倚門の望について
倚門の望
いもんのぼう

言葉 | 倚門の望 |
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読み方 | いもんのぼう |
意味 | 母親が子どもの帰りを待ちわびること。また、そういう母親の愛情のこと。中国の春秋時代、王孫賈(おうそんか)の母親が門に倚(よ)りかかって、我が子の帰りを待ちわびたという故事から。 |
出典 | 『戦国策』 |
使用されている漢字
「倚」を含むことわざ
倚門の望(いもんのぼう)
「門」を含むことわざ
商いは門門(あきないはかどかど)
商売のこつは客を観察してその客に合った物を売ることだということ。
朝酒は門田を売っても飲め(あさざけはかどたをうってものめ)
朝酒は格別おいしいので、少々無理をしてでも飲むべきだということ。「門田」は家の門前にある田の意。
お門違い(おかどちがい)
目指すところが違っていること。見当違いであること。 訪問する家が間違っているとの意から。
門松は冥土の旅の一里塚(かどまつはめいどのたびのいちりづか)
門松はめでたいものだが、飾るたびに年を重ね死に近づくので、いわばあの世に向かう一里塚のようなものだということ。 「冥土」は、あの世のこと。 「一里塚」は、街道に一里ごとに築かれ、旅人のための里程標となった塚のこと。 この歌は一休作という説があり、このあとに「めでたくもありめでたくもなし」と続けてもいわれる。
鬼門(きもん)
万事に不吉だとされた艮(うしとら)の方角(北東)。 行くのが嫌な場所のたとえ。また、苦手で避けたい人物や事柄のたとえ。 北東の方角は、陰陽道で鬼が出入りすると忌み嫌われたことから。
口は禍の門(くちはわざわいのもん)
うっかり言った言葉が災いを招くこともあるので、言葉は慎むべきだという戒め。「門」は「かど」とも読む。「口は災いの元」ともいう。
「望」を含むことわざ
冠蓋相望む(かんがいあいのぞむ)
車の行き来が絶え間なく続いているということ。 「冠」は使者のかんむり。 「蓋」は車の上の覆い。 使者の冠と車の覆いが遠くまで見渡せることから。
衆望を担う(しゅうぼうをになう)
多くの人からの期待や信頼が集まること。
生命ある所希望あり(せいめいあるところきぼうあり)
人は希望と忍耐をもって生きるべきであるという戒め。 生きていれば希望は必ずあるということから。
大旱の雲霓を望む(たいかんのうんげいをのぞむ)
物事の到来を待ち望むことのたとえ。「大旱」はひどい日照り、「雲霓」は雲と虹の意。ひどい日照りの時に、雨の前触れである雲や虹を待ち望むという意から。
太公望(たいこうぼう)
釣りをする人。釣り好きな人。古代中国、周の文王が渭水で釣りをしていた呂尚にあった時「先君太公が待ち望んでいた賢人だ」と言った故事から。
塵を望んで拝す(ちりをのぞんではいす)