「ふ」から始まる故事・ことわざ・慣用句一覧
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ことわざ一覧
不意打ちを食う(ふいうちをくう)
いきなり襲われたり、予想外の災難にあったりすること。
布衣の交わり(ふいのまじわり)
身分・地位などにこだわらない親しい交際のこと。また、庶民同士の付き合いのこと。 「布衣」は昔、中国の庶民が着ていた服のことで、転じて一般庶民のこと。
風雲急を告げる(ふううんきゅうをつげる)
大事変が今にも起こりそうな、緊迫した情勢のたとえ。
富貴天に在り(ふうきてんにあり)
富や地位は天の与えるものであり、人の力ではどうすることもできないということ。
富貴には他人集まり、貧賤には親戚も離る(ふうきにはたにんあつまり、ひんせんにはしんせきもはなれる)
地位や財産のある者には赤の他人も寄ってくるが、貧乏な者には親戚さえも寄り付かないということ。
富貴は浮雲の如し(ふうきはふうんのごとし)
富や地位は、まるで空に浮かぶ雲のようにはかないものだということ。
風采が上がらない(ふうさいがあがらない)
容姿や服装などの見た目が質素で垢抜けていないこと。
風樹の歎(ふうじゅのたん)
親に孝行したいと思ったときにはすでに親は無く、どうすることもできないという嘆きのことば。 「風樹」とは、風に吹かれて揺れ動く木のこと。 『韓詩外伝』「樹静かならんと欲すれども風止まず。子養わんと欲すれども親待たず。(木は静かに静止していたいのに、風がやまなければどうすることもできない。子どもが孝行したいと思っても親は待ってくれない。)」に基づく。
風雪に耐える(ふうせつにたえる)
困難なことや辛いことなどに耐えて、それを乗り越えること。
風前の灯火(ふうぜんのともしび)
危険が差し迫り、危ういことのたとえ。風の吹き付ける所にある灯の意から。
風前の灯(ふうぜんのともしび)
危険が差し迫り、危ういことのたとえ。風の吹き付ける所にある灯の意から。
風馬牛(ふうばぎゅう)
自分とは無関係であること。また、そういう態度をとること。「風」は盛りがつく意。盛りのついた牛や馬の雌雄が、互いを求め合っても会う事が出来ないほど遠く隔たっているという意から。
夫婦喧嘩は犬も食わない(ふうふげんかはいぬもくわない)
夫婦喧嘩は長続きせず、すぐに仲直りするものだから、他人が仲裁に入るのは馬鹿馬鹿しいことであるというたとえ。何でも食べる犬でせ気に止めないという意から。
夫婦喧嘩は寝て直る(ふうふげんかはねてなおる)
夫婦喧嘩は、一緒に寝ればすぐ仲直りするものであるということ。
夫婦喧嘩は貧乏の種蒔き(ふうふげんかはびんぼうのたねまき)
いつも夫婦喧嘩をしている家庭は、だんだん貧乏になっていうという戒めのことば。
夫婦喧嘩もないから起こる(ふうふげんかもないからおこる)
金がなくて生活が苦しいと、しなくてもよい夫婦喧嘩も起こるということ。
夫婦の契りを結ぶ(ふうふのちぎりをむすぶ)
夫婦として末永く(来世まで)連れ添うことを約束する。 「二世」は、現世と来世のこと。 「二世の契りを結ぶ」「夫婦の契りを結ぶ」ともいう。
夫婦は合わせ物離れ物(ふうふはあわせものはなれもの)
夫婦はもともと他人どうしがいっしょになったものだから、別れることがあっても仕方がないということ。
夫婦はいとこほど似る(ふうふはいとこほどにる)
夫婦は一緒に暮らしていると、肉親のように似てくるということ。
夫婦は二世(ふうふはにせ)
夫婦の関係は現世だけでなく、来世まで続く深い関係であるということ。
風流は寒いもの(ふうりゅうはさむいもの)
雪見や梅見などは、風流を解さない者にとっては寒いだけでつまらないということ。
フェニックス(ふぇにっくす)
永久不滅や蘇生の象徴とされるエジプト神話の霊鳥。または、ヤシ科の多年生観葉植物。
斧鉞を加える(ふえつをくわえる)
文章に手を加えて直すこと。「斧鉞」は斧(おの)と鉞(まさかり)のことで、伐採のために、斧や鉞を打ち込むという意から。
笛吹けども踊らず(ふえふけどもおどらず)
誘ったり勧めたりしても、相手がそれに応じて動かないことのたとえ。
深い川は静かに流れる(ふかいかわはしずかにながれる)
思慮深い人は決して騒ぎ立てず、冷静に行動するというたとえ。
不覚を取る(ふかくをとる)
油断が原因となって失敗すること。
不可能という言葉は我が辞書にはない(ふかのうということばはわがじしょにはない)
自分にとって不可能なことは存在しないということ。世の中には出来ないことなどないということ。通説としてナポレオンの言葉といわれている。
不帰の客となる(ふきのきゃくとなる)
死ぬこと。「不帰」は、再び帰ってこないこと。
不興を買う(ふきょうをかう)
上の立場の人の機嫌を損ねること。
俯仰、天地に愧じず(ふぎょう、てんちにはじず)
自分にやましいところや恥じるところは何一つないということ。「俯」はうつむく、「仰」はあおぐこと。うつむいて地に恥じるところがなく、あおいで天に恥じるところがないという意から。
吹く風枝を鳴らさず(ふくかぜえだをならさず)
世の中がよく治まり平和なようすのたとえ。吹く風が静かで枝は音も立てないという意から。
覆車の戒め(ふくしゃのいましめ)
先人の失敗が後人の戒めになることのたとえ。「覆車」は車がひっくり返ること。車が覆るのを見て、後の車は教訓とするという意から。
覆水、盆に返らず(ふくすい、ぼんにかえらず)
離縁した夫婦の仲はもとどおりにならないことのたとえ。また、一度してしまったことは取り返しがつかないというたとえ。 中国の太公望が出世して斉に封ぜられた時、離縁した妻にが復縁を求めてやってきた。太公望は盆の水をひっくり返し「こぼれた水を元に戻せたら希望通りにしよう」と言って復縁を断ったという故事から。
伏線を張る(ふくせんをはる)
これから起こるであろうことを予測して事前に準備しておくこと。 または、物語などで後で述べる事柄に関係があることをそれとなく示しておくこと。
含む所がある(ふくむところがある)
恨みや怒りなどを心の中に隠し持っていること。
袋の中の鼠(ふくろのなかのねずみ)
どうやっても逃げることができない状態。 「袋の中の鼠」ともいう。
袋の鼠(ふくろのねずみ)
どうやっても逃げることができない状態。 「袋の中の鼠」ともいう。
河豚食う馬鹿、食わぬ馬鹿(ふぐくうばか、くわぬばか)
毒がある河豚をむやみに食べるのも愚かだが、毒を恐れておいしい河豚を食べないのもやはり愚かであるということ。「河豚食う無分別河豚食わぬ無分別」ともいう。
河豚にも中れば鯛にも中る(ふぐにもあたればたいにもあたる)
運の悪い時には、安全であるはずのものでも害になることがあるというたとえ。毒のある河豚は中毒の危険があるが、毒のない鯛でも害になることもあるということ。
河豚は食いたし命は惜しし(ふぐはくいたしいのちはおしし)
おいしい河豚は食べたいが、毒にあたって命を落とすのが怖くて手が出せない。いい思いはしたいが、あとのたたりが怖くてためらうことのたとえ。
吹けば飛ぶよう(ふけばとぶよう)
取り上げるほどでもないこと。些細なこと。
不幸中の幸い(ふこうちゅうのさいわい)
不幸の中でも、いくらか救いがあること。
塞ぎの虫(ふさぎのむし)
気分が落ち込んでいてやる気が出ない状態。 気分が塞ぐ原因を体内の虫のせいにしていう言葉。
巫山の夢(ふざんのゆめ)
男女が夢の中で情交を結ぶこと。また、男女の情愛が細やかなことのたとえ。中国楚の懐王が、昼寝の夢の中で巫山という山の神女と契ったという故事から。「巫山の雨」「巫山の雲雨」「朝雲暮雨」ともいう。
不肖(ふしょう)
親や師に似ないで愚かなこと。また、自分をへりくだっていう言葉。
浮生夢の如し(ふせいゆめのごとし)
人生はまるで夢のように短くはかないものだということ。
符節を合するが如し(ふせつをがっするがごとし)
二つのものがぴったり合うことのたとえ。「符節」は、後日の証拠とするために、木や竹の札に文字などを書き中央に割り印を押して二つに割り、二人が一片ずつ持つようにしたもの。その符節を合わせたように一致するという意から。「符節を合わすが如し」ともいう。
布施ない経に袈裟を落とす(ふせないきょうにけさをおとす)
報酬が少ない時には、仕事に熱が入らず、いい加減だというたとえ。「布施」は、僧侶に読経などの謝礼として渡す金品のこと。布施が少ない時には僧侶は袈裟を外して経を読むという意から。「布施ない経は読まぬ」「布施だけの経を読む」「布施見て経を読む」ともいう。
不足奉公は双方の損(ふそくぼうこうはそうほうのそん)
仕事に不満を持ちながら働くのは奉公人にとっても損であるし、主人側も思うように奉公人が働かずに仕事がはかどらなくて損だということ。「不足奉公は両方の損」ともいう。
二つに一つ(ふたつにひとつ)
二つの内の一方。 または、二つのどちらかを選ばなければならない状態。
二つ返事で(ふたつへんじで)
間を置かずに快諾する様子。
二つよいことはない(ふたつよいことはない)
一方に都合のよいことは、もう一方には都合が悪く、どちらにもよいことはないということ。
二人口は過ごせるが一人口は過ごせぬ(ふたりぐちはすごせるがひとりぐちはすごせぬ)
結婚して二人で暮らせば節約できることが多くなり、無駄が多くて不経済な一人暮らしより得策だということ。「一人口は食えぬが二人口は食える」ともいう。
蓋を開ける(ふたをあける)
物事を始めること。 または、物事の状況や結果などを確認すること。
釜中の魚(ふちゅうのうお)
危険が迫っていることも知らずにのんきにしていることのたとえ。また、死が迫っていることのたとえ。やがて煮られることも知らずに魚が釜の中をのんびり泳いでいることから。「魚の釜中に遊ぶが如し」ともいう。
普天の下、率土の浜(ふてんのもと、そっとのひん)
全世界のこと。「普天の下」は大地をあまねく覆っている広大な天の下、「率土の浜」は地の果ての意。「普天率土」ともいう。
筆が立つ(ふでがたつ)
文章を書くのがうまいこと。
筆に任せる(ふでにまかせる)
形式などを考えず、思いついたままに文章を書くこと。
筆を入れる(ふでをいれる)
文章の足りない部分を書き足したり、不要な部分を取り除いたりすること。添削すること。
筆を擱く(ふでをおく)
文章を書くことを止めること。 または、最後まで書いてしまうこと。
筆を起こす(ふでをおこす)
文章を書き始めること。
筆を折る(ふでをおる)
文章や詩歌などを書くことをやめること。 文筆活動をやめること。
筆を加える(ふでをくわえる)
文章の足りない部分を書き足したり、不要な部分を取り除いたりすること。添削すること。
筆を染める(ふでをそめる)
文章などを書き始めること。 筆に墨などを含ませるという意味から。
筆を執る(ふでをとる)
文章や絵などを書くこと。
筆を揮う(ふでをふるう)
文字や絵などを書くこと。揮毫すること。
太く短く(ふとくみじかく)
我慢して長く生きるよりも、やりたいことをやって楽しんで生きたほうがよいということ。 また、たとえ長生きできなくても楽しんで生きたいという態度のこと。
懐が暖かい(ふところがあたたかい)
手持ちの金銭が多くあること。
懐が寂しい(ふところがさびしい)
手持ちの金銭が少ないこと。 「懐が寂しい」ともいう。
懐が寒い(ふところがさむい)
手持ちの金銭が少ないこと。 「懐が寂しい」ともいう。
懐が深い(ふところがふかい)
度量が広いこと。包容力があること。 または、相撲で、胸が広くてまわしが掴みにくいこと。
懐を痛める(ふところをいためる)
必ずしも自分が支払う必要のない費用をあえて自分の金銭で支払うこと。
懐を肥やす(ふところをこやす)
不正をして個人的な利益を得ること。
船盗人を徒歩で追う(ふなぬすびとをかちでおう)
無駄な骨折りのたとえ。また、やり方が適切でないたとえ。船を盗んで漕いで逃げる相手を、陸路を歩いて追いかけるという意から。
鮒の仲間には鮒が王(ふなのなかまにはふながおう)
つまらない者の中では、やはりつまらない者が首領となることのたとえ。また、つまらない者たちの中にもそれにふさわしい首領がいるというたとえ。「鮒の中では鮒が王」ともいう。
腑に落ちない(ふにおちない)
納得できないこと。 「腑」は内臓のこと。転じて、心の意。 心に入ってこないという意味から。
舟に刻みて剣を求む(ふねにきざみてけんをもとむ)
古いしきたりや習わしにとらわれて、状況の変化に応じることができない愚かさのたとえ。中国の楚の人が舟で長江を渡る途中、乗っている舟から剣を落とし、慌てて舟べりに印をつけて、舟が岸に着いた時その下の川底を捜したという故事から。「舟に刻(こく)して剣を求む」「剣を落として舟を刻む」「刻舟」ともいう。
舟は船頭に任せよ(ふねはせんどうにまかせよ)
何事もその道の専門家に任せたほうがうまくいくというたとえ。船に乗った時は、口出しせずに船頭に任せるのが一番よいという意から。
船は帆でもつ、帆は船でもつ(ふねはほでもつ、ほはふねでもつ)
世の中は互いに助け合って成り立っているというたとえ。帆掛け船は帆がなければ進まないし、帆は船がなければ役に立たないという意から。
舟は帆任せ、帆は風任せ(ふねはほまかせ、ほはかぜまかせ)
すべてを成り行きにまかせることのたとえ。帆掛け船は帆任せ、帆は風任せで進むので、自力ではどうしようもないという意から。
不発に終わる(ふはつにおわる)
弾丸や爆弾などが発射されなかったり、爆発しなかったりすること。 または、予定していたものが行われないこと。
不評を買う(ふひょうをかう)
悪い評価を受けること。
不平を鳴らす(ふへいをならす)
不平を強く言い立てること。
父母の恩は山よりも高く海よりも深し(ふぼのおんはやまよりもたかくうみよりもふかし)
父母から受けた恩は広大で深いということ。両親の愛情をわかりやすくたとえたもの。「父の恩は山よりも高く、母の恩は海よりも深し」ともいう。
踏み台にする(ふみだいにする)
目的のために一時的に利用すること。
文は遣りたし書く手は持たず(ふみはやりたしかくてはもたず)
文を書き送りたいが文字が書けず人に頼むのも恥ずかしい、と思い悩む心情をいう言葉。「文は遣りたし書く手は持たぬ」ともいう。江戸いろはがるたの一つ。
冬編笠に夏頭巾(ふゆあみがさになつずきん)
物事が逆さまであることのたとえ。冬には頭巾を、夏には編み笠をかぶるのがふさわしいのに、その反対をするという意から。
蜉蝣の一期(ふゆうのいちご)
人の一生がはかないことのたとえ。「蜉蝣」はカゲロウのことで、朝生まれて夕べには死ぬということから。
冬来りなば春遠からじ(ふゆきたりなばはるとおからじ)
つらく厳しい時期を耐え抜けば、必ず幸せがめぐって来るというたとえ。寒くて暗い冬が来れば、暖かく明るい春がすぐやってくるというあかしだという意から。イギリスの詩人シェリーの「西風に寄せる歌」の一節から。
冬の雪売り(ふゆのゆきうり)
いくらでもあるものを売っても、買い手などいないというたとえ。
不用の用(ふようのよう)
役に立たないと思われているものが、実は重要な役割を果たしているということ。「無用の用」ともいう。
降らぬ先の傘(ふらぬさきのかさ)
失敗しないように前もって準備することのたとえ。 雨が降る前から傘を用意するという意から。
振られて帰る果報者(ふられてかえるかほうもの)
降りかかる火の粉は払わねばならぬ(ふりかかるひのこははらわねばならぬ)
自分の身に危険が迫れば、積極的にその危険を退けなければならないというたとえ。自分の体に降りかかってくる火の粉は、払わなければ火傷してしまうということから。
振り出しに戻る(ふりだしにもどる)
始めの状態に戻ること。
降りみ降らずみ(ふりみふらずみ)
降ったりやんだりする様子。「み」は接続語で、動詞などについて「…したり」の意を表す。
古い友達と古い葡萄酒に勝るものなし(ふるいともだちとふるいぶどうしゅにまさるものなし)
古い葡萄酒はこくがあって美味しいように、古い友達も気心が知れ、信頼できてよいものだということ。
古川に水絶えず(ふるかわにみずたえず)
代々栄えた旧家は、落ちぶれたあとも立派なものが残っているというたとえ。基礎のしっかりしているものは、たやすく滅びないというたとえ。古い川は涸れてしまったように見えても、細々とでも水が流れていて絶えることがないという意から。
古傷は痛み易い(ふるきずはいたみやすい)
古傷が季節の変わり目などによく痛むように、過去の悪事や過失も何かにつけて思い出され、心が痛むということ。
古木に手を掛くるな、若木に腰掛くるな(ふるきにてをかくるな、わかぎにこしかくるな)
将来性のないものに手をかけるのは無駄なことであるということ。また、将来のあるものに無理をさせるのは愚かであるということ。 古い木は折れやすいから手をかけてはいけない、若い木は成長の妨げのなるので腰掛けてはいけないという意から。
故きを温ねて新しきを知る(ふるきをたずねてあたらしきをしる)
昔のことを研究し、そこから新しい知識や道理を発見すること。「温故知新」ともいう。
降れば必ず土砂降り(ふればかならずどしゃぶり)
不運が続くことのたとえ。雨が降れば必ず土砂降りになるという意から。
風呂と客は立ったが良い(ふろときゃくはたったがよい)
客は長居をせずに、早く帰るほうがよいということ。客が「立つ」と風呂が「たつ」を掛けていった言葉。
不惑(ふわく)
四十歳の異称。『論語』の「四十にして迷わず」から。
噴火山の上で踊る(ふんかざんのうえでおどる)
極めて危険な状態におかれていることに気がつかず、好き勝手なことをしていることのたとえ。 ナポレオン没落後のフランスで、貴族たちが毎夜のように舞踏会を開き、民衆の不満がつのり政情が悪かった時に、サルバンディ伯が言ったと伝えられる「我々は噴火山の上で踊っているのだ」という言葉から。
糞が出たが別が出ない(ふんがでたがべつがでない)
よい考えが浮かばない時におどけていう言葉。便所で考えるとよい考えが浮かぶといわれることから、「分別(ふんべつ)」の「分」と「糞」を掛けていった言葉。
刎頚の交わり(ふんけいのまじわり)
きわめて親しい交際のたとえ。 「刎頸」は首をはねること。相手のためなら、たとえ首をはねられても後悔しないほどの交わりという意から。なお、この交わりで結ばれた親友を「刎頸の友」という。
踏んだり蹴ったり(ふんだりけったり)
悪いことが続けて起こる様子。
分別過ぐれば愚に返る(ふんべつすぐればぐにかえる)
あまり深く考え過ぎると、かえって失敗するということ。「分別」は思慮の意。
分別の上の分別(ふんべつのうえのふんべつ)
思慮の上に思慮を重ねるのがよいということ。「分別」は思慮の意。