「腐」を含む故事・ことわざ・慣用句
「腐」を含む故事・ことわざ・慣用句の一覧です。五十音順に表示しています。
浮世渡らば豆腐で渡れ(うきよわたらばとうふでわたれ)
世渡りは、内面にやさしさと柔軟性をもち、物事のけじめはきっちりとつけよというたとえ。豆腐は外見が四角くきちんとした形だが、内は柔らかいことから。
気が腐る(きがくさる)
気になることがあって気分が晴れないさま。
腐っても鯛(くさってもたい)
優れたものは、痛んでもそれなりの値打ちがあるというたとえ。
腐れ縁は離れず(くされえんははなれず)
悪縁は、切ろうとしてもなかなか断ち切れないということ。
口が腐っても(くちがくさっても)
何があっても決して言わないと強く思う気持ち。
酒屋へ三里、豆腐屋へ二里(さかやへさんり、とうふやへにり)
生活するのに非常に不便な場所のこと。 酒屋へは三里、豆腐屋へは二里の道のりがある場所のことから。
鯖の生き腐れ(さばのいきぐされ)
鯖はいたみやすく、新鮮なように見えても腐りはじめてるいることがあるということ。
白豆腐の拍子木(しらどうふのひょうしぎ)
見かけは立派でも、実際は役に立たないもののたとえ。豆腐で作った拍子木が使えるはずがないことから。
宝の持ち腐れ(たからのもちぐされ)
役に立つ物を持ちながら、利用しないたとえ。また、優れた才能や手腕がありながら、それを活用しないたとえ。
知恵の持ち腐れ(ちえのもちくされ)
すぐれた知恵を持っていながら、有効に活用できないこと。また、有効に活用しないこと。
豆腐で歯を痛める(とうふではをいためる)
ありえないことのたとえ。
豆腐に鎹(とうふにかすがい)
少しも手ごたえや効果がないことのたとえ。「鎹」は、材木をつなぎ止めるためのコの字型の釘のことで、豆腐に鎹を打っても何の効き目もないことから。
流れる水は腐らず(ながれるみずはくさらず)
常に動いているものは、停滞することがないということ。
名を腐す(なをくたす)
名誉に反する行為をして、その名誉を傷つけること。
糠味噌が腐る(ぬかみそがくさる)
調子外れの下手な歌いぶりをからかうことば。
腸が腐る(はらわたがくさる)
精神が堕落して正しい心を失うこと。