琴瑟相和すとは

言葉 | 琴瑟相和す |
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読み方 | きんしつあいわす |
意味 | 夫婦の仲が非常によいたとえ。「瑟」は、大琴。琴と大琴の合奏は音がよく調和することから。 |
出典 | 『詩経』小雅・常棣 |
類句 | 鴛鴦の契り(えんおうのちぎり) |
使用されている漢字
「琴」を含むことわざ
牛に対して琴を弾ず(うしにたいしてことをだんず)
愚か者にいくら立派な道理を説いても何の役にも立たないことのたとえ。牛に琴を聞かせても反応がないことから。
琴瑟相和す(きんしつあいわす)
琴線に触れる(きんせんにふれる)
感銘を受けたり共感を感じることのたとえ。 「琴線」は、琴の糸。ここでは、人の心の奥にある思いや感情のたとえ。 その琴線(人の心の奥にある思いや感情)に触れることから。
琴柱に膠す(ことじににかわす)
規則にこだわって融通がきかないことのたとえ。「琴柱」は、琴の胴の上に立てて弦を支える道具で、この位置を動かして音の高低を調節するもの。その琴柱を膠で固定すると音調を変えることが出来ないことから。
伯牙、琴を破る(はくが、ことをやぶる)
心の通じ合った無二の親友と死別して悲観にくれるたとえ。中国、春秋時代に琴の名手の伯牙が、その琴の音を理解してくれた友人鐘子期の死後、二度と琴を弾かなかったという故事から。
「瑟」を含むことわざ
琴瑟相和す(きんしつあいわす)
「相」を含むことわざ
相性が悪い(あいしょうがわるい)
相手との性格や考え方、調子などが上手く合わない。 「相性」は「合性」とも書く。
相対のことはこちゃ知らぬ(あいたいのことはこちゃしらぬ)
当人同士が決めたことは自分には無関係だということ。鮎(あゆ)、鯛(たい)、鯒(こち)の魚の名を語呂合わせにしたことば。
相槌を打つ(あいづちをうつ)
相手の話に調子を合わせて頷くこと。「相槌」は鍛冶仕事で鉄を鍛える時、相方と向かい合い交互に槌を打ち合わせること。
相手変われど主変わらず(あいてかわれどぬしかわらず)
相手は次々と変わっているのに、こちらは常に変わらず同じことを繰り返しているということ。 「相手変われど手前変わらず」ともいう。
相手にとって不足はない(あいてにとってふそくはない)
相手が相当な実力者で、自分と競い合うのに十分である。
相手のさする功名(あいてのさするこうみょう)
相手の力が弱かったり、やり方が劣っていたために、思わぬ手柄を立てることのたとえ。「さする」は「してくれる」の意。
相手のない喧嘩はできぬ(あいてのないけんかはできぬ)
受けて立つ者がいなければ喧嘩は成り立たないから、喧嘩を売られても相手にするなというおしえ。
「和」を含むことわざ
秋日和半作(あきびよりはんさく)
秋の天候の善し悪しで、作物の収穫は半ば決まってしまうということ。
和氏の璧(かしのたま)
すばらしい宝石のこと。中国、春秋時代の楚の卞和(べんか)が宝石の原石を厲王(れいおう)に献じたが、宝石だと信じてもらえず左足を切られ、次の武王には同じ理由で右足を切られた。その次の文王の時代に、この原石が磨かれ宝石だと認められたという故事による。秦の昭王がこの玉と15の城と交換したいと言い、「連城の璧」とも称された。
金の貸し借り不和の基(かねのかしかりふわのもと)
金の貸し借りは仲たがいの原因になりがちだから気をつけよという戒め。
君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず(くんしはわしてどうぜず、しょうじんはどうじてわせず)
すぐれた人物は、人と仲良くするが自主性を失わずむやみに同調しない。つまらぬ人間は、すぐに同調し自主性を欠いているということ。
心安いは不和の基(こころやすいはふわのもと)
あまりに親しくなり過ぎると遠慮がなくなり、かえって仲違いしやすいということ。
衣ばかりで和尚はできぬ(ころもばかりでおしょうはできぬ)
形だけ整っていても役に立たないということ。また、人は見かけだけでは判断できないということ。 僧衣をまとっただけでは僧侶にはなれないとの意から。
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