「も」から始まる故事・ことわざ・慣用句 — 84 件
「も」から始まる故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
盲亀の浮木(もうきのふぼく)
出会うことがきわめて難しいことのたとえ。また、めったにない幸運にめぐりあうことのたとえ。 百年に一度海面に浮かび上がるとされる目の見えない亀が、海に漂う浮木の穴に入ろうとするが、容易には入れなかったという仏教の説話から。 「盲亀の浮木、優曇華の花」と続けてもいう。
儲けぬ前の胸算用(もうけぬまえのむなざんよう)
不確かな事柄に期待をかけて、計画を立てることのたとえ。
もうはまだなり、まだはもうなり(もうはまだなり、まだはもうなり)
物事が思い通りにいかないことのたとえ。また、物事はころ合いを見極めるのが大事だというたとえ。
孟母三遷の教え(もうぼさんせんのおしえ)
子どもの教育には良い環境を選ぶことが大切だという教え。 孟子は幼い頃墓地の近くに住んでいたが、孟子が葬式の真似をして遊ぶので母は市場の近くに居を移した。すると孟子は売買の真似をはじめたので、今度は学校のそばに転居した。すると礼儀作法を真似るようになったので教育に最適な場所として安住したという故事から。 「三遷の教え」「孟母の三遷」「孟母の三居」「孟母三遷」などともいう。
孟母断機の戒め(もうぼだんきのいましめ)
物事は途中でやめるべきではないという教え。 孟子が修行の途中で家に帰った時、孟子の母は織りかけの機の糸を断ち切り、修行を中断するのはこのようなものだと戒めたという故事から。 「断機の教え」「孟母断機の戒め」「孟母断機の教え」「断錦」「孟母断機」ともいう。
蒙を啓く(もうをひらく)
知識のない人々を教えみちびくこと。 「蒙」は、道理に暗いとの意。
燃え杭には火がつきやすい(もえぐいにはひがつきやすい)
別れて他人に戻ったはずの二人が、ふとした行き会いを境にまた寄り添い出す。 覚えのある間柄は深まり直すのも早いといい、別れた男女を念頭に使われるのが常。
目睫の間(もくしょうのかん)
距離や時間がきわめて接近していることのたとえ。 目と睫(まつげ)の間のようにとても近いとの意から。
藻屑となる(もくずとなる)
海で死ぬこと。海上の事故などで死ぬこと。
百舌勘定(もずかんじょう)
割り前を負担せず、支払いをまるごと連れに背負わせること。 鳥の百舌が鳩と鴫を誘い、三羽で十五文ぶんの食べ物を買ったさい、鳩に八文、鴫に七文を持たせ、自分だけ一銭も出さずに切り抜けた——そんな昔語りから出たことば。 「百舌」は小鳥のモズ。ずるく立ち回って自分の財布だけは開かない者を笑っていう。
持ちがいい(もちがいい)
買ったときの状態がなかなか落ちず、思ったより長く使えること。食べ物なら傷みにくいこと、道具なら型崩れやへたりが出にくいことを指す。
持ち出しになる(もちだしになる)
足りなかった費用を自分たちで負担すること。
持ちつ持たれつ(もちつもたれつ)
一方が支える側に回ったかと思えば、次は支えられる側に回る。その行き来が続くことで両方が立ちゆく間柄をいい、貸し借りを勘定に入れずに済む付き合いを指す。
餅は乞食に焼かせよ魚は殿様に焼かせよ(もちはこじきにやかせよさかなはとのさまにやかせよ)
魚は手出しを控えて待つ者に、餅はせわしなく世話を焼く者に向く。同じ焼くという仕事でも求められる性分は正反対で、人を割り当てるならその性分のほうから決めよということ。
餅は餅屋(もちはもちや)
日々それを担ってきた者の手際には、よその者はどうしても届かない。生半可に自分で片づけようとせず、はじめからそちらへ回すのが結局は近道になる。
持ち物は主に似る(もちものはぬしににる)
身のまわりに置くものは、選んだ本人の気立てや趣味を映してしまう。何を手元に置いているかから、その人がどういう人間かはおおよそ知れる。
餅屋餅食わず(もちやもちくわず)
日頃から仕事で使用しているものは、自分のためには使用しないということ。 また、他人の面倒を見るばかりで、自分のことには手が回らないこと。 「駕籠舁き」は、駕籠に人を乗せて運ぶことを職業にしている人。 駕籠舁きは、自分の駕籠には乗らないとの意から。
勿怪の幸い(もっけのさいわい)
当てにしていなかったところから舞い込んだ運。こちらが仕掛けて引き寄せたのではなく、周りの事情や偶然が味方したために手に入った得をいう。
沐猴にして冠す(もっこうにしてかんす)
上に立つ器ではない者が、その座にふさわしい身なりだけを整えている姿。形が整っても中身は元のままだと、人物をこきおろす言い草。 都を関中に置くよう勧められた項羽が、故郷へ錦を飾りたいと言って退けたため、勧めた者が、楚の人は猿が冠をかぶったようだと陰口をきき、聞きつけた項羽に釜ゆでにされた。
勿体を付ける(もったいをつける)
大したものだと思わせようと、わざと構えた物腰をとること。
持ったが病(もったがやまい)
持たなければ何もなかったものをなまじ持ったばっかりに、いらぬ苦労をするということ。
持って生まれた(もってうまれた)
生まれつき備わっているさま。
持って来い(もってこい)
最も適しているようす。うってつけ。
以ての外(もってのほか)
思いもよらないこと。とんでもないこと。 また、想像以上に程度がはなはだしいこと。
以て瞑すべし(もってめいすべし)
ここまでできれば、もう死んでもよい。また、満足すべきであるということ。 「瞑す」は、安らかに死ぬこと。
持つべきものは子(もつべきものはこ)
他人ではあてにできない事も、わが子ならばしてくれる。子は持つべきもので、わが子ほどありがたいものはないということ。
持つべきものは女房(もつべきものはにょうぼう)
苦労や感動をともにわかち合える妻のありがたさを言うことば。
持てる者と持たざる者(もてるものともたざるもの)
世の中は財産を持つ豊かな者と、それを持たない貧しい者の二種類しかないということ。
本木に勝る末木なし(もときにまさるうらきなし)
何度取り換えてみても結局は最初のものよりすぐれたものはないというたとえ。 特に男女関係についていう言葉。 「本木」は幹、「末木」は枝のこと。 幹より太い枝はないとの意から。
元の鞘に収まる(もとのさやにおさまる)
一度別れた者同士が再び元の関係にもどることのたとえ。鞘からぬかれた刀が、もとの鞘の中に収まる意から。
