ)
- 聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥(きくはいっときのはじ、きかぬはいっしょうのはじ)
- 気の利いた化け物は引っ込む時分(きのきいたばけものはひっこむじぶん)
- 金時の火事見舞い(きんときのかじみまい)
- 草木も眠る丑三つ時(くさきもねむるうしみつどき)
- 苦しい時には親を出せ(くるしいときにはおやをだせ)
- 苦しい時の神頼み(くるしいときのかみだのみ)
- 苦しい時は鼻をも削ぐ(くるしいときははなをもそぐ)
「得」を含むことわざ
- 言い得て妙(いいえてみょう)
- 一文の得にもならない(いちもんのとくにもならない)
- 魚の水を得たよう(うおのみずをえたよう)
- 魚を得て筌を忘る(うおをえてうえをわする)
- 得体が知れない(えたいがしれない)
- 得たり賢し(えたりかしこし)
- 得手勝手は向こうには効かない(えてかってはむこうにはきかない)
- 得手に鼻つく(えてにはなつく)
- 得手に帆を揚げる(えてにほをあげる)
- 得手に帆を掛ける(えてにほをかける)
- 得も言われぬ(えもいわれぬ)
- 大見得を切る(おおみえをきる)
- 借りて借り得、貸して貸し損(かりてかりどく、かしてかしぞん)
- 簡にして要を得る(かんにしてようをえる)
- 九死に一生を得る(きゅうしにいっしょうをえる)
- 口と財布は締めるが得(くちとさいふはしめるがとく)
- 愚者にも一得(ぐしゃにもいっとく)
- 愚者の一得(ぐしゃのいっとく)
- 愚者も一得(ぐしゃもいっとく)
- 愚者も千慮に一得有り(ぐしゃもせんりょにいっとくあり )
- 蛟竜、雲雨を得(こうりょう、うんうをう)
- 虎穴に入らずんば虎子を得ず(こけつにいらずんばこじをえず)
- 死ねば死に損、生くれば生き得(しねばしにぞん、いくればいきどく)
- 好かぬは得せぬの唐名(すかぬはえせぬのからな)
- 千慮の一得(せんりょのいっとく)
- 損して得取れ(そんしてとくとれ)
- 力を得る(ちからをえる)
- 地の利を得る(ちのりをえる)
- 壺を心得る(つぼをこころえる)
- 当を得る(とうをえる)
「難」を含むことわざ
- 言うは易く行うは難し(いうはやすくおこなうはかたし)
- 一日再び晨なり難し(いちじつふたたびあしたなりがたし)
- 一難去ってまた一難(いちなんさってまたいちなん)
- 色の白いは七難隠す(いろのしろいはしちなんかくす)
- 曰く言い難し(いわくいいがたし)
- 謂われを聞けば有難や(いわれをきけばありがたや)
- 縁なき衆生は度し難し(えんなきしゅじょうはどしがたし)
- 難きを先にし、獲るを後にす(かたきをさきにし、うるをのちにす)
- 噛み合う犬は呼び難し(かみあういぬはよびがたし)
- 艱難、汝を玉にす(かんなん、なんじをたまにす)
- 兄たり難く、弟たり難し(けいたりがたく、ていたりがたし)
- 故郷忘じ難し(こきょうぼうじがたし)
- 孤掌鳴らし難し(こしょうならしがたし)
- 災難なら畳の上でも死ぬ(さいなんならたたみのうえでもしぬ)
- 災難の先触れはない(さいなんのさきぶれはない)
- 山中の賊を破るは易く心中の賊を破るは難し(さんちゅうのぞくをやぶるはやすくしんちゅうのぞくをやぶるはかたし)
- 材、大なれば用を為し難し(ざい、だいなればようをなしがたし)
- 至難の業(しなんのわざ)
- 少年老い易く学成り難し(しょうねんおいやすくがくなりがたし)
- 師走女房難つけな(しわすにょうぼうなんつけな)
- 女子と小人とは養い難し(じょしとしょうじんとはやしないがたし)
- 女子と小人は養い難し(じょしとしょうじんはやしないがたし)
- 人生行路難し(じんせいこうろかたし)
- 生は難く、死は易し(せいはかたく、しはやすし)
- 創業は易く守成は難し(そうぎょうはやすくしゅせいはかたし)
- 難波の葦は伊勢の浜荻(なにわのあしはいせのはまおぎ)
- 難癖を付ける(なんくせをつける)
- 難産、色に懲りず(なんざん、いろにこりず)
- 難色を示す(なんしょくをしめす)
「失」を含むことわざ
- 足場を失う(あしばをうしなう)
- 暗夜に灯火を失う(あんやにともしびをうしなう)
- 色を失う(いろをうしなう)
- 置き酌失礼、持たぬが不調法(おきじゃくしつれい、もたぬがぶちょうほう)
- 遅きに失する(おそきにしっする)
- 片腕を失う(かたうでをうしなう)
- 金を貸せば友を失う(かねをかせばともをうしなう)
- 挙措を失う(きょそをうしなう)
- 気を失う(きをうしなう)
- 左右の手を失うが如し(さゆうのてをうしなうがごとし)
- 失笑を買う(しっしょうをかう)
- 失態を演じる(しったいをえんじる)
- 失敗は成功の母(しっぱいはせいこうのはは)
- 失敗は成功のもと(しっぱいはせいこうのもと)
- 失敗は成功の因(しっぱいはせいこうのもと)
- 失敗は成功の基(しっぱいはせいこうのもと)
- 千慮の一失(せんりょのいっしつ)
- 血の気が失せる(ちのけがうせる)
- 中流に船を失えば一瓢も千金(ちゅうりゅうにふねをうしなえばいっぴょうもせんきん)
- 東西を失う(とうざいをうしなう)
- 時を失う(ときをうしなう)
- 度を失う(どをうしなう)
- ホメロスすら時に失策を犯す(ほめろすすらときにしっさくをおかす)
- 面目を失う(めんぼくをうしなう)
- 元も子も失う(もともこもうしなう)
- 安物買いの銭失い(やすものかいのぜにうしない)
- 欲は身を失う(よくはみをうしなう)
- 礼を失する(れいをしっする)
「易」を含むことわざ
- 案ずるより産むが易し(あんずるよりうむがやすし)
- 言うは易く行うは難し(いうはやすくおこなうはかたし)
- 易簀(えきさく)
- 易者、身の上知らず(えきしゃ、みのうえしらず)
- 簀を易う(さくをかう)
- 山中の賊を破るは易く心中の賊を破るは難し(さんちゅうのぞくをやぶるはやすくしんちゅうのぞくをやぶるはかたし)
- 少年老い易く学成り難し(しょうねんおいやすくがくなりがたし)
- 好きな事には騙され易い(すきなことにはだまされやすい)
- 生は難く、死は易し(せいはかたく、しはやすし)
- 創業は易く守成は難し(そうぎょうはやすくしゅせいはかたし)
- 俗事に入り易い(ぞくじにはいりやすい)
- 付け焼き刃はなまり易い(つけやきばはなまりやすい)
- 付け焼き刃は剥げ易い(つけやきばははげやすい)
- 手を易え品を易え(てをかえしなをかえ)
- 熱し易いものは冷め易い(ねっしやすいものはさめやすい)
- 熱し易きは冷め易し(ねっしやすきはさめやすし)
- 万卒は得易く、一将は得難し(ばんそつはえやすく、いっしょうはえがたし)
- 羊を以て牛に易う(ひつじをもってうしにかう)
- 古傷は痛み易い(ふるきずはいたみやすい)
- 暴を以て暴に易う(ぼうをもってぼうにかう)