舟に刻みて剣を求むとは
舟に刻みて剣を求む
ふねにきざみてけんをもとむ
言葉 | 舟に刻みて剣を求む |
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読み方 | ふねにきざみてけんをもとむ |
意味 | 古いしきたりや習わしにとらわれて、状況の変化に応じることができない愚かさのたとえ。
中国の楚の人が舟で長江を渡る途中に乗っている舟から剣を落としたため、慌てて舟べりに印をつけて、舟が岸に着いた後に印をつけた場所の川底を捜したという故事から。 「舟に刻(こく)して剣を求む」「剣を落として舟を刻む」「刻舟」ともいう。 |
出典 | 『呂氏春秋』察今 |
異形 | 舟に刻して剣を求む(ふねにこくしてけんをもとむ) |
剣を落として舟を刻む(けんをおとしてふねをきざむ) | |
刻舟(こくしゅう) | |
使用語彙 | 刻む |
使用漢字 | 舟 / 刻 / 剣 / 求 / 落 |
「舟」を含むことわざ
- 網、呑舟の魚を漏らす(あみ、どんしゅうのうおをもらす)
- 車は海へ舟は山(くるまはうみへふねはやま)
- 高い舟借りて安い小魚釣る(たかいふねかりてやすいこざかなつる)
- 助け舟を出す(たすけぶねをだす)
- 同舟相救う(どうしゅうあいすくう)
- 呑舟の魚(どんしゅうのうお)
「刻」を含むことわざ
「剣」を含むことわざ
- 口に蜜あり、腹に剣あり(くちにみつあり、はらにけんあり)
- 剣が峰(けんがみね)
- 剣が峰(けんがみね)
- 剣が峰(けんがみね)
- 舌の剣は命を絶つ(したのつるぎはいのちをたつ)
- ダモクレスの剣(だもくれすのけん)
- ダモクレスの剣(だもくれすのつるぎ)
- 剣の刃を渡る(つるぎのはをわたる)
「求」を含むことわざ
- 陰に託して影を求む(かげにたくしてかげをもとむ)
- 勧学院の雀は蒙求を囀る(かんがくいんのすずめはもうぎゅうをさえずる)
- 木に縁りて魚を求む(きによりてうおをもとむ)
- 毛を吹いて疵を求む(けをふいてきずをもとむ)
- 七年の病に三年の艾を求む(しちねんのやまいにさんねんのもぐさをもとむ)
- 死中に活を求める(しちゅうにかつをもとめる)
- 死中に生を求める(しちゅうにせいをもとめる)
- 水中に火を求む(すいちゅうにひをもとむ)
- 備わらんことを一人に求むるなかれ(そなわらんことをいちにんにもとむるなかれ)
- 卵を見て時夜を求む(たまごをみてじやをもとむ)