「く」から始まる故事・ことわざ・慣用句 — 231 件
「く」から始まる故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
苦あれば楽あり(くあればらくあり)
苦しい時期を過ごせば、そのあとに楽な時が巡ってくるということ。 苦ばかりが続きはしないという側から言い、辛抱していればよい時が来ると人を励ますときに使う。 「楽あれば苦あり」のあとに続けてもいう。
苦あれば楽あり、楽あれば苦あり(くあればらくあり、らくあればくあり)
楽をしたあとには、その分の苦労が待っているということ。 楽ばかりが続きはしないという側から言い、今の安楽に気を緩めるなというときに使う。 江戸いろはがるたの一つ。 「苦あれば楽あり」と続けて「楽あれば苦あり、苦あれば楽あり」ともいう。
株を守りて兎を待つ(くいぜをまもりてうさぎをまつ)
古い習慣や過去の偶然の成功にこだわり、進歩や向上がないことのたとえ。 中国・宋の農民が農作業をしていると、兎が木の切り株にぶつかって死んだ。農民は労せず兎を手に入れることができたその経験以来、農作業をせずに毎日切り株を見張っていたという故事から。 「守株」ともいう。
食い足りない(くいたりない)
物事の内容が不十分で、不満のあるさま。 食べても食べても満足できないとの意から。
食い溜め寝溜めは何にもならぬ(くいだめねだめはなんにもならぬ)
余分に食べたり寝たりしても、時間が経てば腹も空くし眠くもなるので無駄であるということ。
食い付き馬に乗ったよう(くいつきうまにのったよう)
危険なことをやめることができないたとえ。 食いつく癖のある馬に乗ると、乗っているのも危ないが、降りると馬に食いつかれるので降りられないとの意から。
食いつく犬は吠えつかぬ(くいつくいぬはほえつかぬ)
自信や実力のある者はむやみに騒ぎ立てたりしないというたとえ。 臆病な犬はむやみに吠えるが、強い犬はむやみに吠えたりせず行動に出るということから。
食い物と念仏は一口ずつ(くいものとねんぶつはひとくちずつ)
食べ物は一口ずつでもみんなで分け合って食べたほうがよいということ。また、念仏は一人が一口ずつ唱えてもご利益があるということ。 「食い物」は「食べ物」ともいう。
食い物のあるのに鉄砲汁(くいもののあるのにてっぽうじる)
ほかに口にする物がそろっているのに、わざわざ危ない物へ手を出したがる物好きをからかう言葉。 鉄砲汁は河豚の汁で、当たれば命にかかわるところから鉄砲と呼ばれた。
食うか食われるか(くうかくわれるか)
優劣がつけられないほど、実力に差のない者同士が生き残りをかけて命懸けで戦うこと。 相手を食うか自分が食われるかとの意から。
空谷の跫音(くうこくのきょうおん)
退屈な時や孤独な時に、思いがけない訪問があったり便りが届いたりする喜びのたとえ。 「空谷」はひと気のないさびしい谷間、「跫音」は足音のこと。 人のいないさびしい山奥で聞く人の足音との意から。
食うことは今日食い、言うことは明日言え(くうことはきょうくい、いうことはあすいえ)
食べ物は早く食べたほうがおいしく味わえるが、ものを言うのはよく考えてからのほうが賢明だということ。
食うた餅より心持ち(くうたもちよりこころもち)
ごちそうしてもらったり、贈り物をもらったりするのもうれしいが、それをしてくれた相手の心持ちがもっとうれしいということ。「餅」と「持ち」をかけたしゃれ。
食うに倒れず病むに倒れる(くうにたおれずやむにたおれる)
食べることはなんとかなるが、病気になると治療費で財産を失うことになるということ。
空腹は最上のソース(くうふくはさいじょうのそーす)
空腹の時は何を食べてもおいしいということ。
食うや食わず(くうやくわず)
食事も満足に取れないほど、非常に生活が苦しいようす。
食えない(くえない)
ずるがしこく、気を許すことができない。油断ができない。
「[食えない]人だ」食おうとて痩せる(くおうとてやせる)
暮らしの糧を得ようとして働くうちに、かえって身をすり減らしてしまうこと。 食べるために痩せるという裏返しをついた言い方。
釘の裏を返す(くぎのうらをかえす)
念には念を入れて間違いのないようにすることのたとえ。打った釘の裏の先を曲げてたたくと釘が抜けにくくなることから。
釘の曲がりは鉄鎚で直せ(くぎのまがりはかなづちでなおせ)
身についた悪い癖は、生ぬるい手立てでは改まらず、強い態度で臨んではじめて直るということ。 曲がった釘をまっすぐにするには槌の力が要ることにたとえた。 「釘の曲がりは金槌で直せ」ともいう。
釘を刺す(くぎをさす)
あとから知らぬ顔をされないよう、先に言い含めておく。 後戻りできない一言を相手に渡しておくこと。
公卿にも襤褸(くげにもつづれ)
身なりひとつでその人の格が計られてしまうということ。 位の高い公卿でさえ、つぎはぎの衣を着ていれば卑しく見えるとの意から。「馬子にも衣装」と続けていうこともある。
公卿の位倒れ(くげのくらいだおれ)
官位ばかりが高くて内証は火の車で、位に見合った体面を張れないこと。
苦言を呈する(くげんをていする)
相手が快く思わないと分かったうえで、直したほうがよい点をはっきり口に出すこと。 角が立つのを引き受けてまで告げるところに、その言葉の重みがある。
臭い飯を食う(くさいめしをくう)
刑務所にはいること。 刑務所の飯が臭かったことから。
臭い物に蠅がたかる(くさいものにはえがたかる)
うしろ暗いところのある場所には、同じ性根の手合いが自然と顔を出す。人に知られたくない話ほど嗅ぎつけられ、その手の者ばかりで場ができあがる。 京都のいろはがるたに採られた句の一つ。
臭い物に蓋をする(くさいものにふたをする)
表に出れば具合の悪いことを、始末をつけないまま覆い隠して当座をやり過ごす。中身は残ったままなので、いずれまた漂い出す。
臭いもの身知らず(くさいものみしらず)
まわりが顔をしかめていても、元を作っている当人だけは平気でいる。身の内から立つものには鼻が慣れてしまい、いちばん近い者がいちばん鈍くなる。
草木も靡く(くさきもなびく)
権力や勢力が盛んで、多くの人々が従う様子。
草木も眠る(くさきもねむる)
真夜中になり、辺りが静まり返っている様子。 「草木も眠る丑三つ時」の形で使われることが多い。
