「釘」を含む故事・ことわざ・慣用句
「釘」を含む故事・ことわざ・慣用句の一覧です。五十音順に表示しています。
火事あとの釘拾い(かじあとのくぎひろい)
大損や浪費の後に、少しの節約をしたところで何の足しにもならないということ。 火事で家屋敷を焼失した後に、焼けた釘を拾っても役に立たないことから。
金釘流(かなくぎりゅう)
文字を書くことが下手なことを「金釘を連ねたようだ」と、書の流派の一つに見立てて馬鹿にした言葉。
釘の裏を返す(くぎのうらをかえす)
念には念を入れて間違いのないようにすることのたとえ。打った釘の裏の先を曲げてたたくと釘が抜けにくくなることから。
釘を刺す(くぎをさす)
あとで問題が起こらないように確かめ、念を押すたとえ。
出る釘は打たれる(でるくぎはうたれる)
ひときわ優れた才能がある人は、妬まれたり憎まれたりするということ。また、出過ぎたことをする人は、非難されたり制裁を受けたりするということ。 並んだ杭の中に一本だけ高い杭があれば、高さを揃えるために打たれることから。 「出る釘は打たれる」「差し出る杭は打たれる」ともいう。
年寄りと釘頭は引っ込むが良し(としよりとくぎがしらはひっこむがよし)
打った釘の頭が飛び出ていないほうがいいように、年よりもでしゃばらないほうがいいということ。
糠に釘(ぬかにくぎ)
糠に釘を打つように、少しの効き目も手ごたえもないこと。
胸に釘(むねにくぎ)
まるで胸に釘を打たれたように、弱点を突かれてうろたえること。 「胸に釘打つ」「胸に釘針刺す」ともいう。
胸に釘打つ(むねにくぎうつ)
まるで胸に釘を打たれたように、弱点を突かれてうろたえること。 「胸に釘打つ」「胸に釘針刺す」ともいう。
胸に釘針刺す(むねにくぎはりさす)
まるで胸に釘を打たれたように、弱点を突かれてうろたえること。 「胸に釘打つ」「胸に釘針刺す」ともいう。
焼け跡の釘拾い(やけあとのくぎひろい)
大金を使ったあとで、わずかな節約をしたりけちったりすることのたとえ。焼け跡で釘を拾っても何の役にも立たない意から。