鰯網で鯨捕るについて

言葉 | 鰯網で鯨捕る |
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読み方 | いわしあみでくじらとる |
意味 | 思いがけない幸運や収穫を得たりすることのたとえ。また、あるはずのないことのたとえ。 |
出典 | - |
類句 | 兎の罠に狐がかかる(うさぎのわなにきつねがかかる) |
使用されている漢字
「鰯」を含むことわざ
鰯網で鯨捕る(いわしあみでくじらとる)
鰯で精進落ち(いわしでしょうじんおち)
せっかくの努力がつまらないことで報われなくなることのたとえ。また、長い間の努力が十分に報われないことのたとえ。「精進落ち」は菜食で身を慎む精進期間が終わって、魚肉類を食べること。精進期間中に鰯のような魚をうっかり食べてそれまでの努力を無駄にするという意から。また、精進期間が終わったのに鰯のようなつまらない魚で祝いをするという意から。
鰯の頭も信心から(いわしのあたまもしんじんから)
どんなつまらないものでも、信じる心があれば尊く思われるということ。節分の夜、鰯の頭をひいらぎの枝に刺して門口に置くと鬼気を追い払うといわれてきたことから。
鯛の尾より鰯の頭(たいのおよりいわしのかしら)
大きな集団の最後についているよりも、たとえ小さな集団でもその先頭に立つほうがいいというたとえ。
干潟の鰯(ひがたのいわし)
自滅するのを待つしかないことのたとえ。 干潟に取り残された鰯は死ぬしかないとの意から。
「網」を含むことわざ
阿漕が浦に引く網(あこぎがうらにひくあみ)
人に隠れて行う事も、度重なると人に知られてしまうということのたとえ。 「阿漕が浦」は三重県津市東部の海岸で、伊勢神宮に奉納する魚を捕るため一般人は禁猟区であったが、ある漁夫がたびたび密漁を行い捕らえられたということから。
網、呑舟の魚を漏らす(あみ、どんしゅうのうおをもらす)
法の規制が及ばず、大悪人を取り逃がしてしまうことのたとえ。網の目が粗いために、舟を呑み込むほどの大魚を逃がしてしまうという意から。
網なくて淵を覗くな(あみなくてふちをのぞくな)
十分な用意なしでは物事はうまくいかないというたとえ。また、努力もしないで人を妬んではいけないということ。網を持たずに淵を覗き込んでも、魚は捕れるわけがないという意から。
網にかかった魚(あみにかかったうお)
逃げようとしても逃げ出せないことのたとえ。
網にかかるは雑魚ばかり(あみにかかるはざこばかり)
悪事をはたらいても捕まるのは小物ばかりで、大物は巧みに逃げてなかなか捕まらないということ。
網の目に風たまらず(あみのめにかぜたまらず)
無駄なこと、何の効果もないことのたとえ。網で風を防ごうとしても、風は網の目を通り過ぎていくことから。
「鯨」を含むことわざ
鰯網で鯨捕る(いわしあみでくじらとる)
「捕」を含むことわざ
言葉尻を捕らえる(ことばじりをとらえる)
相手の言い間違いをとらえて、攻撃したり皮肉ったりすること。
黙り猫が鼠を捕る(だまりねこがねずみをとる)
捕らぬ狸の皮算用(とらぬたぬきのかわざんよう)
当てにならないことを当てにして計画を立てることのたとえ。まだ捕まえていない狸の皮の価格を計算することから。
泥棒を捕らえて縄を綯う(どろぼうをとらえてなわをなう)
物事が起きたり直前に迫ったりしてから、慌てて準備することのたとえ。 泥棒を捕まえてから、泥棒を縛るための縄の準備を始めるとの意から。 「泥縄」「泥棒を見て縄を綯う」ともいう。
鳴く猫は鼠を捕らぬ(なくねこはねずみをとらぬ)
口数が多い者は、とかく口先だけで実行が伴わないというたとえ。よく鳴く猫は鼠を捕らないということから。
鳴く虫は捕らえられる(なくむしはとらえられる)
芸があるために、身を誤ることのたとえ。鳴く虫は、その鳴き声のために捕まえられるということから。