前門の虎、後門の狼とは
前門の虎、後門の狼
ぜんもんのとら、こうもんのおおかみ
言葉 | 前門の虎、後門の狼 |
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読み方 | ぜんもんのとら、こうもんのおおかみ |
意味 | 一つの災いを逃れても、さらにまた別の災難に見舞われることのたとえ。
前門で虎の侵入を防いだと思ったら、すでに後門に狼が入っていたとの意から。 「前門に虎を防ぎ後門に狼を進む」ともいう。 |
出典 | 趙弼「評史」 |
異形 | 前門に虎を防ぎ後門に狼を進む(ぜんもんにとらをふせぎこうもんにおおかみをすすむ) |
類句 | 火を避けて水に陥る(ひをさけてみずにおちいる) |
一難去ってまた一難(いちなんさってまたいちなん) | |
虎口を逃れて竜穴に入る(ここうをのがれてりゅうけつにいる) | |
使用語彙 | 虎 / 進む |
使用漢字 | 前 / 門 / 虎 / 後 / 狼 / 防 / 進 |
「前」を含むことわざ
- 相手変われど手前変わらず(あいてかわれどてまえかわらず)
- 朝飯前(あさめしまえ)
- 朝飯前のお茶漬け(あさめしまえのおちゃづけ)
- 嵐の前の静けさ(あらしのまえのしずけさ)
- 稲荷の前の昼盗人(いなりのまえのひるぬすびと)
- 後ろ千両前一文(うしろせんりょうまえいちもん)
- 後ろに柱前に酒(うしろにはしらまえにさけ)
- 後ろ弁天、前不動(うしろべんてん、まえふどう)
- 家の前の痩せ犬(うちのまえのやせいぬ)
- 馬の前に車をつけるな(うまのまえにくるまをつけるな)
「門」を含むことわざ
- 商いは門々(あきないはかどかど)
- 商いは門門(あきないはかどかど)
- 朝酒は門田を売っても飲め(あさざけはかどたをうってものめ)
- 倚門の望(いもんのぼう)
- お門が違う(おかどがちがう)
- お門違い(おかどちがい)
- 門松は冥土の旅の一里塚(かどまつはめいどのたびのいちりづか)
- 門松は冥途の旅の一里塚(かどまつはめいどのたびのいちりづか)
- 口は禍の門(くちはわざわいのかど)
- 口は禍の門(くちはわざわいのもん)
「虎」を含むことわざ
- 危うきこと虎の尾を踏むが如し(あやうきこととらのおをふむがごとし)
- 市に虎あり(いちにとらあり)
- 苛政は虎よりも猛し(かせいはとらよりもたけし)
- 騎虎の勢い(きこのいきおい)
- 狐虎の威を借る(きつねとらのいをかる)
- 狐虎の威を藉る(きつねとらのいをかる)
- 虎穴に入らずんば虎子を得ず(こけつにいらずんばこじをえず)
- 虎口(ここう)
- 虎口を脱する(ここうをだっする)
- 虎口を逃れて竜穴に入る(ここうをのがれてりゅうけつにいる)
「後」を含むことわざ
- 明後日の方(あさってのほう)
- 後足で砂をかける(あとあしですなをかける)
- 後味が悪い(あとあじがわるい)
- 後押しをする(あとおしをする)
- 後から剝げる正月言葉(あとからはげるしょうがつことば)
- 後がない(あとがない)
- 後釜に据える(あとがまにすえる)
- 後釜に座る(あとがまにすわる)
- 後釜に据わる(あとがまにすわる)
- 後口が悪い(あとくちがわるい)
「狼」を含むことわざ
- 狼が衣を着たよう(おおかみがころもをきたよう)
- 狼に衣(おおかみにころも)
- 送り狼(おくりおおかみ)
- 羊をして狼に将たらしむ(ひつじをしておおかみにしょうたらしむ)
- 人衆ければ則ち狼を食らう(ひとおおければすなわちおおかみをくらう)
- 狼藉(ろうぜき)
「防」を含むことわざ
- 攻撃は最大の防御(こうげきはさいだいのぼうぎょ)
- 前門に虎を防ぎ後門に狼を進む(ぜんもんにとらをふせぎこうもんにおおかみをすすむ)
- 民の口を防ぐは水を防ぐよりも甚だし(たみのくちをふせぐはみずをふせぐよりもはなはだし)
- 予防線を張る(よぼうせんをはる)
- 予防は治療に勝る(よぼうはちりょうにまさる)