「鯨」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 6 件
「鯨」を含む漢字が使われている故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
蟻が鯛なら芋虫ゃ鯨(ありがたいならいもむしゃくじら)
お礼の言葉の「有り難い」を、しゃれにしておどけて言う言い回し。 その音を「蟻(あり)が鯛(たい)」に置きかえて、蟻を鯛と呼ぶのなら、芋虫(いもむし)は鯨(くじら)と呼んでもよいはずだと、ふざけて付け足したもの。 あとに「蚯蚓(みみず)は鱧(はも)」「百足(むかで)ゃ汽車なら蠅(はい)が鳥」とつなげて言う場合もある。 音を借りた言葉遊びには、ほかに「[[恐れ入谷の鬼子母神*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/2617.php]]」などがある。
一匹の鯨に七浦賑わう(いっぴきのくじらにななうらにぎわう)
大きな獲物が一つ手に入ると、とった本人だけでなく、まわりにいる大勢の人までがその恵みを受けて、暮らし向きがよくなる様子。大きなもうけは、広い範囲の人々をうるおすというたとえ。 昔の漁村では、鯨が一頭とれると、肉や油などの使い道が多いため、近くの村々までが活気づいたことからいう。「浦」は海に面した村、「七浦」は七つの浦、つまり数多くの村々をあらわす。 「鯨一匹捕れば七浦潤う」「鯨一つ捕れば七浦潤う」とも言い表す。「鯨一本捕れば七里浮かぶ」「鯨を突き当つれば七郷浮かぶ」も、中身はこの言葉とほぼ重なる。
鰯網で鯨捕る(いわしあみでくじらとる)
思いがけない幸運や収穫を得たりすることのたとえ。また、あるはずのないことのたとえ。
鯨に鯱(くじらにしゃちほこ)
しつこくつきまとって、相手を困らせたり害を及ぼしたりするたとえ。 相手に嫌がられているのも構わず、離れずにどこまでも後についていくことにも使われる。 鯱(しゃちほこ)はシャチの別名でもあり、シャチは群れで鯨を襲うことがある。
鯨も魚、白魚も魚(くじらもさかな、しらうおもさかな)
大きいものも小さいものも同じ仲間なのだから、大きさの差だけで扱いを変えたり、小さいほうを軽く見たりするのは誤りだと教えるたとえ。 巨大な鯨と小さな白魚とでは体の大きさにひどく差があるが、どちらも魚に数えられることに基づく。 今の分け方では鯨は哺乳類に入るが、水中にすんでいるため、昔の人は魚の一種だと思っていた。
鯨鯢の顎にかく(げいげいのあぎとにかく)
くじらにのみこまれかけるということで、海の上でひどく危ない目にあい、あと一歩で命を失うところまで行くことのたとえ。「鯨鯢(げいげい)」はくじらのことで、「鯨」がおすを、「鯢」がめすを指す。「顎」は「あぎと」と読み、あごのこと。「鯨鯢」には、昔の読み方として「けいげい」もある。 昔の物語では「かばね(なきがら)を鯨鯢の顎にかく」という言い方で出てくる。源義経が兄の頼朝にあてたとされる手紙(腰越状〈こしごえじょう〉)にもこの言い回しが見え、平家を追って海で戦ったときの、命がけの苦しさを述べている。「命を鯨鯢の顎に懸く」とも言い、こちらは、海の上に命をあずけて生きる、船乗りのような危うい暮らしぶりを表す。海の怖さを語る言葉として「[[板子一枚下は地獄*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/2492.php]]」もある。
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