寛猛相済う(かんもうあいすくう)
国を治めるときは、寛大なやり方と厳しいやり方のどちらか一方にかたよらず、二つを組み合わせて、互いの欠けたところを補い合わせるのが、よい政治のあり方だということ。
政治がゆるすぎると、人々は気がゆるんで決まりを甘く見るようになる。かといって厳しすぎると、人々は痛めつけられて苦しむ。そこで、ゆるみが出てきたら引き締め、締めつけで人々が弱ってきたら手綱を緩める。こうして両方を交互に使えば、政治はほどよく治まるとする。
「済う」は、足りないところを助けて補う意味。出どころは『春秋左氏伝』昭公二十年で、鄭の国の子大叔はゆるやかな政治を行って盗賊を増やしてしまい、のちに兵を出して取り締まり直した。この件について孔子が述べた「寛以済猛、猛以済寛」が、この句のもとになった。