光陰、矢の如しについて

言葉 | 光陰、矢の如し |
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読み方 | こういん、やのごとし |
意味 | 月日が経つのが早いことのたとえ。「光」は日、「陰」は月の意。月日は、矢が飛ぶようにあっという間に過ぎ去るという意から。 |
出典 | - |
類句 | 光陰に関守なし(こういんにせきもりなし) |
月日に関守なし(つきひにせきもりなし) | |
歳月人を待たず(さいげつひとをまたず) | |
光陰は人を待たず | |
光陰流水の如し |
使用されている漢字
「光」を含むことわざ
阿弥陀の光も銭次第(あみだのひかりもぜにしだい)
金の力は絶大だというたとえ。阿弥陀仏の御利益も供える金の多少に影響されるということから。
阿弥陀も銭で光る(あみだもぜにでひかる)
金の力は絶大だというたとえ。阿弥陀仏の御利益も供える金の多少に影響されるということから。
一寸の光陰軽んずべからず(いっすんのこういんかろんずべからず)
ほんのわずかな時間でも無駄にしてはいけないということ。「光陰」は月日、時間の意。
牛に引かれて善光寺参り(うしにひかれてぜんこうじまいり)
人に連れられてある場所へ出かけて行くこと。また、自分の意思ではなく他人の誘いによって、よい方向に導かれることのたとえ。 善光寺の近くに住んでいた不信心な老婆が布をさらしていると、その布を牛が角にひっかけて逃げてしまった。老婆は牛を追いかけて善光寺に着き、その縁によって信仰するようになったという故事から。
親の光は七光り(おやのひかりはななひかり)
親の地位や名声のおかげで、子どもが恩恵を受け得をすること。
金の光は阿弥陀ほど(かねのひかりはあみだほど)
金の力が絶大であることのたとえ。金銭は阿弥陀如来の威光にも匹敵するという意から。
「陰」を含むことわざ
暑さ忘れれば陰忘れる(あつさわすれればかげわすれる)
苦しい時が過ぎると、助けてくれた人の恩をとかく忘れがちになるということ。暑さが過ぎると、涼しい物陰のありがたみを忘れてしまうという意から。
一樹の陰一河の流れも他生の縁(いちじゅのかげいちがのながれもたしょうのえん)
この世で起こるすべての出来事は、みな前世からの因縁によるということ。一本の木の陰でともに雨宿りし、同じ流れの水を飲むのも、すべてめぐり合わせによるということから。「一河の流れを汲むも他生の縁」ともいう。
一寸の光陰軽んずべからず(いっすんのこういんかろんずべからず)
ほんのわずかな時間でも無駄にしてはいけないということ。「光陰」は月日、時間の意。
陰影に富む(いんえいにとむ)
表現などに変化があり、深い味わいがあること。
陰徳あれば必ず陽報あり(いんとくあればかならずようほうあり)
人知れず善い行いをする者には、必ず善い報いがあるということ。
陰に籠もる(いんにこもる)
不平や不満が表にあらわれず、心の中にくすぶっている。陰気な感じがする。
「矢」を含むことわざ
戦を見て矢を矧ぐ(いくさをみてやをはぐ)
何か事が起こってから、あわてて準備にとりかかる愚かさをいった言葉。戦いが始まってから矢を作るという意から。「敵を見て矢を矧ぐ」ともいう。
石に立つ矢(いしにたつや)
一念を込めて事を行えば、できないことはないというたとえ。漢の李広が石を虎と見誤り、一心に集中して矢を射たところ、矢が石に刺さったという故事から。
一矢を報いる(いっしをむくいる)
相手の攻撃に対して反撃すること。「一矢」は、一本の矢。自分への攻撃に対して一本の矢を射返して報復するということから。
刀折れ矢尽きる(かたなおれやつきる)
刀が折れ、矢が尽きて戦う手段がなくなってしまったということ。転じて、物事を続けていく手段がなくなったということのたとえ。「弓折れ矢尽きる」ともいう。
帰心、矢の如し(きしん、やのごとし)
故郷や我が家に帰りたいと思う気持ちが募ること。
嚆矢(こうし)
物事の始まり。「嚆矢」は音を立てながら飛ぶ鏑矢のこと。昔、中国で戦いを始める時合図として矢を射たことから。
「如」を含むことわざ
雨、車軸の如し(あめ、しゃじくのごとし)
大粒の雨がはげしく降るさま。雨脚を車軸に見立てていうことから。
危うきこと虎の尾を踏むが如し(あやうきこととらのおをふむがごとし)
非常に危険なことをすることのたとえ。
危うきこと累卵の如し(あやうきことるいらんのごとし)
きわめて不安定で危険な状態のたとえ。「累卵」は積み重ねた卵のことで、いつくずれるかわからないという意から。
蟻の甘きにつくが如し(ありのあまきにつくがごとし)
蟻が甘いものに群がるように、利益のある所に人が群がることのたとえ。
如何物食い(いかものぐい)
世間一般の人とは違う趣味・嗜好を持つこと。また、その人。 「如何物」は「いかさまもの」の略。 普通の人が嫌がって食べないような物を好んで食べるという意から。
如何せん(いかんせん)
残念ながら、いい方法がない。どうしようもない。