下手の長談義について

言葉 | 下手の長談義 |
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読み方 | へたのながだんぎ |
意味 | 話の下手な人にかぎって、長々と話をするということ。「下手の長口上」ともいう。上方いろはがるたの一つ。 |
出典 | - |
「下」を含むことわざ
商い上手の仕入れ下手(あきないじょうずのしいれべた)
客に物を売るのはうまいが、仕入れがへたで儲からないということ。
上げたり下げたり(あげたりさげたり)
褒めたり貶したりして、本音がわからないようす。
足下から鳥が立つ(あしもとからとりがたつ)
身近なところで、突然思いもかけないことが起きることのたとえ。また、急に思い立って物事を始めるようす。
足下に火が付く(あしもとにひがつく)
危険が身辺に近づいているたとえ。
足下にも及ばない(あしもとにもおよばない)
相手の実力があまりにもすぐれていて、自分とは比べものにならないこと。
足下の明るいうち(あしもとのあかるいうち)
自分が不利な状態にならないうちに、手遅れにならないうちに、ということ。
「手」を含むことわざ
相手変われど主変わらず(あいてかわれどぬしかわらず)
相手は次々と変わっているのに、こちらは常に変わらず同じことを繰り返しているということ。「相手変われど手前変わらず」ともいう。
相手にとって不足はない(あいてにとってふそくはない)
相手が相当な実力者で、自分と競い合うのに十分である。
相手のさする功名(あいてのさするこうみょう)
相手の力が弱かったり、やり方が劣っていたために、思わぬ手柄を立てることのたとえ。「さする」は「してくれる」の意。
相手のない喧嘩はできぬ(あいてのないけんかはできぬ)
受けて立つ者がいなければ喧嘩は成り立たないから、喧嘩を売られても相手にするなというおしえ。
相手見てからの喧嘩声(あいてみてからのけんかごえ)
相手が自分より弱そうだと判断すると、いきなり喧嘩を売る大声を出して威張り出すこと。
合いの手を入れる(あいのてをいれる)
会話や動作の間に、それに弾みがつくような言葉や動作を差し挟む。 「合いの手を打つ」は誤用。
「長」を含むことわざ
息が長い(いきがながい)
物事が衰えることなく、長い期間続いているさま。
行く行くの長居り(いくいくのながおり)
「もう帰る、もう帰る」と言いながら、なかなか帰らずいつまでも話し込んで長居をすること。
一日の長(いちじつのちょう)
経験・知識が他の人より少しだけ優れていること。その人より一日分年長であるという意から。
命長ければ恥多し(いのちながければはじおおし)
長く生きていれば、それだけ恥をかく事も多くなるということ。「長生きは恥多し」ともいう。
生まれながらの長老なし(うまれながらのちょうろうなし)
生まれながらにすぐれた人間などいるはずもなく、みんな長い間の修養や経験をつんで立派な人間になるということ。
江戸の敵を長崎で討つ(えどのかたきをながさきでうつ)
意外な場所で、または筋違いのことで、昔の恨みの仕返しをするたとえ。江戸で恨みを受けた相手を、遠い長崎で討ち果たすということから。
「談」を含むことわざ
冗談から駒が出る(じょうだんからこまがでる)
冗談で言ったことが思いがけず本当になること。「瓢箪(ひょうたん)から駒が出る」のもじり。
冗談じゃない(じょうだんじゃない)
調子に乗った相手に注意を与える時に使う言葉。 または、相手の意思と自分の意思が異なっている時に使う言葉。
冗談にも程がある(じょうだんにもほどがある)
冗談にも程度があり、度が過ぎてはいけないということ。
冗談も休み休み言え(じょうだんもやすみやすみいえ)
常識から外れた言葉を否定する時に使う言葉。 「ふざけたことを言うな」や「馬鹿なことを言うな」などの意味。
相談に乗る(そうだんにのる)
相手からの相談に応じること。
談義説法は出家の生計(だんぎせっぽうはしゅっけのせいけい)
ありがたい談義や説法も、結局は僧侶が生計を立てる手段でしかないということ。 「生計」は「身過ぎ」ともいう。
「義」を含むことわざ
親の恩より義理の恩(おやのおんよりぎりのおん)
親から受けた恩より、恩義を受けた人に報いるほうが先決だということ。
義理が悪い(ぎりがわるい)
付き合い上、相手に対してしなければならないことをしていないため、体裁が悪いこと。
義理と褌、欠かされぬ(ぎりとふんどし、かかされぬ)
男が常に身につけている褌のように、世間に対する義理は欠くことのできない大事なものだということ。
義理にも(ぎりにも)
本心では無いにしても。仮にも。 あとに打ち消しの語を伴う。
義理張るより頬張れ(ぎりばるよりほおばれ)
義理を欠くまいと無理な付き合いをするより、自分の利益や暮らしを優先せよということ。
義理を立てる(ぎりをたてる)
受けた恩に対して、適切な見返りを与えること。