「政治」に関連する故事・ことわざ・慣用句 — 42 件
「政治」に関連する故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。全42件を五十音順に掲載しています。
ことわざ一覧(五十音順)
雨塊を破らず、風枝を鳴らさず(あめつちくれをやぶらず、かぜえだをならさず)
世の中が太平であることのたとえ。周公が中国を統治していた頃は天下泰平で、雨は静かに降って土のかたまりを壊さず、風は木の枝も動かないように静かに吹いたという故事から。
一利を興すは一害を除くに如かず(いちりをおこすはいちがいをのぞくにしかず)
新たに得になることを起こすより、いま障りになっているものを一つ消すほうが値打ちがある。政を預かる者への戒めとして、元の耶律楚材が説いた言葉。
一天万乗の君(いってんばんじょうのきみ)
天下を治める天子のこと。 「一天」は天下、「万乗」は兵車一万台。 中国の周代、天子は戦いの時に一万台の兵車を出すことができたことから。 「万乗の君」ともいう。
移木の信(いぼくのしん)
約束を確実に実行すること。中国秦の商鞅は法令を徹底させるために、都の南門に立てた木を北門に移した者に懸賞金を与えると布告し、その約束を守り人民を欺かないと実証したという故事から。
入り鉄砲に出女(いりでっぽうにでおんな)
江戸幕府が街道の関所でとりわけ厳重に調べた二つの対象。 謀反への備えとして、江戸へ向かう鉄砲と、人質として江戸に置いた大名の妻女が国元へ下ることを見張った。
王事盬きことなし(おうじもろきことなし)
王室に関する事柄は、堅固で確実なものであるということ。
苛政は虎よりも猛し(かせいはとらよりもたけし)
悪政が人民に与える害は、虎よりも恐ろしいということ。 「苛政」は、人民を苦しめる過酷な政治のこと。 中国の泰山の麓で、家族を虎に食われ泣いていた婦人に孔子が「何故この国を出て行かないのか」と尋ねると「苛政がないからだ」と答えたという故事から。
裃を着た盗人(かみしもをきたぬすびと)
役人でありながら私腹を肥やす者のたとえ。
学者の取った天下なし(がくしゃのとったてんかなし)
机の上で筋の通った政治論を立てても、それで世が治まった例は無い。 理屈を組み立てる腕と、実際に人を動かす腕は別のところにある。
国乱れて忠臣見る(くにみだれてちゅうしんあらわる)
泰平の時には誰が忠臣かわからないが、国が乱れて危機に直面すると、真の忠臣が誰かがはっきりするということ。
君臨すれども統治せず(くんりんすれどもとうちせず)
国王は君主として国を治めているが政治には直接かかわらないこと。 18世紀イギリスの政治体制に由来する言葉。 「王は君臨すれども統治せず」ともいう。
刑は刑なきに期す(けいはけいなきにきす)
罰を科すのは、いずれ罰そのものが要らなくなる世を目指してのことだ。 取り締まりは通り道にすぎず、そこを終着点に据えてはいけない、という考え方。
済世の志(さいせいのこころざし)
世の中の弊害を取り除いて、人々を救おうとする志。「済世」は世の中の人々を救うこと。
社稷の臣(しゃしょくのしん)
国家の命運を一身に引き受けて、事に当たる重臣。「社稷」は、土地の神と五穀の神。これを国の尊崇する神として祭ったことから転じて、国家の意。
修身斉家治国平天下(しゅうしんせいかちこくへいてんか)
天下を治めるには、まず自分の心と行いを正しくし、次に家庭を整え、次に国家を治めて天下を平和にすべきだということ。
時雨の化(じうのか)
上に立つ者や師の徳が、下の者をいつのまにか作り変えていくこと。ほどよい折に降る雨が草木を伸ばすさまになぞらえた言い方。
千金の裘は一狐の腋に非ず(せんきんのきゅうはいっこのえきにあらず)
国を治めるには、多くの有能な人材が必要だというたとえ。 「裘」は獣の毛皮で作った衣服。皮衣。「腋」は脇の下。 千金もする皮衣は、一匹の狐のわきの毛だけでは作れないとの意から。
草莽の臣(そうもうのしん)
官職に就かず民間にとどまっている人のこと。また、在野の人のこと。「草莽」は、草が茂っている所から転じて、民間・在野の意。
率土の浜(そっとのひん)
陸地の果てのこと。また、国土のこと。
民の口を防ぐは水を防ぐよりも甚だし(たみのくちをふせぐはみずをふせぐよりもはなはだし)
人々の言論の自由を封じることは、川の水をせき止めることよりも困難で危険であるということ。人民の言論の自由を奪うことの危険性をいった言葉。
民の声は神の声(たみのこえはかみのこえ)
民衆の言うことは真理であり、神の言葉に等しい。為政者は世論に耳を傾けるべきであるということ。イギリスの神学者アルクインの書簡にある言葉。
民は之に由らしむべし、之を知らしむべからず(たみはこれによらしむべし、これをしらしむべからず)
人民に命令して従わせることは出来るが、その原理を理解させるのは難しいということ。
大道廃れて仁義あり(だいどうすたれてじんぎあり)
人がおのずと備えていた大きな道理が見失われて、はじめて仁だ義だと徳目が声高に唱えられるようになるということ。 「大道」は作為を加えずとも万物が収まっていた本来のありようで、道徳をわざわざ言葉にして説くこと自体、すでにそれが崩れているしるしにほかならない。
朕は国家なり(ちんはこっかなり)
フランスのルイ14世が宣言したとされる、絶対王政を象徴する言葉。 「私こそが国家そのものである」の意。
鉄のカーテン(てつのかーてん)
第二次大戦後、東欧の社会主義諸国が、西欧の資本主義諸国に対してとった秘密主義や閉鎖的態度を形容した語。イギリスの政治家チャーチルがいった言葉。
天下の憂いに先立ちて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ(てんかのうれいにさきだちてうれい、てんかのたのしみにおくれてたのしむ)
すぐれた政治家や指導者は、人々よりも先に国のことを心配し、人々が楽しんだ後で自身も楽しむべきだということ。 「先憂後楽」ともいう。
天下は一人の天下にあらず、乃ち天下の天下なり(てんかはいちにんのてんかにあらず、すなわちてんかのてんかなり)
国は一人の支配者が我が物とするために在るのではなく、そこに暮らす人すべてのものだということ。
天に口なし人を以て言わしむ(てんにくちなしひとをもっていわしむ)
誰が言い出したともなく世に行き渡った評判は、当人たちの思惑を越えたところから出ている。そこには相応の理由があるとみて、軽んじてはならないとする。 また、伏せておいたはずの事柄が、いつしか人づてに広まる例にも当てはめる。
天に二日無し(てんににじつなし)
天に太陽が二つないように、君主もただ一人だけで、二人存在してはならないということ。 「二日」は、二つの太陽。 「天に二日無し、土に二王無し」「天に二つの日無し」ともいう。
名を正す(なをただす)
呼び名を、その実態にそぐうように直すこと。めいめいの立場に見合った呼び方を定め、乱れた世の筋道を立て直すのをいう。転じて、善悪を見分けることにもいう。
二千石(にせんせき)
地方長官を指す言葉。 中国・漢代において、郡を治める長官(太守)の俸給が二千石であったことから。
猫と庄屋に取らぬはない(ねことしょうやにとらぬはない)
役得に手を伸ばさない役人はいない、という皮肉。 目の前の鼠を見逃す猫がいないのと同じだ、というたとえ。「庄屋」は江戸時代の村の長で、関東では名主と呼んだ。
飛竜、天に在り(ひりょう、てんにあり)
竜が高みへ昇りきった形。徳を備えた者が上に据わり、その下にいる者がその恵みに与っている有り様をいう。
吹く風枝を鳴らさず(ふくかぜえだをならさず)
世の中がよく治まり平和なようすのたとえ。 吹く風が静かで枝は音も立てないとの意から。
亡国の音(ぼうこくのおん)
ゆるみ切った世で好まれる節回し。 人の気を萎えさせ、政の乱れをそのまま響きに映すものと見なされた。 何が流行っているかで、その国の行く末まで測ろうとする。
水清ければ大魚なし(みずきよければたいぎょなし)
上に立つ者が隅々まで目を光らせると、器の大きい者ほど窮屈がり、やがて席を立つ。 西域を去る班超が、後任に「細かく詮索するな」と説いた際の一句。
道に遺ちたるを拾わず(みちにおちたるをひろわず)
世の中が太平で、人々が満ち足りた暮らしを送っているたとえ。 「遺ちたる」は道端に落ちた物のこと。それを拾い上げる者すらいないほど豊かだという意。 「道に遺を拾わず」ともいう。
野に遺賢なし(やにいけんなし)
使える人はもう残らず取り立ててあるという触れ込み。世の治まりぶりを誇る言葉だが、登用から漏れた者を納得させる口実にもなった。 「遺賢」は、取り立てられずにいる有能な人。
揺り籠から墓場まで(ゆりかごからはかばまで)
生まれてから死ぬまでの一生のこと。イギリスの労働党が、第二次世界大戦後に唱えた社会保障政策のスローガン。
由らしむべし知らしむべからず(よらしむべししらしむべからず)
為政者は人民を施政に従わせればよく、その意義や道理を人民にわからせる必要はないということ。
柳営(りゅうえい)
将軍がいる陣営。幕府。 中国の漢の将軍である周亜夫が細柳という場所で陣営を構え、軍規を徹底させたことを文帝に称えられたという故事から。
礼楽刑政その極は一なり(れいがくけいせいそのきょくはいつなり)
作法も調べも罰の定めも采配も、置かれている理由は同じ一点にある。手立ての見た目は別々でも、行き着く先で一つに重なる。
