根浅ければ則ち末短く、本傷るれば則ち枝枯るとは
根浅ければ則ち末短く、本傷るれば則ち枝枯る
ねあさければすなわちすえみじかく、もとやぶるればすなわちえだかる
言葉 | 根浅ければ則ち末短く、本傷るれば則ち枝枯る |
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読み方 | ねあさければすなわちすえみじかく、もとやぶるればすなわちえだかる |
意味 | 基礎がしっかりしていない物事は発展せず、いずれ衰えるということのたとえ。
「末」は枝や葉、「本」は幹こと。 根が十分張っていなければ枝葉も成長しない、幹がいためばいずれ枝も枯れることから。 |
出典 | 『淮南子』 |
使用語彙 | 則ち |
使用漢字 | 根 / 浅 / 則 / 末 / 短 / 本 / 傷 / 枝 / 枯 |
「根」を含むことわざ
- 息の根を止める(いきのねをとめる)
- 運根鈍(うんこんどん)
- 運鈍根(うんどんこん)
- 枝は枯れても根は残る(えだはかれてもねはのこる)
- 枝を伐って根を枯らす(えだをきってねをからす)
- 事を成すは運根鈍(ことをなすはうんこんどん)
- 子供の根問い(こどものねどい)
- 根を詰める(こんをつめる)
- 舌の根も乾かぬうち(したのねもかわかぬうち)
- 舌は禍の根(したはわざわいのね)
- 性根を据えて掛かる(しょうねをすえてかかる)
- 大根と女房は盗まれるほど良い(だいこんとにょうぼうはぬすまれるほどよい)
- 大根の皮取らぬ阿呆、生姜の皮取る阿呆(だいこんのかわとらぬあほう、しょうがのかわとるあほう)
- 大根を正宗で切る(だいこんをまさむねできる)
- 灯心で竹の根を掘る(とうしんでたけのねをほる)
- 根がなくても花は咲く(ねがなくてもはなはさく)
- 根が生えたよう(ねがはえたよう)
- 根が生える(ねがはえる)
- 根が深い(ねがふかい)
- 根絶やしにする(ねだやしにする)
- 根に持つ(ねにもつ)
- 根葉に持つ(ねはにもつ)
- 根太は敵に押させよ(ねぶとはかたきにおさせよ)
- 根掘り葉掘り(ねほりはほり)
- 根回しをする(ねまわしをする)
- 根も葉もない(ねもはもない)
- 根を下ろす(ねをおろす)
- 根を断ちて葉を枯らす(ねをたちてはをからす)
- 根を断つ(ねをたつ)
「浅」を含むことわざ
- 浅い川も深く渡れ(あさいかわもふかくわたれ)
- 浅瀬に仇波(あさせにあだなみ)
- 浅瀬に徒波(あさせにあだなみ)
- 負うた子に教えられて浅瀬を渡る(おうたこにおしえられてあさせをわたる)
- 底が浅い(そこがあさい)
- 畜生の浅ましさ(ちくしょうのあさましさ)
- 日が浅い(ひがあさい)
「則」を含むことわざ
- 過ちては則ち改むるに憚ること勿れ(あやまちてはすなわちあらたむるにはばかることなかれ)
- 衣食足れば則ち栄辱を知る(いしょくたればすなわちえいじょくをしる)
- 尽く書を信ずれば則ち書無きに如かず(ことごとくしょをしんずればすなわちしょなきにしかず)
- 先んずれば則ち人を制す(さきんずればすなわちひとをせいす)
- 月満つれば則ち虧く(つきみつればすなわちかく)
- 人衆ければ則ち狼を食らう(ひとおおければすなわちおおかみをくらう)
- 兵強ければ則ち滅ぶ(へいつよければすなわちほろぶ)
- 学びて思わざれば則ち罔し(まなびておもわざればすなわちくらし)
- 例外のない規則はない(れいがいのないきそくはない)
「末」を含むことわざ
- 朝起き三両始末五両(あさおきさんりょうしまつごりょう)
- 縁と浮き世は末を待て(えんとうきよはすえをまて)
- 三代続けば末代続く(さんだいつづけばまつだいつづく)
- 始末が悪い(しまつがわるい)
- 始末に負えない(しまつにおえない)
- 始末を付ける(しまつをつける)
- 末四十より今の三十(すえしじゅうよりいまのさんじゅう)
- 末始終より今の三十(すえしじゅうよりいまのさんじゅう)
- 末大なれば必ず折る(すえだいなればかならずおる)
- 末の露、本の雫(すえのつゆ、もとのしずく)
- 断末魔(だんまつま)
- 問うは一旦の恥、問わぬは末代の恥(とうはいったんのはじ、とわぬはまつだいのはじ)
- 始めを言わねば末が聞こえぬ(はじめをいわねばすえがきこえぬ)
- 人は一代、名は末代(ひとはいちだい、なはまつだい)
- 本木に勝る末木なし(もときにまさるうらきなし)
- 世も末(よもすえ)
「短」を含むことわざ
- 帯に短し、襷に長し(おびにみじかし、たすきにながし)
- 芥子は気短に搔かせろ(からしはきみじかにかかせろ)
- 気が短い(きがみじかい)
- 芸術は長く、人生は短し(げいじゅつはながく、じんせいはみじかし)
- 尺も短き所あり、寸も長き所あり(しゃくもみじかきところあり、すんもながきところあり)
- 短気は損気(たんきはそんき)
- 短気は未練の初め(たんきはみれんのはじめ)
- 短気は未練の元(たんきはみれんのもと)
- 短気は身を亡ぼす腹切り刀(たんきはみをほろぼすはらきりかたな)
- 短兵急(たんぺいきゅう)
- 短を捨てて長を取る(たんをすててちょうをとる)
- 長所は短所(ちょうしょはたんしょ)
- 長い浮き世に短い命(ながいうきよにみじかいいのち)
- 長い月日に短い命(ながいつきひにみじかいいのち)
- 太く短く(ふとくみじかく)
「本」を含むことわざ
- 商いは本にあり(あきないはもとにあり)
- 一本取られる(いっぽんとられる)
- 一本取る(いっぽんとる)
- 一本参る(いっぽんまいる)
- 一本槍(いっぽんやり)
- 腕一本(うでいっぽん)
- 孝は百行の本(こうはひゃっこうのもと)
- 五本の指に入る(ごほんのゆびにはいる)
- 酒飲み、本性違わず(さけのみ、ほんしょうたがわず)
- 酒は本心を現す(さけはほんしんをあらわす)
- 猿は人間に毛が三本足らぬ(さるはにんげんにけがさんぼんたらぬ)
- 上戸、本性違わず(じょうご、ほんしょうたがわず)
- 上手は下手の手本、下手は上手の手本(じょうずはへたのてほん、へたはじょうずのてほん)
- 末の露、本の雫(すえのつゆ、もとのしずく)
- 脛一本、腕一本(すねいっぽん、うでいっぽん)
- 敵は本能寺にあり(てきはほんのうじにあり)
- 生酔い、本性違わず(なまよい、ほんしょうたがわず)
- 日の本は女ならでは夜が明けぬ(ひのもとはおんなならではよがあけぬ)
- 仏も本は凡夫なり(ほとけももとはぼんぷなり)
- 本卦還り(ほんけがえり)
- 本卦還りの三つ子(ほんけがえりのみつご)
- 本腰を入れる(ほんごしをいれる)
- 本音を吐く(ほんねをはく)
- 本丸から火を出す(ほんまるからひをだす)
- 本来無一物(ほんらいむいちもつ)
- 本木に勝る末木なし(もときにまさるうらきなし)
「傷」を含むことわざ
- 看板に傷が付く(かんばんにきずがつく)
- 傷口に塩(きずぐちにしお)
- 手を出して火傷する(てをだしてやけどする)
- 暖簾に傷がつく(のれんにきずがつく)
- 古傷は痛み易い(ふるきずはいたみやすい)
- 火傷、火に怖じる(やけど、ひにおじる)
「枝」を含むことわざ
- 雨塊を破らず、風枝を鳴らさず(あめつちくれをやぶらず、かぜえだをならさず)
- 枝は枯れても根は残る(えだはかれてもねはのこる)
- 枝を伐って根を枯らす(えだをきってねをからす)
- 枝を矯めて花を散らす(えだをためてはなをちらす)
- 枝を鳴らさず(えだをならさず)
- 越鳥南枝に巣くい、胡馬北風に嘶く(えっちょうなんしにすくい、こばほくふうにいななく)
- 越鳥南枝に巣くう(えっちょうなんしにすくう)
- 陰に居て枝を折る(かげにいてえだをおる)
- 小楊枝で重箱の隅をほじくる(こようじでじゅうばこのすみをほじくる)
- 三枝の礼(さんしのれい)
- 枝葉に走る(しようにはしる)
- 重箱の隅を楊枝でほじくる(じゅうばこのすみをようじでほじくる)
- 天にあらば比翼の鳥地にあらば連理の枝(てんにあらばひよくのとりちにあらばれんりのえだ)
- 鳥疲れて枝を選ばず(とりつかれてえだをえらばず)
- 直き木に曲がる枝(なおききにまがるえだ)
- 鳩に三枝の礼あり、烏に反哺の孝あり(はとにさんしのれいあり、からすにはんぽのこうあり)
- 人の女房と枯れ木の枝ぶり(ひとのにょうぼうとかれきのえだぶり)
- 百丈の木に登って一丈の枝より落つる(ひゃくじょうのきにのぼっていちじょうのえだよりおつる)
- 吹く風枝を鳴らさず(ふくかぜえだをならさず)
- 武士は食わねど高楊枝(ぶしはくわねどたかようじ)
- 曲がる枝には曲がれる影あり(まがるえだにはまがれるかげあり)
- 柳の枝に雪折れはなし(やなぎのえだにゆきおれはなし)
- 楊枝で重箱の隅をつつく(ようじでじゅうばこのすみをつつく)
- 楊枝で重箱の隅をほじくる(ようじでじゅうばこのすみをほじくる)
- 落花枝に帰らず、破鏡再び照らさず(らっかえだにかえらず、はきょうふたたびてらさず)
- 落花枝に返らず、破鏡再び照らさず(らっかえだにかえらず、はきょうふたたびてらさず)
- 連理の枝(れんりのえだ)
「枯」を含むことわざ
- 一将功成りて万骨枯る(いっしょうこうなりてばんこつかる)
- 枝は枯れても根は残る(えだはかれてもねはのこる)
- 枝を伐って根を枯らす(えだをきってねをからす)
- 尾羽打ち枯らす(おはうちからす)
- 枯れ木に花(かれきにはな)
- 枯れ木に花咲く(かれきにはなさく)
- 枯れ木も山の賑わい(かれきもやまのにぎわい)
- 沈丁花は枯れても香し(じんちょうげはかれてもかんばし)
- 根を断ちて葉を枯らす(ねをたちてはをからす)
- 化け物の正体見たり枯れ尾花(ばけもののしょうたいみたりかれおばな)
- 人の女房と枯れ木の枝ぶり(ひとのにょうぼうとかれきのえだぶり)
- 痩せても枯れても(やせてもかれても)
- 幽霊の正体見たり枯れ尾花(ゆうれいのしょうたいみたりかれおばな)