「掘」を含む故事・ことわざ・慣用句
「掘」を含む故事・ことわざ・慣用句の一覧です。五十音順に表示しています。
穴を掘って言い入れる(あなをほっていいいれる)
人に言えない悲しいこと悔しいことを、穴を掘って思いっきり言えば、気持ちが楽になるということ。
蟹は甲羅に似せて穴を掘る(かにはこうらににせてあなをほる)
人はそれぞれ自分の身分や力量に応じた考え方や行動をするというたとえ。蟹は自分の大きさに合わせて穴を掘るということから。
大工の掘っ立て(だいくのほったて)
人の世話ばかりしていて、自身のことには手が回らなかったり、無関心であったりすることのたとえ。 他人のために立派な家を建てる大工が自分は粗末な掘っ立て小屋に住んでいるとの意から。
灯心で竹の根を掘る(とうしんでたけのねをほる)
一生懸命努力しても効果のないことのたとえ。 「灯心」は、灯油に浸して火をともす柔らかいひも状の芯のこと。 柔らかい灯心では、堅い竹の根を掘れるはずがないことから。
根掘り葉掘り(ねほりはほり)
細かいことまで残らず徹底的に。「葉掘り」は「根掘り」に語呂を合わせたもの。
針で掘って鍬で埋める(はりでほってくわでうめる)
苦労してこつこつと作り上げたものを、いっぺんに失くしてしまうことのたとえ。針を使ってようやく掘った穴を鍬で埋めてしまうということから。
墓穴を掘る(ぼけつをほる)
身を滅ぼしてしまうような原因を自ら作ることのたとえ。 「墓穴」は棺や骨壷を埋葬するための穴。 自分を葬るための墓穴を自ら掘るとの意から。