「へ」から始まる故事・ことわざ・慣用句 — 47 件
「へ」から始まる故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
平気の平左(へいきのへいざ)
少しもあわてず、何事もないように落ち着き払っているようす。「平気」の「平」に人名の平左衛門を掛けて、語調よくいったもの。
平家を滅ぼすは平家(へいけをほろぼすはへいけ)
自分をだめにするのは、自分自身だというたとえ。平家が滅びたのは、驕り高ぶった平家自身の自業自得だったとの意から。
平行線を辿る(へいこうせんをたどる)
話し合いを重ねても隔たりが縮まらず、落としどころが見つからない。 どちらも引かないまま時間だけが過ぎる。
平地に波瀾を起こす(へいちにはらんをおこす)
世の中が平和に治まっているときに、わざわざもめごとを起こすたとえ。
兵強ければ則ち滅ぶ(へいつよければすなわちほろぶ)
兵力が強大だと、おごりや油断が生じ、かえって敗戦の原因になるということ。
丙丁に付す(へいていにふす)
火の中に投げ入れて燃やしてしまうこと。とりわけ、外にもれては困る手紙や書類を燃やして始末する場合に用いる。十干で丙は火の兄(ひのえ)、丁は火の弟(ひのと)と呼ばれ、どちらも「火」の意味を持つことから。
兵に常勢無し(へいにじょうせいなし)
いくさの構えに、あらかじめ決めておける型は無い。敵がどう動くかによって、こちらの形はそのつど組み替えるもの。
兵は詭道(へいはきどう)
戦争に勝つためには、正当な方法だけでなく、人を欺く方法も用いなければならないということ。「詭道」は正しくない方法のこと。
兵は神速を貴ぶ(へいはしんそくをたっとぶ)
戦いで軍隊を動かす時は、迅速なことがもっとも大事なことであるということ。
兵は拙速を尊ぶ(へいはせっそくをとうとぶ)
戦は長引くほどこちらの身を削る。手口の粗さには目をつぶってでも短く切り上げるほうが、終わってみれば損が少ないという構え。
弊履を棄つるが如し(へいりをすつるがごとし)
すり切れた古い履物を投げ捨てるように、少しも惜しいと思わずに手放すことのたとえ。
兵を挙げる(へいをあげる)
軍隊を編成して革命などの軍事行動を起こすこと。
辟易(へきえき)
相手の激しさにたじろいで、後ろへ引き下がること。また、手に負えないものに、もう付き合いきれないと感じること。項羽ににらまれた敵将が数里も後ずさりしたという逸話による。「辟」は身をかわす、「易」は場所を移す意。
臍が茶を沸かす(へそがちゃをわかす)
言い分があまりに間の抜けたもので、まじめに応じる気が失せる。 相手を低く見たうえで、あきれてみせるときにいう。 「臍で茶を沸かす」ともいう。
臍繰り(へそくり)
主婦などが、人に知られないようにこっそり貯めた金。へそは本来「綜麻」と書き、紡いだ麻糸を巻きつける糸巻きのことで、その麻糸を繰る内職で得たわずかな金の意から。
臍を曲げる(へそをまげる)
機嫌を悪くして意地を張ること。
下手があるので上手が知れる(へたがあるのでじょうずがしれる)
物の出来不出来は、並べる相手があってようやく目に見えてくる。拙い者がいればこそ巧者の腕も判るのだから、引け目を感じずともよいという励ましに使う。
下手が却って上手(へたがかえってじょうず)
下手な人は念入りに仕事をするので、かえって上手な人より立派な仕上がりになることがあるということ。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる(へたなてっぽうもかずうちゃあたる)
腕の劣る者でも、回数を重ねれば一度くらいは成功する場合があるというたとえ。 鉄砲を撃つのが不得手な者でも、たくさん撃つうちには的に当たる弾もあることから。
下手の射る矢(へたのいるや)
まともな人間は相手にしやすいが、無茶苦茶な人間は相手にしにくいということ。 下手な者の射る矢はどこへ飛ぶかわからないので避けようがないとの意から。 「狐が下手の射る矢を恐る」「下手の鉄砲烏が怖じる」ともいう。
下手の大連れ(へたのおおづれ)
腕の立たない者に限って、こぞって群れて出歩きたがる。また、頭数ばかり増やしても手際は上がらず、かえって事が滞る。
下手の考え休むに似たり(へたのかんがえやすむににたり)
うまい考えも出ないまま長々と頭をひねっても、手を止めて休んでいるのと変わらず、時を損するだけだということ。 もとは将棋や碁で、下手な人の長考をあざけって言った言葉。 「下手の思案は休むに同じ」ともいう。
下手の長糸、上手の小糸(へたのちょういと、じょうずのこいと)
下手な人はとかく手間ばかりかけ、上手な人は無駄なく手際よく仕上げることのたとえ。 針仕事に慣れない人はむやみに糸を長く取って針に通すため、かえって縫いにくくなり、腕のよい人は用が足りる程度の短い糸で手早く縫うことから。 単に「上手の小糸」とも、また「下手の長糸遣い」ともいう。
下手の道具調べ(へたのどうぐしらべ)
腕の未熟な者ほど、仕事にかかる前から道具の良し悪しに口うるさく、好みをくどくどと並べたがることをいう。 「下手の道具立て」ともいう。
下手の長談義(へたのながだんぎ)
話の運びがまずい人にかぎって、要点もなく長々と話を引き延ばし、聞き手を退屈させることをいう。 上方いろはがるたの一つ。 「下手の」は「下手な」ということもある。 また「下手の長口上」ともいう。
下手の真ん中、上手の縁矢(へたのまんなか、じょうずのふちや)
勝負や物事の成り行きは、その場の弾みで思わぬほうへ転ぶこともあるというたとえ。 弓の腕の劣る人の放った矢が的の中央に命中する一方で、名手の矢がわずかにそれて的の端をかすめることもあるとの意から。
下手の横好き(へたのよこずき)
うまくもないのに、その物事が大好きで夢中になって取り組むこと。 「下手の物好き」「下手の悪好き」ともいう。
下手は上手の飾り物(へたはじょうずのかざりもの)
拙い腕の者がそばにいてこそ、巧みな者の手並みは際立つ。劣る側は、優れた側を映えさせる添え物のような役どころにあたる。
下手をすると(へたをすると)
成り行き次第で悪い結果になりかねないということを表す言葉。 「下手すると」ともいう。
糸瓜の皮とも思わない(へちまのかわともおもわない)
まったく気にかけないこと。なんとも思わないこと。 「糸瓜」はつまらないものという意味で用いられることが多く、その皮ほどにも思わないとのことから、まったく気にかけないこと。 「なんの糸瓜の皮」「糸瓜の皮」ともいう。
