「荷」を含む故事・ことわざ・慣用句
「荷」を含む故事・ことわざ・慣用句の一覧です。五十音順に表示しています。
稲荷の前の昼盗人(いなりのまえのひるぬすびと)
神をも恐れない図々しい人のたとえ。 白昼堂々、稲荷神社の前で物を盗む不届き者のことから。
大荷に小づけ(おおににこづけ)
重い負担がある上に、さらに負担が加わること。 「小づけ」は、大きな荷物の上に乗せる小さな荷物のこと。 「大荷に小づけ」ともいう。
おじを見ると荷が重い(おじをみるとにがおもい)
助けてくれそうな人を見たとたん、力が抜けて依頼心をおこし意気地がなくなることのたとえ。自分で荷物を運んでいる時、伯父(叔父)を見たとたんに荷物が重く感じられるということから。
重荷に小づけ(おもににこづけ)
重い負担がある上に、さらに負担が加わること。 「小づけ」は、大きな荷物の上に乗せる小さな荷物のこと。 「大荷に小づけ」ともいう。
重荷を下ろす(おもにをおろす)
義務や責任を果たし、負担から解放されて気が楽になること。 また、心配事などがなくなりほっとすること。
肩の荷が下りる(かたのにがおりる)
重たい責任や負担から解放され、気が楽になること。 単に「荷が下りる」ともいう。
肩の荷を下ろす(かたのにをおろす)
義務や責任を果たし、負担から解放されて気が楽になること。 「荷を下ろす」ともいう。
言伝は荷にならぬ(ことづてはににならぬ)
人から頼まれた伝言は、荷物にもならないたやすい事だということ。
誰でも自分の荷が一番重いと思う(だれでもじぶんのにがいちばんおもいとおもう)
自分のしていることが一番大変だと思いがちで、他人のしていることは楽に見えるが、実際にやってみると簡単ではないということ。
知恵と力は重荷にならぬ(ちえとちからはおもににならぬ)
知恵と力はありすぎても重荷にならず、たくさんあるほうがいいということ。
荷が重い(にがおもい)
その人が備えている能力に比べて、責任や負担が重すぎる様子。
荷が下りる(にがおりる)
重たい責任や負担から解放され、気が楽になること。 単に「荷が下りる」ともいう。
荷が勝つ(にがかつ)
その人が備えている能力に比べて、責任や負担が重すぎる様子。
荷になる(にになる)
じゃまになる。責任や義務、負担になる。
荷を下ろす(にをおろす)
義務や責任を果たし、負担から解放されて気が楽になること。 「荷を下ろす」ともいう。
人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し(ひとのいっしょうはおもにをおうてとおきみちをゆくがごとし)
人生は長く苦しいものだから、辛抱強く努力を重ねて着実に進んでいかなければならないという教え。徳川家康の遺訓から。
痩せ馬に重荷(やせうまにおもに)
本人の能力を超えた大きな役目を負わせることのたとえ。 痩せた馬に重い荷を背負わせるとの意から。