「や」から始まる故事・ことわざ・慣用句 — 127 件
「や」から始まる故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
刃から出た錆は研ぐに砥石がない(やいばからでたさびはとぐにといしがない)
自分の過ちや行いが原因で生じた災難は、他人を責めることができず、受け入れるしかないということ。
刃に掛かる(やいばにかかる)
刃物によって命を奪われること。
刃は切れるが重宝(やいばはきれるがちょうほう)
道具は本来の役目を果たすことが最も大切で、見かけや飾りは問題ではないということ。
八百長(やおちょう)
試合や競技などで、真剣に戦っているように見せかけながら、あらかじめ打ち合わせたとおりに勝負をつけること。転じて、なれあいでことを運ぶこと。
囲碁の対局で手加減を加えた「八百屋長兵衛」の名から。
「[八百長]試合」「[八百長]賭博」矢面に立つ(やおもてにたつ)
非難や質問などを集中的に受ける立場に立つこと。 「矢面」は、敵の矢の飛んでくる正面。
野鶴、群鶏に在り(やかく、ぐんけいにあり)
並の者ばかりのなかに、ひとりだけ格の違う人がいること。野に育った鶴が鶏の囲いに立ち混じったかのようだ、と晋の嵇紹を評した一句による。
薬缶で茹でた蛸(やかんでゆでたたこ)
物事に行き詰まり、どうしようもない様子。また、内に閉じこもり動けない様子。 薬缶で蛸を茹でると、蛸が硬くなり、手も足も出せない状態になることから。
焼きが回る(やきがまわる)
年を取ったりして頭の働きや腕前が鈍ることのたとえ。 「焼き」は熱した金属を急激に水で冷やして堅くする焼入れのことで、火が回りすぎて焼きが強すぎると切れ味が悪くなることから。
焼き鳥に攣(やきとりにへお)
用心の上に用心を重ねること。 「攣(へお)」は、鷹狩りのとき、タカの足に結びつけておく紐。 逃げるはずのない焼き鳥に足ひもをつけて逃げられないようにするとの意から。
焼き餅と欠き餅は焼く方が良い(やきもちとかきもちはやくほうがよい)
女性は冷淡よりむしろ、適度にやきもちを焼くくらいのほうがかわいいということ。「欠き餅」とは、正月の餅を手で割って小さくしたもの。嫉妬する意味のやきもちと餅をかけた言葉。
焼き餅は狐色(やきもちはきつねいろ)
女性の適度なやきもちはかわいいが、焼きすぎると嫌われる。餅を狐色に焼くように、ほどよい程度に焼くのがよいということ。
焼き餅焼くとて手を焼くな(やきもちやくとててをやくな)
やきもちも焼きすぎれば身を焦がし、あとから繕いのきかないところまで行ってしまう。 妬く心はほどよいところで抑えよ、というたしなめ。 「焼き餅を焼く」の焼くと、持て余す意の「手を焼く」の焼くを重ねた言葉遊び。
焼き餅を焼く(やきもちをやく)
嫉妬する。妬(ねた)む。 嫉妬する意の「妬(や)く」と「焼く」をかけた言葉。
焼きを入れる(やきをいれる)
刺激を与えてだらけた気持ちを引き締めること。 また、規律を乱したものに制裁を加えること。 刀の刃を高温で焼いて鍛えるとの意から。
役者が一枚上(やくしゃがいちまいうえ)
能力や駆け引きなどが一段とすぐれていること。 芝居の番付や看板で、上位のものから順に名前が書かれていることから。
役者が揃う(やくしゃがそろう)
ある物事を行うために必要な人がすべて集まること。 また、さまざまな顔ぶれが関係者として名を連ねること。
役者に年なし(やくしゃにとしなし)
役者はどんな年齢の役でも巧みに演じ、また気が若く年齢を感じさせないということ。 「芸人に年なし」ともいう。
薬餌に親しむ(やくじにしたしむ)
病気がちなことのたとえ。「薬餌」は薬のことで、薬を常用する意から。
薬石効無し(やくせきこうなし)
薬も治療法もいろいろ試してみたが効果がなく、回復のきざしがみられないということ。「薬石」は薬と石鍼(中国の昔の治療器具)のこと。また、薬石を用いた治療、転じて治療全般のことをいう。
薬石の言(やくせきのげん)
身のためを思って向けられる、ありがたい戒めの言葉。 「薬石」は、病を治す薬と、石で作った治療用の鍼のこと。効き目のある手当てと同じはたらきをする言葉、というところからいう。「薬石」だけで治療そのものを指すこともある。 唐の太宗は、政治の得失を説く上奏をたびたび差し出した臣下に、その言葉をこう呼んで謝し、返礼として薬石を贈ったという。
益体も無い(やくたいもない)
役に立たない。無益である。つまらない。
疫病神(やくびょうがみ)
接する人に不幸や災いをもたらすものとして他人から忌み嫌われる人のたとえ。 疫病を流行させると信じられた神に由来する言葉。
薬籠中の物(やくろうちゅうのもの)
いつでも自分の思うままにできる人や物のたとえ。 また、すっかり身につけた知識や技術のたとえ。 「自家」は自分のこと。「薬籠」は薬箱のこと。 自分の薬箱の薬のように、いつでも自分の思いのままに使えるもののことから。
焼け跡の釘拾い(やけあとのくぎひろい)
大金を失ったあとになって、ごくわずかな金を惜しみだすことのたとえ。 家の焼け落ちた跡で釘を拾い集めたところで、失ったものは戻ってこない。
焼け石に水(やけいしにみず)
援助や努力がわずかで、何の役にも立たないこと。焼けた石に少量の水をかけても冷めないことから。
焼けたあとは立つが死んだあとは立たぬ(やけたあとはたつがしんだあとはたたぬ)
家は焼けてもまた建てられるが、一家の主を失えば、暮らしそのものが立ち行かなくなるということ。 焼けた物は取り返しがつくのに、人の命だけは取り返せない。
火傷、火に怖じる(やけど、ひにおじる)
ひとたび火傷を負った者は、火を目にしただけで身がすくむ。 痛い目に遭わせたものそれ自体が恐ろしくなり、はたから見れば行き過ぎに映るほど身構えてしまうということ。
焼け野の雉、夜の鶴(やけののきぎす、よるのつる)
子を思う親の情愛が深いことのたとえ。 「雉」はきじのこと。 雉は野を焼かれたら危険を顧みずに巣にいる子どもを助けに戻り、鶴は霜の降りる寒い夜には自分の羽を広げて子を暖めるとの意から。 単に「焼け野の雉」「夜の鶴」、また「夜鶴子を思う」「子を思う夜の鶴」ともいう。 「焼け野の雉」は、身を隠すところのない雉のことから、危険にさらされることのたとえとしてもいわれる。
やけのやん八(やけのやんぱち)
思うにまかせず、後先を考えずに突っ走ってしまう心持ち。 「やん八」は語調をそろえるために添えた、人の名を思わせる語尾。
焼け木杭には火がつきやすい(やけぼっくいにはひがつきやすい)
別れて他人に戻ったはずの二人が、ふとした行き会いを境にまた寄り添い出す。 覚えのある間柄は深まり直すのも早いといい、別れた男女を念頭に使われるのが常。
