騅逝かず
ことわざ「騅逝かず」(すいゆかず)の意味・読み方を解説します。
騅逝かず
すいゆかず
| 言葉 | 騅逝かず |
|---|---|
| 読み方 | すいゆかず |
| 意味 | 打つ手がなくなり、何をしても思いが通らず、苦しい立場から逃れる道もふさがること。頼みにしていたものまで動かなくなり、もはや運も尽きたと思うしかない場面でいう。
「騅」は、中国の楚の武将、項羽がいつも乗っていた名馬の名前。「逝かず」は、前へ進まないの意。主人を乗せて駆けてきた馬さえ足を止めてしまったと嘆く気持ちを表す。 出どころは『史記』の項羽本紀。漢の劉邦と天下を取ろうと競い合った項羽は、垓下に構えた陣を敵の大軍に幾重にも取り巻かれ、兵も食糧も乏しくなった。その夜、陣の幕の中で酒を飲みながら、そばにいた虞という女性を前にして自分の行く末を歌った詩(垓下の歌)の一節に「時利あらず騅逝かず」(時の運が味方せず、騅も進まない)とある。この詩の初めの句は力山を抜き、気は世を蓋う。この夜の出来事にゆかりのある四字熟語には四面楚歌や抜山蓋世がある。 |
| 例文 | 決勝を目前にして頼みのエースまでけがで出られなくなり、騅逝かずの思いで監督は天を仰いだ。 |
| 出典 | 『史記』項羽本紀 |
| 場面 | 運命 / 困難 |
| 使用漢字 | 騅 / 逝 |
