渭浜の叟(いひんのそう)
国の政治を取りしきる大臣や、軍を率いる大将を任せられるほどの、並はずれた才をそなえた人物のこと。
「渭浜」は、黄河に流れこむ渭水という川の岸辺。「器」は、ここでは大きな役目を果たせる力量のある人をいう。昔の中国で、呂尚(のちの太公望)は渭水の岸で釣りをしながら、自分を生かしてくれる君主に出会う日を待っていた。やがて周の文王に見いだされて重い位につき、国を支えた。そこで「渭浜」は呂尚を指し、呂尚に並ぶほどの人物を「渭浜の器」と呼ぶ。唐の詩人、儲光羲が武将をほめたたえた詩の一句に見える言葉。
別の形に「渭浜の漁父」「渭浜の叟」がある(「漁父」は漁師、「叟」は年寄りのこと)。同じ言い伝えにもとづく四字熟語に[[渭浜漁父*https://yoji.jitenon.jp/yojif/2622]]もある。