戦を見て矢を矧ぐについて

言葉 | 戦を見て矢を矧ぐ |
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読み方 | いくさをみてやをはぐ |
意味 | 何か事が起こってから、あわてて準備にとりかかる愚かさをいった言葉。戦いが始まってから矢を作るという意から。「敵を見て矢を矧ぐ」ともいう。 |
出典 | - |
別表記 | 軍を見て矢を矧ぐ(いくさをみてやをはぐ) |
類句 | 泥棒を見て縄を綯う(どろぼうをみてなわをなう) |
使用されている漢字
「戦」を含むことわざ
一戦に及ぶ(いっせんにおよぶ)
決着をつけるために、ひと勝負する。
一戦を交える(いっせんをまじえる)
ひと勝負する。一度たたかう。
彼を知り己を知れば百戦殆うからず(かれをしりおのれをしればひゃくせんあやうからず)
敵と味方の情勢をしっかり把握して戦えば、何度戦っても負けることはないという意から。「殆うからず」は、危うくないという意。
冷たい戦争(つめたいせんそう)
武力は用いないが、国同士が激しく対立している状態のこと。特に、第二次大戦後のアメリカと旧ソ連の対立をいう言葉。冷戦。また、表面には現さないが、両者が激しく張り合う緊張状態のたとえ。
天下分け目の戦い(てんかわけめのたたかい)
今後の運命が決まる重要な戦いのこと。特に関ヶ原の戦いをいう。
腹が減っては戦ができぬ(はらがへってはいくさができぬ)
何事も空腹では十分な働きができないということのたとえ。
「見」を含むことわざ
相手見てからの喧嘩声(あいてみてからのけんかごえ)
相手が自分より弱そうだと判断すると、いきなり喧嘩を売る大声を出して威張り出すこと。
足元を見る(あしもとをみる)
相手の弱点を見抜いてそれに付け込むたとえ。 「足下を見る」とも書く。
後先見ず(あとさきみず)
後のことをよく考えずに行動するようす。
甘く見る(あまくみる)
たいしたことはないと軽く見て、あなどる。
いい目を見る(いいめをみる)
幸せな状態を経験すること。
意見と餅はつくほど練れる(いけんともちはつくほどねれる)
餅は、つけばつくほど練れて粘りのあるおいしい餅になる。他人の意見も、つき従うようにすればするほど、よい結果が得られるということ。
「矢」を含むことわざ
石に立つ矢(いしにたつや)
一念を込めて事を行えば、できないことはないというたとえ。漢の李広が石を虎と見誤り、一心に集中して矢を射たところ、矢が石に刺さったという故事から。
一矢を報いる(いっしをむくいる)
相手の攻撃に対して反撃すること。「一矢」は、一本の矢。自分への攻撃に対して一本の矢を射返して報復するということから。
刀折れ矢尽きる(かたなおれやつきる)
刀が折れ、矢が尽きて戦う手段がなくなってしまったということ。転じて、物事を続けていく手段がなくなったということのたとえ。「弓折れ矢尽きる」ともいう。
帰心、矢の如し(きしん、やのごとし)
故郷や我が家に帰りたいと思う気持ちが募ること。
光陰、矢の如し(こういん、やのごとし)
月日が経つのが早いことのたとえ。「光」は日、「陰」は月の意。月日は、矢が飛ぶようにあっという間に過ぎ去るという意から。
嚆矢(こうし)
物事の始まり。「嚆矢」は音を立てながら飛ぶ鏑矢のこと。昔、中国で戦いを始める時合図として矢を射たことから。