豺狼路に当たれり、安んぞ狐狸を問わん
ことわざ「豺狼路に当たれり、安んぞ狐狸を問わん」の意味・読み方・異形などを解説します。
豺狼路に当たれり、安んぞ狐狸を問わん
さいろうみちにあたれり、いずくんぞこりをとわん
| 言葉 | 豺狼路に当たれり、安んぞ狐狸を問わん |
|---|---|
| 読み方 | さいろうみちにあたれり、いずくんぞこりをとわん |
| 意味 | 国の中心で強い権力をにぎる悪人がのさばるなら、その下で悪さをする小物を責めるよりも、まず大物の悪人を退けるのが先だということ。
豺狼とは山犬と狼で、上に立って力をふるう悪人のたとえ。狐狸とは狐と狸で、地方で不正をはたらく下っ端の役人のたとえ。道を山犬や狼にふさがれているのに、狐や狸にかまっている暇はない、と見て取った言い方。 中国が後漢と呼ばれた王朝の時代、張綱という役人は、地方を回って役人の行いを調べる役目を命じられた。しかし張綱は都を出ずにこの句を口にし、権力を好き勝手にふるっていた大将軍の梁冀たちこそ先に罰するべきだと皇帝に訴えた。この話から出た四字の言い方に豺狼当路がある。 |
| 例文 | 小さな規則違反ばかりを取り締まって、上層部の不正を見逃すのはおかしい。豺狼路に当たれり、安んぞ狐狸を問わんだ。まず幹部の責任を問うべきだ。 |
| 出典 | 『後漢書』張綱伝 |
| 異形 | 豺狼路に当たる、安んぞ狐狸を問わん(さいろうみちにあたる、いずくんぞこりをとわん) |
| 場面 | 物事の順序 / 政治 |
| 使用漢字 | 豺 / 狼 / 路 / 当 / 安 / 狐 / 狸 / 問 |
「豺」を含むことわざ
- 豺狼路に当たれり、安んぞ狐狸を問わん(さいろうみちにあたれり、いずくんぞこりをとわん)
「狼」を含むことわざ
- 狼に衣(おおかみにころも)
- 送り狼(おくりおおかみ)
- 前門の虎、後門の狼(ぜんもんのとら、こうもんのおおかみ)
- 狼煙を上げる(のろしをあげる)
- 羊をして狼に将たらしむ(ひつじをしておおかみにしょうたらしむ)
- 人衆ければ則ち狼を食らう(ひとおおければすなわちおおかみをくらう)
- 狼藉(ろうぜき)
「路」を含むことわざ
- 老いたる馬は路を忘れず(おいたるうまはみちをわすれず)
- 活路を開く(かつろをひらく)
- 岐路に立つ(きろにたつ)
- 血路を開く(けつろをひらく)
- 賢路を塞ぐ(けんろをふさぐ)
- 恋の闇路(こいのやみじ)
- 人生行路難し(じんせいこうろかたし)
- 旅路の命は路用の金(たびじのいのちはろようのかね)
- 待てば海路の日和あり(まてばかいろのひよりあり)
- 夢路を辿る(ゆめじをたどる)
「当」を含むことわざ
- 朝の一時は晩の二時に当たる(あさのひとときはばんのふたときにあたる)
- 当たった者のふの悪さ(あたったもののふのわるさ)
- 当たって砕けろ(あたってくだけろ)
- 当たらず触らず(あたらずさわらず)
- 当たらずと雖も遠からず(あたらずといえどもとおからず)
- 当たらぬ蜂には刺されぬ(あたらぬはちにはさされぬ)
- 当たりがいい(あたりがいい)
- 当たり障りのない(あたりさわりのない)
- 当たり散らす(あたりちらす)
- 当たりを付ける(あたりをつける)
「安」を含むことわざ
- 安に居て危を思う(あんにいてきをおもう)
- 一抹の不安(いちまつのふあん)
- 宴安は酖毒(えんあんはちんどく)
- 燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや(えんじゃくいずくんぞこうこくのこころざしをしらんや)
- お安い御用(おやすいごよう)
- お安くない(おやすくない)
- 槐安の夢(かいあんのゆめ)
- 騏驥の跼躅するは駑馬の安歩に如かず(ききのきょくちょくするはどばのあんぽにしかず)
- 現世安穏、後生善処(げんぜあんのん、ごしょうぜんしょ)
- 心安いは不和の基(こころやすいはふわのもと)
「狐」を含むことわざ
- 赤犬が狐を追う(あかいぬがきつねをおう)
- 一狐裘三十年(いっこきゅうさんじゅうねん)
- 兎死すれば狐これを悲しむ(うさぎしすればきつねこれをかなしむ)
- 兎の罠に狐がかかる(うさぎのわなにきつねがかかる)
- 同じ穴の狐(おなじあなのきつね)
- 狐、その尾を濡らす(きつね、そのおをぬらす)
- 狐が下手の射る矢を恐る(きつねがへたのいるやをおそる)
- 狐死して丘に首す(きつねししてきゅうにしゅす)
- 狐と狸(きつねとたぬき)
- 狐と狸の化かし合い(きつねとたぬきのばかしあい)
「狸」を含むことわざ
- 犬一代に狸一匹(いぬいちだいにたぬきいっぴき)
- 同じ穴の狸(おなじあなのたぬき)
- 狐と狸(きつねとたぬき)
- 狐と狸の化かし合い(きつねとたぬきのばかしあい)
- 狐七化け、狸は八化け(きつねななばけ、たぬきはやばけ)
- 狸が人に化かされる(たぬきがひとにばかされる)
- 狸の腹鼓(たぬきのはらつづみ)
- 捕らぬ狸の皮算用(とらぬたぬきのかわざんよう)
