溝瀆に縊る(こうとくにくびる)
少しも値打ちのない、むだな死に方をいう。
「溝瀆(こうとく)」は、みぞやどぶのこと。「縊る(くびる)」は、首をくくって死ぬこと。字の上では、自分で首をくくり、どぶの中で息絶えるさまを描いた句。
出どころは『論語』の憲問篇。春秋時代、斉の管仲は、主君の公子糾が殺されたときに後を追って死なず、かえって公子糾を殺した桓公に仕えた。それを問われた孔子は、「管仲は桓公を助けて各国の君主たちをまとめ、天下の乱れを正した。人々はいまもその恩を受けている。[[匹夫匹婦*https://yoji.jitenon.jp/yojid/1973]](ふつうの男や女)が小さな義理立てのために、だれにも知られないまま、どぶの中でみずから命を絶つのとはわけが違う」という意味のことを答えた。