「腰」を含む故事・ことわざ・慣用句
「腰」を含む故事・ことわざ・慣用句の一覧です。五十音順に表示しています。
及び腰になる(およびごしになる)
形勢が不利であったり、自信がなかったりして消極的な態度をとること。
腰が重い(こしがおもい)
面倒に思って行動に移せないこと。または、動作が鈍いこと。 「腰が重い」ともいう。
腰が砕ける(こしがくだける)
物事をやり遂げようとする気力が途中でなくなること。 また、腰の力が抜けて体が安定しないこと。
腰が据わる(こしがすわる)
その場所に留まって落ち着いて物事を行うこと。 また、安定した職業や地位についていること。 しっかりと腰が安定しているとの意から。
腰が強い(こしがつよい)
簡単に人に屈したりせず、気が強いことのたとえ。 また、うどんや餅などの粘り気が強いことのたとえ。
腰が抜ける(こしがぬける)
驚きや恐怖で、腰の力がぬけて立ち上がれなくなること。 また、気力が抜けて茫然(ぼうぜん)とすること。
腰が低い(こしがひくい)
他人に対する態度が控えめで丁寧であることのたとえ。
腰が弱い(こしがよわい)
気が弱く、すぐ人に屈してしまうことのたとえ。 また、うどんや餅などの粘り気が弱いことのたとえ。
腰を上げる(こしをあげる)
立ち上がること。または、行動を起こすこと。
腰を浮かす(こしをうかす)
立ちあがろうとして、少し腰をあげること。
腰を落ち着ける(こしをおちつける)
転職や転居などをくり返していた人が一つの所に長く留まること。 また、ものごとにじっくりと取り組むこと。
腰を折る(こしをおる)
腰をまげたり屈めたりすること。 また、物事の途中で邪魔を入れること。
腰を据える(こしをすえる)
一つの場所に落ち着くこと。 また、落ち着いて物事を行うこと。
腰を抜かす(こしをぬかす)
動けなくなるほど、ひどく驚くさま。
五斗米のために腰を折る(ごとべいのためにこしをおる)
わずかな俸禄を得るために、人の機嫌をとってぺこぺこ頭を下げること。 中国唐の詩人陶淵明が、上役が視察に来るので礼服を着るよう求められた時、五斗米のために腰を折ってへつらうのは嫌だと言って断ったという故事から。 「五斗米」は五斗の米、転じてわずかな給料のこと。
逃げ腰になる(にげごしになる)
責任や負担を回避しようとするような態度をとること。 また、すぐにでも逃げ出しそうな態度をとること。
話の腰を折る(はなしのこしをおる)
相手が話している途中で口を出して、話を中断させること。
古木に手を掛くるな、若木に腰掛くるな(ふるきにてをかくるな、わかぎにこしかくるな)
将来性のないものにかかわりあうべきではなく、また将来性のあるものをあなどったり無理をさせたりしてはいけないというたとえ。 古い木は折れやすいので手をかけてはいけない、若い木は成長の妨げになるので腰掛けてはいけないとの意から。
本腰を入れる(ほんごしをいれる)
全力で取り組むこと。真剣に取り組むこと。
若木に腰掛けな(わかぎにこしかけな)
若者は頼りにならないことのたとえ。また、将来性のある若者を踏みつけにするなということ。 若い木は折れやすいから腰掛けてはいけないということ。