「下手」に関連する故事・ことわざ・慣用句 — 19 件
「下手」に関連する故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。全19件を五十音順に掲載しています。
ことわざ一覧(五十音順)
褻にも晴れにも歌一首(けにもはれにもうたいっしゅ)
普段の時も晴れの席でも、同じ歌一首しか詠めないということ。無能無芸を嘲笑う言葉。「褻」は、普段。
芸が無い(げいがない)
舞や唄をこなす素養が無いこと。 転じて、決まりきった運びに終始して、受け取る側を退屈にさせることをいう。
虎を描いて狗に類す(とらをえがいていぬにるいす)
凡人が優れた人の真似をして、軽薄になることのたとえ。また、立派過ぎるものを求めて失敗することのたとえ。 後漢の馬援が甥たちをいさめた手紙の一節から。豪傑肌の杜季良をまねようとして果たせなければ、虎を描こうとして狗にしかならないのと同じように、世間の軽薄者に落ちてしまうと説いた。 「虎を描いて猫に類す」ともいう。
箸にも棒にも掛からない(はしにもぼうにもかからない)
能力や程度などが劣っていて、どうにも扱いづらいことのたとえ。また、何の取り得もないことのたとえ。 小さな箸にも、大きな棒にも引っ掛からないとの意から。
早い者に上手なし(はやいものにじょうずなし)
仕事が早いものには、仕上がりが雑になるという短所があるということ。
早かろう悪かろう(はやかろうわるかろう)
早く仕上げた仕事は、手落ちが多く雑になりがちだということ。
早くて悪し大事なし、遅くて悪し猶悪し(はやくてわるしだいじなし、おそくてわるしなおわるし)
早く仕上げた仕事の出来が悪いのは仕方がないが、仕上がりが遅くて出来が悪いのは許しがたいということ。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる(へたなてっぽうもかずうちゃあたる)
数多く試みれば、まぐれ当たりで成功することもあるというたとえ。 鉄砲を撃つのが下手な者でも、数多く撃てば命中することもあることから。
下手の射る矢(へたのいるや)
まともな人間は相手にしやすいが、無茶苦茶な人間は相手にしにくいということ。 下手な者の射る矢はどこへ飛ぶかわからないので避けようがないとの意から。 「狐が下手の射る矢を恐る」「下手の鉄砲烏が怖じる」ともいう。
下手の考え休むに似たり(へたのかんがえやすむににたり)
よい考えも出ないのにあれこれ考えるのは、時間の無駄だということ。 もとは将棋や碁で、下手な人の長考をあざけって言った言葉。 「下手の思案は休むに同じ」ともいう。
下手の長糸、上手の小糸(へたのちょういと、じょうずのこいと)
下手な人ほど無駄なことをして、上手な人ほど要領よくやるというたとえ。 裁縫の下手な人はむやみに長い糸を針につけるが、上手な人は必要な長さだけの糸をつけて縫いやすくすることから。 単に「上手の小糸」とも、また「下手の長糸遣い」ともいう。
下手の道具調べ(へたのどうぐしらべ)
下手な者にかぎって、道具にこだわり注文をつけるということ。
下手の長談義(へたのながだんぎ)
話の下手な人にかぎって、長々と話をするということ。 上方いろはがるたの一つ。 「下手の」は「下手な」ということもある。 また「下手の長口上」ともいう。
下手の真ん中、上手の縁矢(へたのまんなか、じょうずのふちや)
物事は、時のはずみで意外な結果になり得ることのたとえ。 下手な人の矢が的の真ん中を射抜いたり、上手な人の矢が的から外れて縁に当たったりするとの意から。
下手の横好き(へたのよこずき)
下手なくせに、その事が非常に好きで熱心なこと。 「下手の物好き」「下手の悪好き」ともいう。
下手は上手の飾り物(へたはじょうずのかざりもの)
拙い腕の者がそばにいてこそ、巧みな者の手並みは際立つ。劣る側は、優れた側を映えさせる添え物のような役どころにあたる。
痩せ馬の道急ぎ(やせうまのみちいそぎ)
やつれた馬こそ、かえって道の先へ先へと足を運ぼうとする。持ち合わせの乏しい者ほど早く名を挙げたくて気が急き、腰を据えて事に当たれない。
藪医者の病人選び(やぶいしゃのびょうにんえらび)
確かな腕を持たない者ほど、引き受ける相手や仕事をより分けたがるということ。 見立てのおぼつかない医者が、手に負えそうな患者ばかりを選んで診るとの意から。 「藪薬師の病人選び」ともいう。
竜を画いて狗に類す(りゅうをえがいていぬにるいす)
望みばかりが大きくて、出来上がりが似ても似つかぬものになることのたとえ。身の丈に合わない真似をして、かえって軽々しく見えることにもいう。 後漢の孔僖が『春秋』を読み、はじめ覇者となりながら滅びた呉王夫差を、竜を描こうとして狗になったようなものだと嘆いたことから。 同じ意味の言い方に「虎を描いて狗に類す」がある。
