「ま」から始まる故事・ことわざ・慣用句一覧
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ことわざ一覧
枚挙に遑がない(まいきょにいとまがない)
余りに多くて、いちいち数えきれないようす。「枚挙」はひとつひとつ数えあげること。「遑」は余裕のこと。
参らぬ仏に罰は当たらぬ(まいらぬほとけにばちはあたらぬ)
何事にも関わらなければ、災いを受けることもないということ。 参ってもいない仏の罰が当たるはずがないとの意から。
前急ぎは後急ぎ(まえいそぎはあといそぎ)
先へと急ぎすぎると失敗が多いということ。
前十両に後ろ三両(まえじゅうりょうにうしろさんりょう)
前から見ると美しいが、後姿はそれほどでもないということ。
前を踏み後ろにつまずく(まえをふみうしろにつまずく)
前に進むことも後ろに下がることもできないというたとえ。
間がいい(まがいい)
運が良いこと。タイミングや都合がちょうど良いこと。
紛いもない(まがいもない)
疑う余地がなく、明白である。誤解や誤認の可能性がなく、確実であることをいう。
魔が差す(まがさす)
悪魔が心の中に入りこんでしまったかのように、一瞬の判断や行動を誤ってしまうこと。
曲がった釜には曲がった甑(まがったかまにはまがったこしき)
どんなものにも、それにふさわしい相手や形があるというたとえ。 また、夫婦は似た者同士がつり合いがとれてうまくいくということ。 ゆがんだ釜であっても、それに合うゆがんだ甑があるとの意から。 「甑」は、釜の上にのせて穀物を蒸す道具。
間がな隙がな(まがなすきがな)
少しでもひまがあれば。
間が抜ける(まがぬける)
ものごとの大事な点が欠けており、馬鹿げたように見えること。
蒔かぬ種は生えぬ(まかぬたねははえぬ)
原因がないところに結果はないということ。努力もせずに良い結果を期待してもかなえられないというたとえ。種を蒔かなければ何も実るはずがないという意から。
間が延びる(まがのびる)
間が空きすぎて、物事にしまりがなくなること。進行がだらだらと続き、緊張感や緊迫感に欠けるさま。
眶を見抜く(まかぶらをみぬく)
相手の弱点や隙を見抜き、そこにつけ込むこと。足元を見ること。
間が持たない(まがもたない)
何もすることがなく、空いた時間の扱いに困ること。また、会話などが途切れて気まずい時間ができること。 「間が持たない」ともいう。
間が持てない(まがもてない)
何もすることがなく、空いた時間の扱いに困ること。また、会話などが途切れて気まずい時間ができること。 「間が持たない」ともいう。
曲がらねば世が渡られぬ(まがらねばよがわたられぬ)
道理や正義だけでは世の中はうまく渡っていけない。時には自分の意を曲げて相手に合わせることも必要だということ。
曲がりなりにも(まがりなりにも)
不十分ではあるが、どうにかこうにか整っているさま。
曲がる枝には曲がれる影あり(まがるえだにはまがれるかげあり)
原因が悪ければ悪い結果が生じるというたとえ。曲がった枝には、その曲がった枝の影ができるという意味から。
間が悪い(まがわるい)
その場に居ることが気まずいと感じること。 また、運やタイミングが悪いこと。
巻き添えを食う(まきぞえをくう)
自分と関係のない事故や事件に巻きこまれて損害をうけること。
紛れもない(まぎれもない)
疑う余地がなく、明白である。誤解や誤認の可能性がなく、確実であることをいう。
幕が上がる(まくがあがる)
ものごとが始まること。催しものが始まること。幕が開き芝居が始まること。
幕が開く(まくがあく)
ものごとが始まること。催しものが始まること。幕が開き芝居が始まること。
幕が下りる(まくがおりる)
芝居などの催しものが終わること。また、物事に決着がついて終わること。
幕になる(まくになる)
芝居などの催しものが終わること。また、物事に決着がついて終わること。
枕を交わす(まくらをかわす)
男女が同じ夜具で寝ること。
枕を欹てる(まくらをそばだてる)
寝た体勢のまま枕から頭を上げ、耳を澄まして聞く。
枕を高くして寝る(まくらをたかくしてねる)
気にかかることがなく安眠することのたとえ。心配ごとが何もないさまをいう。
枕を高くして臥す(まくらをたかくしてふす)
気にかかることがなく安眠することのたとえ。心配ごとが何もないさまをいう。
枕を高くする(まくらをたかくする)
気にかかることがなく安眠することのたとえ。心配ごとが何もないさまをいう。
枕を並べる(まくらをならべる)
同じ場所で並んで寝る。
枕を並べる(まくらをならべる)
いっしょに失敗する。また、戦場でいっしょに倒れる。
枕を濡らす(まくらをぬらす)
かなしみや辛さに耐えきれずに、布団の中で泣くこと。
枕を振る(まくらをふる)
落語で、本題に入る前に、観客の関心を引いたり、場を和ませたりするために短い話をすること。
幕を下ろす(まくをおろす)
ものごとが終わること。 芝居の終演後に舞台の幕を閉めることから。
幕を切って落とす(まくをきっておとす)
物事を華々しく始める。
幕を閉じる(まくをとじる)
ものごとが終わること。 芝居の終演後に舞台の幕を閉めることから。
幕を引く(まくをひく)
ものごとが終わること。
負け惜しみの減らず口(まけおしみのへらずぐち)
負けた者が強情を張って憎まれ口を叩くこと。
負けが込む(まけがこむ)
勝負などで、負けた回数が多くなること。
負けず劣らず(まけずおとらず)
両者が同じ程度で、優劣がつけにくいこと。互角なさま。
負け博打のしこり打ち(まけばくちのしこりうち)
博打に負けた者が、負ければ負けるほど博打を打つこと。
負けるが勝ち(まけるがかち)
相手に勝ちを譲っておくほうが、結局は得策だということ。
負けるも勝つも運次第(まけるもかつもうんしだい)
勝負はその時々の運によるもので、必ずしも実力通りに決まるものではないということ。 「勝負は時のはずみ」「勝つも負けるも時の運」「勝つも負けるも運次第」「負けるも勝つも時の運」「負けるも勝つも運次第」などともいう。
負けるも勝つも時の運(まけるもかつもときのうん)
勝負はその時々の運によるもので、必ずしも実力通りに決まるものではないということ。 「勝負は時のはずみ」「勝つも負けるも時の運」「勝つも負けるも運次第」「負けるも勝つも時の運」「負けるも勝つも運次第」などともいう。
孫飼わんより犬の子飼え(まごかわんよりいぬのこかえ)
孫を可愛がっても孝養は期待できないから、犬でも飼ったほうがましだということ。
誠は天の道なり、之を誠にするは人の道なり(まことはてんのみちなり、これをまことにするはひとのみちなり)
馬子にも衣装(まごにもいしょう)
誰でも外面を飾ると立派に見えるというたとえ。
孫は子より可愛い(まごはこよりかわいい)
孫は子ども以上にかわいいということ。祖父母が孫をかわいがることの甚だしさをいう。
孫は子よりも可愛い(まごはこよりもかわいい)
孫は子ども以上にかわいいということ。祖父母が孫をかわいがることの甚だしさをいう。
まさかの時の友こそ真の友(まさかのときのともこそしんのとも)
苦しい状況の時、助けてくれる友こそ本当の友だちだということ。
勝るとも劣らない(まさるともおとらない)
完全に勝てるほどではないが、かといって負けるほどではない。同等かそれより多少は勝っているさま。
間尺に合わない(ましゃくにあわない)
割りに合わないこと。損になること。「間尺」は割合、計算。
先ず隗より始めよ(まずかいよりはじめよ)
大きな事業を行う時には、まず手近なところから始めよということ。また事を始めるときには、まず言い出した者から実行すべきであるということ。 中国の戦国時代、燕の昭王から賢者の集め方を問われた郭隗が「まず凡人の私を優遇してみて下さい。そうすれば私よりすぐれた人物が自然と集まってくるでしょう」と答えたという故事から。
枡で量って箕でこぼす(ますではかってみでこぼす)
苦労して蓄えたものを無駄に使い果たしてしまうことのたとえ。 「箕」は穀物をふるうための道具。 枡ではかるようにして貯めたものを、升の何倍もの大きさがある箕で一度にこぼしてしまうとの意から。
升で量って箕でこぼす(ますではかってみでこぼす)
苦労して蓄えたものを無駄に使い果たしてしまうことのたとえ。 「箕」は穀物をふるうための道具。 枡ではかるようにして貯めたものを、升の何倍もの大きさがある箕で一度にこぼしてしまうとの意から。
瞬く間(またたくま)
一回の瞬きほどの短い時間。あっという間。
股に掛ける(またにかける)
各地を歩きまわること。 また、広い地域にわたって活躍すること。
待たぬ月日は経ちやすい(またぬつきひはたちやすい)
待ち望んでいる日はなかなかやってこないものだが、ぼんやりしていると知らぬ間に月日が過ぎ去ってしまうということ。
まだ早いが遅くなる(まだはやいがおそくなる)
まだ早いとのんびり構えていると、結局は手遅れということになりかねない。何事も油断は禁物だということ。
待たるるとも待つ身になるな(またるるともまつみになるな)
人を待つのは腹立たしいから、人を待たせることはあっても自分は待つ立場にはなるなということ。
麻中の蓬(まちゅうのよもぎ)
人はよい環境で育てば、自然と感化されて善人になるということ。 曲がりやすい蓬のつるも、麻の中で育てばまっすぐ伸びることから。 「麻の中の蓬」「麻中の蓬」ともいう。
待つうちが花(まつうちがはな)
物事はあれこれ想像して待っている間が楽しいものであるということ。 「待つ間が花」ともいう。
松かさより年かさ(まつかさよりとしかさ)
年長者の経験豊富な知識は役に立つということ。 「松かさ」と「年かさ」の語呂を合わせておもしろく言ったもの。
真っ赤な嘘(まっかなうそ)
まったくの嘘。
マッチポンプ(まっちぽんぷ)
自分で問題を起こして自分で解決すること。マッチで火をつけ自らポンプで消す意から。
松の木柱も三年(まつのきばしらもさんねん)
その場だけを切り抜けるなら、どんなものでも役に立つというたとえ。腐りやすい松の柱でも三年くらいは持つということから。
待つ間が花(まつまがはな)
物事はあれこれ想像して待っている間が楽しいものであるということ。 「待つ間が花」ともいう。
待つ身より待たるる身(まつみよりまたるるみ)
人を待っている人もつらいものだが、待たせている者も相手のことが気になってつらいものだということ。
祭りの渡った後のよう(まつりのわたったあとのよう)
にぎやかだったあと、急に静まりかえることのたとえ。にぎやかな祭りの行列が通り過ぎたあと静かになる意から。
祭りより前の日(まつりよりまえのひ)
祭りの当日より、待ちかねている前日のほうが楽しいということ。
待てど暮らせど(まてどくらせど)
いくら待っても。
待てば海路の日和あり(まてばかいろのひよりあり)
焦らずに待っていれば良い機会がきっとめぐってくるというたとえ。 荒れた海も、待っていれば航海に適した日が必ず訪れるということ。 「待てば甘露の日和あり」から転じた語といわれる。 「甘露」は、古代中国の伝説で、天が降らせたとされる甘い露のこと。 日照りの時も耐えて待てば、やがて甘露のような恵みの雨が降る日が来るとの意から。
待てば甘露(まてばかんろ)
焦らずに待っていれば良い機会がきっとめぐってくるというたとえ。 「甘露」は、古代中国の伝説で、天が降らせたとされる甘い露のこと。 日照りの時も耐えて待てば、やがて甘露のような恵みの雨が降る日が来るとの意から。
待てば甘露の日和あり(まてばかんろのひよりあり)
焦らずに待っていれば良い機会がきっとめぐってくるというたとえ。 「甘露」は、古代中国の伝説で、天が降らせたとされる甘い露のこと。 日照りの時も耐えて待てば、やがて甘露のような恵みの雨が降る日が来るとの意から。
的が外れる(まとがはずれる)
意見や批判などが、ものごとの核心からそれていること。 的に矢が当たらないという意味から。
的になる(まとになる)
多くの人から非難や賞賛などを集中的に受ける立場にたたされること。
的を射る(まとをいる)
物事の要点や急所をするどく正確に捉えること。 的に矢をうまく当てるとの意から。
的を絞る(まとをしぼる)
話題や問題として取りあげる対象を限定すること。
俎板の魚(まないたのうお)
他人の意志に完全に委ねられた、選択の余地がない状況に置かれていることのたとえ。 「俎上」は、まな板の上。 まな板の上にのせられた魚との意から。 「俎上の鯉」「俎板の魚」「俎板の鯉」などともいう。
俎板の鯉(まないたのこい)
他人の意志に完全に委ねられた、選択の余地がない状況に置かれていることのたとえ。 「俎上」は、まな板の上。 まな板の上にのせられた魚との意から。 「俎上の鯉」「俎板の魚」「俎板の鯉」などともいう。
学びて思わざれば則ち罔し(まなびておもわざればすなわちくらし)
いくら学んでも、自ら思索しなければ、真理に到達することはできないということ。
学びて時に之を習う亦説ばしからずや(まなびてときにこれをならうまたよろこばしからずや)
勉強したことを、折にふれて復習するということは、いっそう理解を深めることになる。なんと楽しいことではないかということ。
学ぶ門に書来る(まなぶかどにふみきたる)
好きで打ち込んでいれば、おのずから道が開けるというたとえ。学問を好む人のところには、自然と書物が集まってくるということから。
学ぶに暇あらずと謂う者は暇ありと雖も亦学ぶ能わず(まなぶにいとまあらずというものはいとまありといえどもまたまなぶあたわず)
勉強したくても時間がないなどという人は、もともと学ぶ意欲がないのだから、たとえ暇があったとしても勉強はしないということ。
学ぶのに年を取り過ぎたということはない(まなぶのにとしをとりすぎたということはない)
学ぶことに年齢の制限はなく、いくつになっても新しい知識を得ることができるということ。学びには終わりがないため、一生を通じて学び続けることが大切であるという考え。 英語の 「Never too late to learn(学ぶのに遅すぎることはない) 」に由来する表現であり、ローマの哲学者・詩人セネカの言葉とされる。
真に受ける(まにうける)
相手の言ったことを、本当のことだと思い信用すること。
豆鉄砲を食った鳩のよう(まめでっぽうをくったはとのよう)
突然のことに驚いて、きょとんとしている様子のたとえ。 「豆鉄砲」は、豆や丸めた紙などを弾に使うおもちゃの鉄砲。 豆鉄砲で撃たれてた鳩が、突然のことにびっくりして目を丸くしている様子から。 「鳩に豆鉄砲」「豆鉄砲を食った鳩のよう」ともいう。
豆を煮るに豆がらを燃く(まめをにるにまめがらをたく)
兄弟や仲間どうしが傷つけあったり争ったりすることのたとえ。 豆を煮るために豆がら燃やすとの意から。 魏の曹植は、兄の文帝から詩の才能を憎まれ、七歩歩く間に詩を作らなければ処罰すると言われて作ったとされる兄弟の不和を嘆く詩による。
豆を煮るに萁を燃く(まめをにるにまめがらをたく)
兄弟や仲間どうしが傷つけあったり争ったりすることのたとえ。 豆を煮るために豆がら燃やすとの意から。 魏の曹植は、兄の文帝から詩の才能を憎まれ、七歩歩く間に詩を作らなければ処罰すると言われて作ったとされる兄弟の不和を嘆く詩による。
眉毛に火がつく(まゆげにひがつく)
危険が差し迫っていること。また、事態が切迫していること。 「焦眉」は眉毛がこげること。 眉毛がこげるほど近くまで火が迫っているとの意から。 「眉(眉毛)に火がつく」ともいう。
眉毛を読まれる(まゆげをよまれる)
相手に心中を見抜かれてしまうことのたとえ。相手に自分の眉毛の本数を数えられてしまうように、心の中を見透かされる意から。
眉毛を読む(まゆげをよむ)
相手の表情から、その人の気持ちを推察すること。 「眉毛を読む」ともいう。
眉唾(まゆつば)
疑わしいもの。また、信用できないこと。 「眉唾」ともいう。
眉唾物(まゆつばもの)
疑わしいもの。また、信用できないこと。 「眉唾」ともいう。
眉に唾する(まゆにつばする)
騙されないように用心するたとえ。狐や狸に化かされないためには眉に唾を付けるのがよいという俗説から。 また、「眉に唾を塗る」「眉に唾する」ともいう。
眉に唾をつける(まゆにつばをつける)
騙されないように用心するたとえ。狐や狸に化かされないためには眉に唾を付けるのがよいという俗説から。 また、「眉に唾を塗る」「眉に唾する」ともいう。
眉に唾を塗る(まゆにつばをぬる)
騙されないように用心するたとえ。狐や狸に化かされないためには眉に唾を付けるのがよいという俗説から。 また、「眉に唾を塗る」「眉に唾する」ともいう。
眉に火がつく(まゆにひがつく)
危険が差し迫っていること。また、事態が切迫していること。 「焦眉」は眉毛がこげること。 眉毛がこげるほど近くまで火が迫っているとの意から。 「眉(眉毛)に火がつく」ともいう。
眉根を寄せる(まゆねをよせる)
心配ごとがあったり不快を感じたりして、眉周辺にしわを寄せること。
眉一つ動かさない(まゆひとつうごかさない)
少しも表情を変えないこと。動揺した素振りをみせないさま。
眉を曇らせる(まゆをくもらせる)
心配ごとなどがあり、表情を暗くすること。
眉を顰める(まゆをひそめる)
心配ごとがあったり不快を感じたりして、眉周辺にしわを寄せること。
眉を開く(まゆをひらく)
心配事がなくなって、晴れ晴れとした顔になるたとえ。
眉を寄せる(まゆをよせる)
心配ごとがあったり不快なことがあり、眉周辺にしわを寄せること。
眉を読む(まゆをよむ)
相手の表情から、その人の気持ちを推察すること。 「眉毛を読む」ともいう。
迷える羊(まよえるひつじ)
どうすればいいのかわからず迷っている人。「新約聖書・マタイの福音書」にある言葉から。
迷わぬ者に悟りなし(まよわぬものにさとりなし)
疑問や迷いを持たない人は悟ることもない。おおいに迷うからこそ悟りも開けるということ。
丸い卵も切りようで四角(まるいたまごもきりようでしかく)
物事は話し方、やり方しだいで円満にいくこともあれば、角が立つこともあるというたとえ。丸い卵も切り方によっては四角になるということから。「ものも言いようで角が立つ」あとに続けてもいう。
丸くとも一角あれや人心(まるくともひとかどあれやひとごころ)
性格が温厚で柔和なのはよいことだが、時には自分の意地を通すような強い一面もあったほうがよいということ。「一角」は、性格が少し角立っていること。「あまりまろきは転び易きぞ」と続けてもいう。
丸くなる(まるくなる)
かどが取れて、穏やかな人柄になること。
真綿で首を絞める(まわたでくびをしめる)
遠まわしに、じわじわといじめたり痛めつけたりすることのたとえ。柔らかい真綿で首を絞めると、じわじわと絞まって時間がかかり余計に苦しむことから。
真綿に針を包む(まわたにはりをつつむ)
表面上は穏やかでやさしそうに見えるが、本当はひどく意地が悪いことのたとえ。 「綿に針を包む」ともいう。
満更でもない(まんざらでもない)
必ずしも悪いということではない。 遠回しに、とても気に入っていることを表す言葉。 「満更」は、必ずしもの意。
まんじりともしない(まんじりともしない)
不安なことや気になることがあり、少しも眠れないさま。 「まんじり」は、少し眠るさま。
慢心鼻を弾かる(まんしんはなをはじかる)
おごり高ぶっていると、大恥をかくはめになるから注意せよということ。
万に一つも(まんにひとつも)
(あとに打ち消しの語を伴って)可能性が低いことをあらわす言葉。
満は損を招く(まんはそんをまねく)
物事は頂点に達すると、やがては衰えていくということ。
満面朱を注ぐ(まんめんしゅをそそぐ)
恥ずかしさや怒りなどで顔が赤くなる様子。 「満面朱を注ぐ」ともいう。
満を持す(まんをじす)
十分に準備をして機会の到来を待つこと。 「満」は、みちること、みたすこと。ここでは、弓をいっぱいに引き絞ること。 弓をいっぱいに引き絞った状態で待ち構えるとの意から。