「牙」を含む故事・ことわざ・慣用句
「牙」を含む故事・ことわざ・慣用句の一覧です。五十音順に表示しています。
牙を研ぐ(きばをとぐ)
相手に倒してやろうと、準備をして待ち構える様子。
牙を鳴らす(きばをならす)
歯ぎしりをして怒ったり悔しがったりするさま。また、敵意をむき出しにするさま。
歯牙にもかけない(しがにもかけない)
まったく問題にしないで無視するようす。「歯牙」は歯と牙(きば)。転じて言葉・議論の意で、わざわざ取り上げて議論の対象にしないことをいう。
象牙の塔(ぞうげのとう)
学者の現実離れした生活態度や、その研究室などをたとえていう言葉。フランスの批評家サント・ブーブが、詩人・作家ビニーの態度を評した言葉。もとは芸術至上主義の人々が俗世間から逃れ芸術を楽しむ境地のことを言った。
伯牙、琴を破る(はくが、ことをやぶる)
心の通じ合った無二の親友と死別して悲観にくれるたとえ。中国、春秋時代に琴の名手の伯牙が、その琴の音を理解してくれた友人鐘子期の死後、二度と琴を弾かなかったという故事から。