豺狼路に当たれり、安んぞ狐狸を問わん(さいろうみちにあたれり、いずくんぞこりをとわん)
国の中心で強い権力をにぎる悪人がのさばるなら、その下で悪さをする小物を責めるよりも、まず大物の悪人を退けるのが先だということ。
豺狼とは山犬と狼で、上に立って力をふるう悪人のたとえ。狐狸とは狐と狸で、地方で不正をはたらく下っ端の役人のたとえ。道を山犬や狼にふさがれているのに、狐や狸にかまっている暇はない、と見て取った言い方。
中国が後漢と呼ばれた王朝の時代、張綱という役人は、地方を回って役人の行いを調べる役目を命じられた。しかし張綱は都を出ずにこの句を口にし、権力を好き勝手にふるっていた大将軍の梁冀たちこそ先に罰するべきだと皇帝に訴えた。この話から出た四字の言い方に[[豺狼当路*https://yoji.jitenon.jp/yojid/1721]]がある。