「て」から始まる故事・ことわざ・慣用句一覧
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ことわざ一覧
手垢が付く(てあかがつく)
物事の方法や言葉などが長い間繰り返し使われ続けて、新鮮味がなくなること。 何度も使って手垢で汚れるということから。
手垢の付いた(てあかのついた)
物事の方法や言葉などが長い間繰り返し使われ続けて、新鮮味がないこと。 何度も使っていて手垢で汚れているということから。
手足となる(てあしとなる)
ある人の命令や指示を忠実に守って動くこと。 その人の手や足の代わりになるという意味から。 「手足」は「しゅそく」とも読む。
手足を伸ばす(てあしをのばす)
ゆっくりと休むこと。のんびりとくつろぐこと。
鄭家の奴は詩をうたう(ていかのやっこはしをうたう)
ふだん見聞きしていることは。自然に覚えるというたとえ。「鄭家」は、中国後漢の学者である鄭玄。鄭玄の家の雇い人は習いもしないのに詩経をうたうということから。
亭主関白の位(ていしゅかんぱくのくらい)
家庭の中で夫が非常にいばっていること、また絶大な権威をもっていることのたとえ。 一家の主人が関白と同じ位にあるかのような権威をもっているとの意から。 「関白」は、昔、天皇を補佐した重職のこと。 「亭主関白」ともいう。
亭主三杯客一杯(ていしゅさんばいきゃくいっぱい)
客をもてなすために、主人が客よりたくさん酒をのむこと。また、客をだしにして主人がふだんより多く酒を飲むことにもいう。
亭主の好きな赤烏帽子(ていしゅのすきなあかえぼし)
どのようなことでも、一家の主人が言うからには従わなければいけないということ。 黒塗りが普通である烏帽子も、主人が赤い烏帽子を好めば家族は同調すべきであるとの意から。
亭主の好きを客に出す(ていしゅのすきをきゃくにだす)
自分の好きなものは相手も好きだと思い込んでしまい、無理に押しつけがちであるということ。 主人の好物を客にふるまうことから。
亭主は達者で留守が良い(ていしゅはたっしゃでるすがよい)
亭主は元気で、外で働いてくれたほうが、女房は家でのんびりできるということ。
亭主を尻に敷く(ていしゅをしりにしく)
妻が夫を軽んじて好き勝手に振る舞うことのたとえ。
貞女は二夫に見えず(ていじょはじふにまみえず)
貞淑な女性は夫が亡くなっても、再び他の夫をもつことはしないということ。 「じふ」は「にふ」ともいう。 また、「貞女は両夫に見えず」「貞女は二夫を更めず」「貞女は二夫を並べず」などともいう。
貞女は二夫を更めず(ていじょはじふをあらためず)
貞淑な女性は夫が亡くなっても、再び他の夫をもつことはしないということ。 「じふ」は「にふ」ともいう。 また、「貞女は両夫に見えず」「貞女は二夫を更めず」「貞女は二夫を並べず」などともいう。
貞女は二夫を並べず(ていじょはじふをならべず)
貞淑な女性は夫が亡くなっても、再び他の夫をもつことはしないということ。 「じふ」は「にふ」ともいう。 また、「貞女は両夫に見えず」「貞女は二夫を更めず」「貞女は二夫を並べず」などともいう。
貞女は両夫に見えず(ていじょはりょうふにまみえず)
貞淑な女性は夫が亡くなっても、再び他の夫をもつことはしないということ。 「じふ」は「にふ」ともいう。 また、「貞女は両夫に見えず」「貞女は二夫を更めず」「貞女は二夫を並べず」などともいう。
泥酔(でいすい)
正体をなくすほど酒に酔うこと。
泥中の蓮(でいちゅうのはす)
汚れた環境の中でも、それに染まらず清らかに生きていることのたとえ。汚い泥の中でも蓮は清らかな花を咲かせることから。
鼎沸(ていふつ)
多くの人が盛んに議論すること。また、議論がわき立つこと。鼎(かなえ)は物を煮る大きな銅器のことで、鼎の中がぐらぐら煮えたぎる意から。
鼎立(ていりつ)
三者、三つの勢力が互いに向き合って対立すること。鼎(かなえ)は物を煮る大きな銅器のことで、三本の足で立っていることから。
泥裡に土塊を洗う(でいりにどかいをあらう)
汚さや醜さがの程度が甚だしいことのたとえ。 または、意味のないことや理解ができないことのたとえ。 土の塊を泥の中に入れて洗うということから。
体を成す(ていをなす)
それらしく形が整う。まとまった形になる。 「体(たい)」は「体(てい)」とも読む。
テープを切る(てーぷをきる)
競争などで一番になること。一着になること。 競争のゴールに張られているテープを切るということから。
手が上がる(てがあがる)
技能が進歩すること。上達すること。 または、酒を飲む量が増えること。
手が空く(てがあく)
仕事が終わったり一区切りついたりして、時間に余裕ができること。 「手が透く」ともいう。
手が空けば口が開く(てがあけばくちがあく)
仕事がなくなり手が空けば、食べる物もなくなり口も開いてしまう。また、暇になればつい無駄話をしがちだということ。
手が入れば足も入る(てがいればあしもいる)
一度気を許すと次々と入り込まれることのたとえ。また、次第に深入りすることのたとえ。
手が後ろに回る(てがうしろにまわる)
罪を犯して警察に捕まること。 昔の罪人は手を後ろで縛られていたことから。
手が掛かる(てがかかる)
面倒なことが多く、労力や時間がかかること。世話が焼けること。
手書きあれども文書きなし(てかきあれどもふみかきなし)
文字を上手に書く人は多いが、文章の上手い人は少ないということ。
手が切れる(てがきれる)
相手とのそれまでの関係がなくなること。 または、紙幣などが新しい様子。
手が込む(てがこむ)
隅から隅まで細かく工夫がされていて手間が掛かっていること。 また、物事が複雑に入り組んでいること。
手が透く(てがすく)
仕事が終わったり一区切りついたりして、時間に余裕ができること。 「手が透く」ともいう。
手が付かない(てがつかない)
時間に余裕がなく、その物事を始めることができないこと。 または、別のことが気がかりで集中できないこと。
手が付く(てがつく)
新しいものが使われ始めること。 または、下の立場の女性と肉体関係を持つこと。
手が付けられない(てがつけられない)
対処の仕方が分からずにどうすることもできないこと。
手が出ない(てがでない)
自分の能力を超えていて手立てがないこと。
手が届く(てがとどく)
能力や権力などが及ぶ範囲の内側にあること。 または、細かいところまで世話が行き渡ること。 また、もう少しで、とある年齢に達すること。
手が無い(てがない)
働き手が足りないこと。人手が足りないこと。 または、物事を解決する方法がないこと。
手が長い(てがながい)
他人の物を盗む癖があること。手癖が悪いこと。
手が入る(てがはいる)
他人が修正や補完をすること。 または、警察などが犯人の逮捕や事件の捜査のためにその場所へ立ち入ること。
手が離せない(てがはなせない)
やりかけている事があって、他の事をする余裕がないこと。 「手が塞がる」ともいう。
手が離れる(てがはなれる)
子どもが成長して、世話の必要がなくなること。 または、仕事が一区切りついて、関わりがなくなること。
手が早い(てがはやい)
すぐに暴力をふるうこと。 または、すぐに物事を処理することができること。 また、すぐに女性と関係を持つこと。
手が塞がる(てがふさがる)
やりかけている事があって、他の事をする余裕がないこと。 「手が塞がる」ともいう。
手が回らない(てがまわらない)
やることが多くて、他のことをする余裕がないこと。非常に慌ただしいこと。
手が回る(てがまわる)
犯罪者などが警察に手配されること。 または、配慮が隅々まで行き届くこと。
手が焼ける(てがやける)
手助けが必要で、手間がかかること。 「世話が焼ける」ともいう。
適時の一針は九針の手間を省く(てきじのいっしんはきゅうしんのてまをはぶく)
すぐに対処しておけば、あとで大掛かりな手間をかけずにすむということ。 その時に一針縫っておけば、あとで九針縫う手間を省くことができるとの意から。 「適時の一針は九針の手間を省く」ともいう。
出来ない相談(できないそうだん)
始めからまとまらないことが分かっている無理な相談。
敵に塩を送る(てきにしおをおくる)
敵対する相手の弱みにつけこまず、逆に援助の手を差し伸べることのたとえ。 戦国時代、越後の上杉謙信が敵対する甲斐の武田信玄が塩不足で苦しんでいるのを知り、塩を送らせたという故事から。
敵に味方あり味方に敵あり(てきにみかたありみかたにてきあり)
敵の中にも、こちらの理解者はいるし、反対に味方の中にも気を許してはいけない相手もいるということ。
敵は本能寺にあり(てきはほんのうじにあり)
本当の目的が別にあることのたとえ。 戦国時代、明智光秀が備中の毛利を攻めると見せかけて出陣したが、途中で進路を変えて京都本能寺の織田信長を討ったという故事から。
敵もさる者(てきもさるもの)
相手の強さや実力などを認めるときに使う言葉。 「さる者(然る者)」は、なかなかの人物という意味。 さる者の「さる」に引っ掻く猿(さる)をかけた言葉。 単に「敵もさる者」ともいう。
敵もさる者引っ搔くもの(てきもさるものひっかくもの)
相手の強さや実力などを認めるときに使う言葉。 「さる者(然る者)」は、なかなかの人物という意味。 さる者の「さる」に引っ掻く猿(さる)をかけた言葉。 単に「敵もさる者」ともいう。
敵を見て矢を矧ぐ(てきをみてやをはぐ)
物事が起こってから、慌てて準備にとりかかる愚かさをいう言葉。 戦いが始まってから矢を作ることから。 「軍を見て矢を矧ぐ」「敵を見て矢を矧ぐ」ともいう。
手薬煉引く(てぐすねひく)
十分用意をして待ち構えること。 「薬煉(くすね)」は弓の弦を強くするために塗る薬で、それを手に取って弦に塗って準備するとの意から。
手薬煉を引く(てぐすねをひく)
十分用意をして待ち構えること。 「薬煉(くすね)」は弓の弦を強くするために塗る薬で、それを手に取って弦に塗って準備するとの意から。
手癖が悪い(てくせがわるい)
他人の者を盗む癖があること。 または、女癖が悪いこと。 「手癖」は「てぐせ」とも読む。
手癖が悪い(てぐせがわるい)
他人の者を盗む癖があること。 または、女癖が悪いこと。 「手癖」は「てぐせ」とも読む。
木偶の坊(でくのぼう)
役に立たない人や、気の利かない人をののしって言うことば。「木偶」は木彫りの人形のことで、転じて役に立たないひとのこと。
梃子入れをする(てこいれをする)
衰えているものに手を加えて改善すること。 または、下落している相場を人為的に操作して引き上げること。 「梃子入れ」は「梃入れ」とも書く。
梃入れをする(てこいれをする)
衰えているものに手を加えて改善すること。 または、下落している相場を人為的に操作して引き上げること。 「梃子入れ」は「梃入れ」とも書く。
手功より目功(てこうよりめこう)
手先の熟練より、物を見る目を養うことが大事だということ。
手心を加える(てごころをくわえる)
相手や事情などを考慮に入れて寛大な処置をすること。手加減をすること。
梃子でも動かない(てこでもうごかない)
どんな手段を用いても、絶対にその場から動かないことのたとえ。 または、どんな事があっても、頑として言うことをきかないことのたとえ。 梃子は小さな力で大きなものを動かすことができるが、その梃子を用いても動かすことができないことから。
梃子でも動かぬ(てこでもうごかぬ)
どんな手段を用いても、絶対にその場から動かないことのたとえ。 または、どんな事があっても、頑として言うことをきかないことのたとえ。 梃子は小さな力で大きなものを動かすことができるが、その梃子を用いても動かすことができないことから。
手塩に掛ける(てしおにかける)
みずから世話をして大切に育てること。 「手塩」は、自分の好みの味付けが出来るように各自の食膳に添えられた塩。 その塩で自分好みに味付けすることから転じて、自分の手で世話をするとの意を表す。
弟子七尺去って師の影を踏まず(でししちしゃくさってしのかげをふまず)
師につき従う時、弟子は三尺ほど後ろを歩いて、師の影を踏んではいけないということ。 弟子は師を敬い礼儀を失わないように心がけるべきであるという戒めの言葉。 「弟子七尺去って師の影を踏まず」「七尺去って師の影を踏まず(踏むな)」ともいう。
弟子は師匠の半減(でしはししょうのはんげん)
いかに優れた弟子であっても、学力や技術は師匠の半分ぐらいのもので、師匠を超えることは難しいということ。
手酌五合、髱一升(てじゃくごごう、たぼいっしょう)
手酌では五合しか飲めないが、若い女性の酌では一升でも飲んでしまうということ。「髱」は日本髪の後ろに張り出している部分で、転じて、若い女性の意。
手酌貧乏(てじゃくびんぼう)
手酌で酒を飲むのは、いかにも貧乏くさく、やはり酒は人からついでもらって飲むのがいいということ。
弟子を見る事師に如かず(でしをみることしにしかず)
弟子の能力や人柄をいちばんよく知っているのは師匠であり、とうてい師匠に及ぶものはないということ。
手千両(てせんりょう)
手先が器用なことや手に技術を持っていることは、千両にも匹敵する値打ちがあるということ。
手出し十層倍(てだしじっそうばい)
喧嘩は、初めにしかけた者に、他の者の十倍の罪があるということ。
出たとこ勝負(でたとこしょうぶ)
事前に準備などせずに、その場の成り行き次第で決着をつけること。さいころ賭博では、出た目で勝負を決めることから。
手玉に取る(てだまにとる)
自分の思うままに他人を操ること。
出遣いより小遣い(でづかいよりこづかい)
大きな買い物で多額に出費するよりも、日常のこまごました出費のほうが、積もり積もって大きい金額になるというたとえ。
手付けを打つ(てつけをうつ)
契約を履行する保証として、いくらかの金銭を渡すこと。手付金を渡すこと。
鉄槌を下す(てっついをくだす)
この上なく厳しい罰を与えること。 「鉄槌」は大きな金槌のこと。
鉄桶水を漏らさず(てっとうみずをもらさず)
その場の防衛や人の団結などがしっかりとしていて、付け入る隙が少しもないこと。 鉄の桶からは少しの水も漏れないということから。
鉄のカーテン(てつのかーてん)
第二次大戦後、東欧の社会主義諸国が、西欧の資本主義諸国に対してとった秘密主義や閉鎖的態度を形容した語。当時のイギリスの首相チャーチルがいった言葉。
鉄は熱いうちに打て(てつはあついうちにうて)
人は精神が柔軟な若いうちに、頭も身体も鍛えるべきであるというたとえ。また、物事は時機を逸せず、みんなの熱意があるうちに行えというたとえ。鉄は熱して柔らかい間は自由な形に加工しやすいことから。
轍鮒の急(てっぷのきゅう)
危機が差し迫っていることのたとえ。 「轍」は車輪の跡、わだちのこと。 「鮒」は魚の鮒(ふな)のこと。 車輪の跡にできた枯れかけの水たまりにいる鮒という意味から。
鉄砲玉の使い(てっぽうだまのつかい)
撃ったら戻らない鉄砲玉のように、行ったきりで帰って来ない使いのこと。
鉄面皮(てつめんぴ)
恥を恥とも思わずあつかましいこと。また、そういう人のこと。 鉄でできた面の皮の意から。
手蔓を求める(てづるをもとめる)
ある目的を果たそうとするとき、その手掛かりや手助けとなるような人との繋がりを求めること。
轍を踏む(てつをふむ)
前の人と同じような失敗を繰り返すことのたとえ。 「轍」は、車のわだちのこと。 転倒した前の車のわだちをたどり、同じように転倒するとの意から。 「前轍を踏む」「轍を踏む」「覆轍を踏む」ともいう。
手でする事を足でする(てですることをあしでする)
正しい方法を用いずに、誤ったやり方をするたとえ。
手取り足取り(てとりあしとり)
細かいところまで一つずつ丁寧に教える様子。
手なくして宝の山に入る(てなくしてたからのやまにいる)
手鍋提げても(てなべさげても)
好きな男と夫婦になれるなら、どんな苦労もいとわないということ。
手に汗を握る(てにあせをにぎる)
危険な状態や緊迫したことを前にして、緊張したり、興奮したりする様子。
手に余る(てにあまる)
物事が自分の能力を超えていて、うまく処置できないこと。 「手に負えない」ともいう。
手に入れる(てにいれる)
自分のものとすること。所有物とすること。
手に負えない(てにおえない)
物事が自分の能力を超えていて、うまく処置できないこと。 「手に負えない」ともいう。
手に落ちる(てにおちる)
その人のものとなること。その人の所有となること。
手に掛かる(てにかかる)
ある人に直接取り扱われること。 または、殺されること。
手に掛ける(てにかける)
自分で実際に物事を行うこと。特に人を殺すことをいう。
手に据えた鷹を逸らしたよう(てにすえたたかをそらしたよう)
一度手に入れた大事なものを失うことのたとえ。 大事に飼い慣らした鷹に逃げられてしまうとの意から。
手にする(てにする)
自分の手で実際に持つこと。または、自分の所有とすること。
手に付かない(てにつかない)
他のことに心が奪われて、集中して物事を行うことができないこと。
手に唾する(てにつばきする)
物事を行う前に気持ちを奮い立たせる様子。 重い物を持つ前に手に唾をかけるということから。
手に唾す(てにつばす)
物事を行う前に気持ちを奮い立たせる様子。 重い物を持つ前に手に唾をかけるということから。
手に唾する(てにつばする)
物事を行う前に気持ちを奮い立たせる様子。 重い物を持つ前に手に唾をかけるということから。
手に手を取って(てにてをとって)
互いの手を取って仲良く行動する様子。 特に互いに愛し合っている男女が一緒に行動する様子をいう。
手に手を取る(てにてをとる)
互いの手を取って仲良く行動する様子。 特に互いに愛し合っている男女が一緒に行動する様子をいう。
手に取るよう(てにとるよう)
実際に手で触れてみるかのように、はっきりと分かる様子。 目の前にあるかのように、はっきり見えたり聞こえたりする様子。
手に取るように(てにとるように)
実際に手で触れてみるかのように、はっきりと分かる様子。 目の前にあるかのように、はっきり見えたり聞こえたりする様子。
手に成る(てになる)
その人の手で作品などが作られる。手掛ける。
手に乗る(てにのる)
他人の計略などに引っ掛かること。
手に入る(てにはいる)
自分の所有となること。自分のものになること。
てにはが合わない(てにはがあわない)
話の辻褄が合わないことのたとえ。 「てにをは」は助動詞のことで、それらが正しく使われていないということから。
弖爾波が合わない(てにはがあわない)
話の辻褄が合わないことのたとえ。 「てにをは」は助動詞のことで、それらが正しく使われていないということから。
手に渡る(てにわたる)
あるものが別の人の所有となること。
てにをはが合わない(てにをはがあわない)
話の辻褄が合わないことのたとえ。 「てにをは」は助動詞のことで、それらが正しく使われていないということから。
弖爾乎波が合わない(てにをはがあわない)
話の辻褄が合わないことのたとえ。 「てにをは」は助動詞のことで、それらが正しく使われていないということから。
手の内を見せる(てのうちをみせる)
自分の能力を相手に示すこと。 または、心の中で考えていることや秘密にしている計画などを相手に明かすこと。
手の裏を返す(てのうらをかえす)
言葉や態度などをがらりと変えることのたとえ。
手の切れるような(てのきれるような)
紙幣が新しく、しわ一つない様子。まっさらなお札のたとえ。
手のない将棋は負け将棋(てのないしょうぎはまけしょうぎ)
方策がないところには成算がないというたとえ。打つ手に困る将棋は、結局は負けるということから。
手の平を返す(てのひらをかえす)
言葉や態度などをがらりと変えることのたとえ。
手の施しようがない(てのほどこしようがない)
処置をする方法が全くないこと。
手の舞、足の踏む所を知らず(てのまい、あしのふむところをしらず)
あまりのうれしさに思わず小躍りして喜ぶ様子。また、慌てふためくさま。
手の奴足の乗り物(てのやっこあしののりもの)
他人を頼らず、自分の力で物事を行うこと。 召使の代わりに自分の手で行って、乗り物の代わりに自分の足を使って歩くという意味から。
手は一生の宝(てはいっしょうのたから)
文字を巧みに書くことは、一生の宝だということ。
手八丁口八丁(てはっちょうくちはっちょう)
しゃべることも腕前も達者なこと。 「八丁」は巧み、達者であること。 単に「手も八丁」とも、また「口八丁手八丁」「手八丁口八丁」ともいう。
出端を折る(ではなをおる)
出鼻を折る(ではなをおる)
出端を折る(でばなをおる)
出鼻を折る(でばなをおる)
出端を挫く(ではなをくじく)
物事をし始めたばかりのところを妨害して、中断させたり意欲をなくさせたりすること。 「出端」は「出鼻」とも書き、「ではな」ともいう。 「出端を折る」ともいう。
出端を挫く(でばなをくじく)
物事をし始めたばかりのところを妨害して、中断させたり意欲をなくさせたりすること。 「出端」は「出鼻」とも書き、「ではな」ともいう。 「出端を折る」ともいう。
出鼻を挫く(でばなをくじく)
物事をし始めたばかりのところを妨害して、中断させたり意欲をなくさせたりすること。 「出端」は「出鼻」とも書き、「ではな」ともいう。 「出端を折る」ともいう。
出船に船頭待たず(でふねにせんどうまたず)
好機が到来したら、他の事情などをかまってはいられないということ。出航にちょうどいい風向きになったら、たとえ船頭がいなくても待っていられないということから。
出船によい風は入り船に悪い(でふねによいかぜはいりふねにわるい)
一方に良いことはもう一方には悪く、両方に良いことはないというたとえ。 入り船に都合のよい順風は、出船にとっては逆風になるとの意から。 「出船によい風は入り船に悪い」ともいう。
手前味噌で塩が辛い(てまえみそでしおがからい)
自分で自分のことを自慢すること。また、自慢話ばかりで聞き苦しいというたとえ。 「手前味噌」は自分で作った味噌のこと。 自分で作った味噌は塩辛くてもうまいと感じるとの意から。
手前味噌を並べる(てまえみそをならべる)
あれこれと自慢すること。 「手前味噌」は自分で作った味噌のこと。 自分の作った味噌を周りに自慢することから。 単に「[[手前味噌*https://yoji.jitenon.jp/yojic/1182.html]]」ともいう。
手回しがいい(てまわしがいい)
事前の準備をしっかりと済ませること。
デマを飛ばす(でまをとばす)
根拠のない嘘や噂話などを言いふらすこと。
手も足も出ない(てもあしもでない)
自分の力ではどうしようもないということ。施す手段がなくて手が打てない様子。
手もなく(てもなく)
苦労せずに行う様子。簡単に行う様子。
出物腫れ物、所嫌わず(でものはれもの、ところきらわず)
おならやできものは、場所や時に関係なく、出る時には出てしまうということ。多く、人前で放屁した時の弁解に使われる言葉。
手も八丁(てもはっちょう)
しゃべることも腕前も達者なこと。 「八丁」は巧み、達者であること。 単に「手も八丁」とも、また「口八丁手八丁」「手八丁口八丁」ともいう。
寺から里へ(てらからさとへ)
物事があべこべなことのたとえ。筋違いなことのたとえ。「里」は、檀家の意。檀家から寺へ供物を届けるのが当たり前なのに、寺から檀家へ物を贈るのは逆であることから。
寺から出れば坊主(てらからでればぼうず)
そう思われても仕方がないことのたとえ。 寺から出てくる者は僧侶と思われても仕方がないとの意から。
てらつつきの子は卵から頷く(てらつつきのこはたまごからうなずく)
生まれながらの才能は、幼い時から自然に現れるというたとえ。「てらつつき」は、きつつきのこと。きつつきの子はえさの虫を捕るために、幼い時から首を上下に動かす癖があることから。
寺の隣に鬼が棲む(てらのとなりにおにがすむ)
この世の中は、善人と悪人が入り混じっているというたとえ。慈悲深い寺の隣に冷酷な鬼が棲んでいるということから。
出る息、入る息を待たず(でるいき、いるいきをまたず)
人の命ははかなく、いつどうなるかわからないということ。 吸った息を吐き出すくらいの一瞬の間にも、人の命はどう変わるかわからないとの意から。
出る杭は打たれる(でるくいはうたれる)
ひときわ優れた才能がある人は、妬まれたり憎まれたりするということ。また、出過ぎたことをする人は、非難されたり制裁を受けたりするということ。 並んだ杭の中に一本だけ高い杭があれば、高さを揃えるために打たれることから。 「出る釘は打たれる」「差し出る杭は打たれる」ともいう。
出る釘は打たれる(でるくぎはうたれる)
ひときわ優れた才能がある人は、妬まれたり憎まれたりするということ。また、出過ぎたことをする人は、非難されたり制裁を受けたりするということ。 並んだ杭の中に一本だけ高い杭があれば、高さを揃えるために打たれることから。 「出る釘は打たれる」「差し出る杭は打たれる」ともいう。
出る所に出る(でるところにでる)
互いの言い分をはっきりさせるために、法廷や警察などの公的な場で争うこと。
出る所へ出る(でるところへでる)
互いの言い分をはっきりさせるために、法廷や警察などの公的な場で争うこと。
出る船の纜を引く(でるふねのともづなをひく)
あきらめられず、未練がましく振る舞うこと。 「纜」は、船を岸につなぐ綱のことで、出て行く船の纜を引っ張るとの意から。
出る幕ではない(でるまくではない)
その物事に関わりになる時ではないということ。 芝居などで、その役者が出る場面ではないという意味から。
手を上げる(てをあげる)
殴ろうとして手を振り上げること。 または、負けを認めること。降参すること。 また、技術や能力を上げること。上達すること。
手を合わせる(てをあわせる)
心の底から感謝したり、頼んだりすること。両の掌を合わせて神や仏を拝むということから。 または、勝負をすること。手合わせする。
手を入れる(てをいれる)
作品などを修正したり、補足したりすること。手を加える。 または、捜査や逮捕のために警官が現場に踏み込むこと。
手を打つ(てをうつ)
掌を打ち付けて音を出すこと。 または、問題を解決するために対策すること。 また、話し合いなどがまとまること。交渉などがまとまった時に拍手することから。
手を替え品を替え(てをかえしなをかえ)
さまざまな手段や方法を試してみること。
手を変え品を変え(てをかえしなをかえ)
さまざまな手段や方法を試してみること。
手を易え品を易え(てをかえしなをかえ)
さまざまな手段や方法を試してみること。
手を返す(てをかえす)
言葉や態度などをがらりと変えることのたとえ。
手を掛ける(てをかける)
時間や労力を惜しまないこと。 または、他人のものを盗むこと。
手を貸す(てをかす)
他人の助力をすること。手伝うこと。
手を借りる(てをかりる)
助力してもらうこと。手伝ってもらうこと。
手を切る(てをきる)
それまでの関わりを断つこと。 特に、男女関係や悪い関係についていう。
手を下す(てをくだす)
その人本人が直接行うこと。
手を組む(てをくむ)
目的を果たすために互いに協力すること。
手を加える(てをくわえる)
作品などをよりよくするために修正したり、補ったりすること。手を入れる。
手を拱く(てをこまぬく)
何もしないで傍観すること。 「拱く」は、腕組みをするということ。 「こまねく」は「こまぬく」ともいう。
手を拱く(てをこまねく)
何もしないで傍観すること。 「拱く」は、腕組みをするということ。 「こまねく」は「こまぬく」ともいう。
手を差し伸べる(てをさしのべる)
困っている人を進んで助けること。
手を擦る(てをする)
両手を擦り合わせること。 謝罪や感謝などの気持ちを表す動作。
手を染める(てをそめる)
ある物事を新しく始めること。
手を出して火傷する(てをだしてやけどする)
余計な手出しをして、ひどい目に遭うこと。
手を出す(てをだす)
ある物事に進んで関わりを持つこと。 または、暴力を振るうこと。 また、女性と関わりを持つために近づくこと。言い寄ること。
手を束ねる(てをつかねる)
腕組みをすること。 また、ある出来事が起こった際、なにもできずに傍観すること。
手を尽くす(てをつくす)
目的のために、できることを全てやってみること。
手を付ける(てをつける)
ある物事を始めること。着手すること。 または、あるものを使い始めること。特に他人の金銭をいう。 また、立場が下の女性と肉体関係をもつこと。
手を着ける(てをつける)
ある物事を始めること。着手すること。 または、あるものを使い始めること。特に他人の金銭をいう。 また、立場が下の女性と肉体関係をもつこと。
手を繋ぐ(てをつなぐ)
互いに協力して行動すること。
手を取る(てをとる)
相手の手を握り親愛の気持ちなどを表す。または、物事を親切・丁寧に教える様子。
手を握る(てをにぎる)
協力して取り組むこと。 または、和解すること。
手を抜く(てをぬく)
しなければいけないことをやらないこと。 または、力を尽くさず、いい加減にすること。
手を濡らさず(てをぬらさず)
自分で苦労せずに成果を得ようとする様子。
手を濡らさない(てをぬらさない)
自分で苦労せずに成果を得ようとする様子。
手を延ばす(てをのばす)
新しい方面や分野に進出すること。
手を伸ばす(てをのばす)
新しい方面や分野に進出すること。
手を離れる(てをはなれる)
役目を終えて責任がなくなること。 または、その人の所有ではなくなること。 また、世話をする必要がなくなること。
手を引く(てをひく)
それまでやってきたことを止めて、関係を断ち切ること。
手を翻せば雲となり、手を覆せば雨となる(てをひるがえせばくもとなり、てをくつがえせばあめとなる)
人の心の変わりやすいことのたとえ。 手のひらを上に向ければ雲がわき、手のひらを下に向けると雨が降るとの意から。
手を広げる(てをひろげる)
新しい方面や分野に進出して、活動の範囲を広げたり規模を大きくしたりすること。
手を回す(てをまわす)
物事をうまく進めるために事前に対策しておくこと。
手を結ぶ(てをむすぶ)
協力して物事に取り組むこと。
手を焼く(てをやく)
ある物事の扱いや処置に困ること。持て余すこと。
手を休める(てをやすめる)
行っている物事を一時的に中断して休憩すること。
手を緩める(てをゆるめる)
それまでの厳しいやり方や態度などを和らげること。
手を汚す(てをよごす)
面倒なことや好ましくないことを自らの手で行うこと。
手を煩わす(てをわずらわす)
人の世話になること。面倒をかけること。
手を煩わせる(てをわずらわせる)
人の世話になること。面倒をかけること。
天下の憂いに先立ちて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ(てんかのうれいにさきだちてうれい、てんかのたのしみにおくれてたのしむ)
すぐれた政治家や指導者は、人々よりも先に国のことを心配し、人々が楽しんだ後で自身も楽しむべきだということ。 「[[先憂後楽*https://yoji.jitenon.jp/yojid/1517.html]]」ともいう。
伝家の宝刀(でんかのほうとう)
先祖代々その家に伝わる大切な刀。転じて、いざという時に使う切り札のたとえ。
伝家の宝刀を抜く(でんかのほうとうをぬく)
ここぞという場面でしか用いない、奥の手を使うこと。 「伝家の宝刀」は先祖代々その家に伝わる大切な刀。転じて、いざという時に使う切り札のたとえ。
天下は回り持ち(てんかはまわりもち)
天下の君主となる者は、次々と変わるものだということ。また、貧富貴賎の運命は人々の間を回るというたとえ。
天下晴れて(てんかはれて)
世間を気にせずに、堂々と物事を行うことができる状態。気兼ねすることなく。
天から降ったか地から湧いたか(てんからふったかちからわいたか)
それまでなかったものがいきなり現れて不可解な様子。
天下分け目(てんかわけめ)
勝負が決まる重大な場面や時期のこと。 天下を取るか取られるかの重大な分かれ目との意から。
天下分け目の戦い(てんかわけめのたたかい)
今後の運命が決まる重要な戦いのこと。特に関ヶ原の戦いをいう。
天機洩らすべからず(てんきもらすべからず)
重大な秘密は絶対に洩らしてはいけないということ。「天機」は、天の神が決めた機密の意。
天狗になる(てんぐになる)
いい気になってうぬぼれること。自慢すること。自慢することを「鼻が高い」といい、天狗の鼻が高いことから。
天狗の飛び損ない(てんぐのとびそこない)
日ごろ自慢している者が、油断して失敗してしまうことのたとえ。自由自在に飛び回る天狗が、何かの拍子に飛び損なってしまうということから。
天勾践を空しゅうすること莫れ、時に范蠡なきにしも非ず(てんこうせんをむなしゅうすることなかれ、ときにはんれいなきにしもあらず)
天才とは一パーセントの霊感と九十九パーセントの汗である(てんさいとはいちぱーせんとのれいかんときゅうじゅうきゅうぱーせんとのあせである)
天災は忘れた頃にやってくる(てんさいはわすれたころにやってくる)
災害は人々がその恐ろしさを忘れた頃にまた襲ってくるものであるということ。 油断は禁物で用心を怠ってはいけないという戒めの言葉。 物理学者・随筆家の寺田寅彦の言葉。 「災害は忘れた頃にやってくる」ともいう。
災害は忘れた頃にやってくる(てんさいはわすれたころにやってくる)
災害は人々がその恐ろしさを忘れた頃にまた襲ってくるものであるということ。 油断は禁物で用心を怠ってはいけないという戒めの言葉。 物理学者・随筆家の寺田寅彦の言葉。 「災害は忘れた頃にやってくる」ともいう。
天寿を全うする(てんじゅをまっとうする)
長生きして老衰によって自然に死ぬこと。寿命が尽きて死ぬこと。
天井から目薬(てんじょうからめぐすり)
思うようにいかず、もどかしいことのたとえ。また、回りくどくて効果のないことのたとえ。 二階から階下の人に目薬をさそうとしても、上手くいかないことから。 「天井から目薬」ともいう。
天井知らず(てんじょうしらず)
相場などが上がり続けて、どこまで上がるか予測がつかない様子。
天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)
天地の間に自分にまさる尊大な者はいないということ。釈迦が誕生してすぐに七歩歩み、右手で天を指し、左手で地を指して唱えたといわれる言葉。「天下」は「てんが」とも読む。
天井を打つ(てんじょうをうつ )
相場がこれ以上上がらない最高の値になること。
天井を突く(てんじょうをつく)
相場がこれ以上上がらない最高の値になること。
天知る地知る我知る人知る(てんしるちしるわれしるひとしる)
悪事はいつか必ず露見するということ。 後漢の楊震(ようしん)が賄賂(わいろ)の受け取りを断った時の言葉。 誰も知るまいと思っても、隠し事は天の神様も、地の神様も、自分も、それを仕掛けたあなたも知っているとの意から。 「四知」ともいう。
点数を稼ぐ(てんすうをかせぐ)
相手に気に入られるようなことをして、立場などをよくしようとすること。
転石苔むさず(てんせきこけむさず)
活発に行動をしている人は常に健康で生き生きしていられることのたとえ。また、転職や転居を繰り返す人は地位も得られず金も貯まらないことのたとえ。 「転石苔を生せず」「転石苔むさず」ともいう。
転石苔を生せず(てんせきこけをしょうせず)
活発に行動をしている人は常に健康で生き生きしていられることのたとえ。また、転職や転居を繰り返す人は地位も得られず金も貯まらないことのたとえ。 「転石苔を生せず」「転石苔むさず」ともいう。
椽大の筆(てんだいのふで)
堂々とした立派な文章のこと。「椽」は、屋根を支える垂木(たるき)のこと。家の屋根を支える垂木のように大きな筆の意から。
天高く馬肥ゆ(てんたかくうまこゆ)
さわやかな秋を言い表す言葉。 秋の空は高く澄み渡り、馬もよく食べて太るという意味から。 「天高く馬肥ゆる秋」「秋高く馬肥ゆ」ともいう。
天高く馬肥ゆる秋(てんたかくうまこゆるあき)
さわやかな秋を言い表す言葉。 秋の空は高く澄み渡り、馬もよく食べて太るという意味から。 「天高く馬肥ゆる秋」「秋高く馬肥ゆ」ともいう。
天地、夏冬、雪と墨(てんち、なつふゆ、ゆきとすみ)
まったく正反対なこと、非常に差があることのたとえ。
天地は万物の逆旅(てんちはばんぶつのげきりょ)
この世のすべてのものは、うつろいやすくはかないということのたとえ。 「逆旅」は宿屋のことで、天地はあらゆる生物が生まれてから死ぬまでのわずかな間に泊まる宿屋に過ぎないとの意から。
天地を動かし鬼神を感ぜしむ(てんちをうごかしきじんをかんぜしむ)
点滴、石を穿つ(てんてき、いしをうがつ)
小さな努力も根気強く続けていけば、いつかは成功することのたとえ。 わずかな雨垂れでも長い年月、同じ所に落ち続ければ、石に穴をあけることができるとの意から。 「点滴石を穿つ」ともいう。
天道様と米の飯はどこへも付いて回る(てんとうさまとこめのめしはどこへもついてまわる)
どんな所にも太陽が当たるように、どこへ行っても暮らしていけるということ。
天道様はお見通し(てんとうさまはおみとおし)
神様は人々のどんなに小さい行為でも見抜いているので誤魔化すことはできないということ。 「神様はお見通し」「天道様はお見通し」「天は見通し」「神仏は見通し」「仏は見通し」などともいう。
天道、是か非か(てんどう、ぜかひか)
天は善人には幸福を、悪人には懲罰をもたらすというが、現実には善人が不幸で、悪人が繁栄していることが多い。果たして天は正しいのかどうが疑わしいということ。
天道、人を殺さず(てんどう、ひとをころさず)
天は人を見捨てるような無慈悲なことはしないということ。
天にあらば比翼の鳥地にあらば連理の枝(てんにあらばひよくのとりちにあらばれんりのえだ)
男女・夫婦の仲がきわめてむつまじいことのたとえ。 「比翼」は、雌雄それぞれが目と翼を一つずつ持ち、二羽がいつも一体となって飛ぶとされる想像上の鳥。 「連理」は、一本の木の枝が他の木の枝とくっついて木目が連なっていること。 略して「[[比翼連理*https://yoji.jitenon.jp/yojic/1402.html]]」ともいう。
天に口(てんにくち)
秘密や悪事は、とかく人に漏れやすいということ。 まるで天や地が話したり聞いたりするかのように、話が広まるとの意から。 略して「天に口」ともいう。
天に口あり地に耳あり(てんにくちありちにみみあり)
秘密や悪事は、とかく人に漏れやすいということ。 まるで天や地が話したり聞いたりするかのように、話が広まるとの意から。 略して「天に口」ともいう。
天に口なし人を以て言わしむ(てんにくちなしひとをもっていわしむ)
天はものを言ったりしないが、その意思は人の口を通じて伝えられるということ。つまり、天の声である世論は真実を語っているということ。
天に跼り地に蹐す(てんにせぐくまりちにぬきあしす)
ひどく怯えて、恐る恐る行動することのたとえ。また、肩身が狭く隠れるように生活することのたとえ。 高い天の下で体を屈め、厚い大地の上を抜き足でひっそりと歩くとの意から。 略して「跼蹐」「[[跼天蹐地*https://yoji.jitenon.jp/yojie/2227.html]]」ともいう。
天に唾す(てんにつばきす)
他人に害を与えようとして、逆に自分がひどい目に遭うことのたとえ。 上を向いて唾をはくと、自分の顔に落ちてくることから。 「天を仰いで唾す」「天を仰いで唾する」「仰いで唾を吐く」などともいう。
天に唾する(てんにつばする)
他人に害を与えようとして、逆に自分がひどい目に遭うことのたとえ。 上を向いて唾をはくと、自分の顔に落ちてくることから。 「天を仰いで唾す」「天を仰いで唾する」「仰いで唾を吐く」などともいう。
天に二日無し(てんににじつなし)
天に太陽が二つないように、君主もただ一人だけで、二人存在してはならないということ。 「二日」は、二つの太陽。 「天に二日無し、土に二王無し」「天に二つの日無し」ともいう。
天に二日無し、土に二王無し(てんににじつなし、どににおうなし)
天に太陽が二つないように、君主もただ一人だけで、二人存在してはならないということ。 「二日」は、二つの太陽。 「天に二日無し、土に二王無し」「天に二つの日無し」ともいう。
天に二つの日無し(てんにふたつのひなし)
天に太陽が二つないように、君主もただ一人だけで、二人存在してはならないということ。 「二日」は、二つの太陽。 「天に二日無し、土に二王無し」「天に二つの日無し」ともいう。
天、二物を与えず(てん、にぶつをあたえず)
長所があれば必ず短所もあり、長所ばかりを備えた人はいないということ。 天は一人の人間にいくつもの長所を授けることはないとの意から。
天に眼(てんにまなこ)
天の神には人の行いをすべて見通す眼があり、そのよしあしに応じた賞罰を与えるので、悪いことはできないということ。
天に三日の晴れなし(てんにみっかのはれなし)
人の身には、よいことばかりが続くものではないというたとえ。 晴れて天気のいい日は三日と続かないとの意から。
天にも昇る心地(てんにものぼるここち)
これ以上ないほどに嬉しい気持ちのたとえ。
天王山(てんのうざん)
勝負の分かれ目となるきわめて大事な時や場所のこと。「天王山」は、京都にある山。交通の要地であった、天王山のふもとの山崎の戦いで、羽柴秀吉が明智光秀に勝利を収めたことから。
天の時は地の利に如かず(てんのときはちのりにしかず)
戦いにおいて、いかに天候や気候の条件が良くても、地理的条件の有利さには及ばないということ。
天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず(てんのときはちのりにしかず、ちのりはひとのわにしかず)
戦いにおいて、いかに天候や気候の条件が良くても、地理的条件の有利さには及ばない。 その地理的な有利さも団結した人々の力には及ばないということ。
天の配剤(てんのはいざい)
天の神は、善行に対してはよい報いを、悪行に対しては悪い報いを与えるということ。「配剤」は薬の調合のこと。転じて、物事をほどよく組み合わせるという意。
天の美禄(てんのびろく)
「酒は天が与えてくれた贈り物である」と酒をたたえる言葉。 「天の美禄」「美禄」ともいう。
美禄(てんのびろく)
「酒は天が与えてくれた贈り物である」と酒をたたえる言葉。 「天の美禄」「美禄」ともいう。
天馬空を行く(てんばくうをゆく)
天馬が、天空を自由に駆け巡るように、着想や行動が自由奔放である様子。
天は二物を与えず(てんはにぶつをあたえず)
長所があれば必ず短所もあり、長所ばかりを備えた人はいないということ。 天は一人の人間にいくつもの長所を授けることはないとの意から。
天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず(てんはひとのうえにひとをつくらず、ひとのしたにひとをつくらず)
人間は生まれながらに平等であり、身分の上下や貴賎などの差別はないということ。
天は自ら助くる者を助く(てんはみずからたすくるものをたすく)
天は、人に頼らず自ら努力する者に力を貸し、幸福を与えるということ。 「神は自ら助くる者を助く」ともいう。
天は見通し(てんはみとおし)
神様は人々のどんなに小さい行為でも見抜いているので誤魔化すことはできないということ。 「神様はお見通し」「天道様はお見通し」「天は見通し」「神仏は見通し」「仏は見通し」などともいう。
天秤に掛ける(てんびんにかける)
二つのものからどちらかを選ぼうと、優劣や損得を比較すること。 また、対立する二つのものの両者に関係をつけておいて、どのような情勢になっても自分に損がないようにすること。
田父の功(でんぷのこう)
無益な争いをしている間に、第三者に利益を横取りされてることのたとえ。 犬が兎を追いかけている間に、両者とも力尽きて死んでしまった。 それを通りかかった農夫が自分の獲物として手にいれたという故事から。
天網恢恢疎にして漏らさず(てんもうかいかいそにしてもらさず)
悪事を犯した者は必ず天罰を受けるということ。 「恢恢」は広大なこと。「疎」は粗いこと。 天の網は広く、目が粗いように見えるが、絶対に網の目から漏らすことはないとの意から。
天網恢々疎にして漏らさず(てんもうかいかいそにしてもらさず)
悪事を犯した者は必ず天罰を受けるということ。 「恢恢」は広大なこと。「疎」は粗いこと。 天の網は広く、目が粗いように見えるが、絶対に網の目から漏らすことはないとの意から。
天を仰いで唾す(てんをあおいでつばきす)
他人に害を与えようとして、逆に自分がひどい目に遭うことのたとえ。 上を向いて唾をはくと、自分の顔に落ちてくることから。 「天を仰いで唾す」「天を仰いで唾する」「仰いで唾を吐く」などともいう。
天を仰いで唾する(てんをあおいでつばきする)
他人に害を与えようとして、逆に自分がひどい目に遭うことのたとえ。 上を向いて唾をはくと、自分の顔に落ちてくることから。 「天を仰いで唾す」「天を仰いで唾する」「仰いで唾を吐く」などともいう。
点を打つ(てんをうつ)
欠点を指摘して責めること。 または、詩歌や文章などを批評すること。
天を怨みず人を尤めず(てんをうらみずひとをとがめず)
自分の身がどんなに不遇でも、天を恨んだり人をとがめたりしないで、自己の人格形成に努めるべきであるということ。
天を衝く(てんをつく)
山や建物などが一際高く立つ様子。 または、勢いがこの上なく盛んな様子。
天を摩する(てんをまする)
山や建物などが天に触れるほど高いさま。[[摩天楼*https://kokugo.jitenon.jp/word/p48214]]。