暖簾に腕押しとは

言葉 | 暖簾に腕押し |
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読み方 | のれんにうでおし |
意味 | 手ごたえも張り合いもないことのたとえ。「腕押し」とは腕相撲のことで、暖簾のように力も争う意思もない相手と腕相撲をしても、何の手ごたえもないという意味から。 |
類句 | 糠に釘(ぬかにくぎ) |
豆腐に鎹(とうふにかすがい) | |
土に灸(つちにきゅう) | |
石に灸(いしにきゅう) |
使用されている漢字
「暖」を含むことわざ
一日暖めて十日冷やす(いちにちあたためてとおかひやす)
一日だけ努力してあとの十日は怠ける、努力するよりも怠けることのほうが多いことのたとえ。 植物を育てる時に、一日日光にさらして暖めたかと思うと、十日は暖めずに冷やしてしまうとの意から。
梅一輪一輪ずつの暖かさ(うめいちりんいちりんずつのあたたかさ)
孔席暖まらず、墨突黔まず(こうせきあたたまらず、ぼくとつくろまず)
道を説くために各地を飛びまわることのたとえ。孔子と墨子はあちこち遊説して回って家に落ち着くことがなく、孔子の席は暖まることがなく、墨子の家の煙突は黒くすすけることはなかったということから。
尻が暖まる(しりがあたたまる)
長い期間同じ場所にいて慣れること。 または、同じ所に長く勤めて落ち着くこと。
席暖まるに暇あらず(せきあたたまるにいとまあらず)
極めて忙しいことのたとえ。ゆっくり座っている暇がないほど忙しく、席が暖まる暇がないということから。
暖を取る(だんをとる)
焚き火や暖房器具などで体を暖める。
「簾」を含むことわざ
香炉峰の雪は簾をかかげて見る(こうろほうのゆきはすだれをかかげてみる)
白居易の詩の一節。「香炉峰」は中国江西省北端にある山。
暖簾に腕押し(のれんにうでおし)
暖簾を下ろす(のれんをおろす)
その日の営業活動を終わりにすること。 また、営業をやめること。廃業すること。
暖簾を分ける(のれんをわける)
長い間勤めた店員などに、同じ屋号を使用した新しい店の出店を許可すること。
「腕」を含むことわざ
赤子の腕を捩じる(あかごのうでをねじる)
抵抗する力のないものを打ち負かす。また、容易に行えることのたとえ。
朝雨と女の腕捲り(あさあめとおんなのうでまくり)
朝の雨はすぐにやむため、女が腕まくりをして強がるのと同様、恐れるに足りないということ。 「俄雨(にわかあめ)と女の腕捲り」ともいう。
腕が上がる(うでがあがる)
能力や技術が進歩すること。 また、あまり酒が飲めない人が、前よりも多く飲めるようになること。
腕が利く(うでがきく)
優れた技量を発揮することが出来る。
腕が立つ(うでがたつ)
優れた技量を持っている。
腕が鳴る(うでがなる)
自分の能力を早く発揮したくて、気持ちがはやること。
腕に覚えがある(うでにおぼえがある)
以前の経験から、自分の能力や技術に自信を持っていること。
「押」を含むことわざ
頭押さえりゃ尻上がる(あたまおさえりゃしりあがる)
両方うまくはいかないということ。頭を押さえれば尻が持ち上げるように、一方がうまくいけば、もう片方がうまくいかなくなるということから。
後押しをする(あとおしをする)
物事が順調に進むように、わきから援助すること。
一押し、二金、三男(いちおし、にかね、さんおとこ)
女性をくどくには、第一が押しの強さ、二番目が金の力、男ぶりのよさは三番目だということ。
押さえが利く(おさえがきく)
相手を従わせたり、統率したりする力があること。
押しが利く(おしがきく)
相手を自分の思い通りに従わせる力があること。
押しが強い(おしがつよい)
強引に自分の意見や希望を押し通そうとすること。
押し出しがいい(おしだしがいい)
人前に出たときの態度や風采が立派であること。
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