鳴く猫は鼠を捕らぬについて

言葉 | 鳴く猫は鼠を捕らぬ |
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読み方 | なくねこはねずみをとらぬ |
意味 | 口数が多い者は、とかく口先だけで実行が伴わないというたとえ。よく鳴く猫は鼠を捕らないということから。 |
出典 | - |
類句 | 吠える犬はめったに噛みつかない(ほえるいぬはめったにかみつかない) |
使用されている漢字
「鳴」を含むことわざ
雨塊を破らず、風枝を鳴らさず(あめつちくれをやぶらず、かぜえだをならさず)
世の中が大平であることのたとえ。周公が中国を統治していた頃は天下泰平で、雨は静かに降って土のかたまりを壊さず、風は木の枝も動かないように静かに吹いたという故事から。
今鳴いた烏がもう笑う(いまないたからすがもうわらう)
今まで泣いていた子どもが、すぐに機嫌を直して笑うこと。
鶯鳴かせたこともある(うぐいすなかせたこともある)
若いころは魅力的で異性にもてはやされたこともあったと、老女が昔を自慢していうことば。女性の美しさを梅、男性を鶯にたとえて枝にとまらせて鳴かせたという意味。
打たねば鳴らぬ(うたねばならぬ)
何もしなければ何も生まれない。何事も行動しなければ成果はでないということ。
腕が鳴る(うでがなる)
自分の能力を早く発揮したくて、気持ちがはやること。
腕を鳴らす(うでをならす)
優れた技量を発揮して名声を得ること。
「猫」を含むことわざ
秋の雨が降れば猫の顔が三尺になる(あきのあめがふればねこのかおがさんじゃくになる)
秋は晴れた日より雨の日の方が暖かいので、猫も顔を長くし喜ぶということ。
犬は人につき猫は家につく(いぬはひとにつきねこはいえにつく)
引っ越す時、犬は飼い主について行くが猫は家から離れようとしないということ。「犬は人になつき猫は家になつく」ともいう。
男猫が子を生む(おとこねこがこをうむ)
ありえないことのたとえ。
女の心は猫の目(おんなのこころはねこのめ)
女の心は気まぐれで変わりやすいというたとえ。女心は、猫の目が光によって形が変化するように変わりやすいという意から。
借りてきた猫(かりてきたねこ)
ふだんと違って非常におとなしいようす。ねずみを捕らせるために他人の家から借りた猫は、おとなしく小さくなっていることから。
窮鼠、猫を噛む(きゅうそ、ねこをかむ)
弱い者も追いつめられると、必死になって強い者に反撃することがあるというたとえ。追いつめられた鼠が、必死で猫にかみつくという意から。
「鼠」を含むことわざ
頭の黒い鼠(あたまのくろいねずみ)
物を盗む人のこと。家に住んでいて、物を盗む頭髪の黒い人間を、鼠になぞらえて言う言葉。
家に鼠、国に盗人(いえにねずみ、くににぬすびと)
規模の違いはあるが、どんな所にも悪いことをする者がいるということ。
窮鼠、猫を噛む(きゅうそ、ねこをかむ)
弱い者も追いつめられると、必死になって強い者に反撃することがあるというたとえ。追いつめられた鼠が、必死で猫にかみつくという意から。
国に盗人、家に鼠(くににぬすびと、いえにねずみ)
物事には、その内部に害をなすものがあるというたとえ。
独楽鼠のよう(こまねずみのよう)
あちこち忙しく動き回る様子。
大山鳴動して鼠一匹(たいざんめいどうしてねずみいっぴき)
前触ればかりが大きくて、実際の結果は意外に小さいことのたとえ。大きな山が音を立てて動くので、何事かと見ていると、鼠がたった一匹出てきただけだったという意から。「大山」は、「泰山」とも書く。
「捕」を含むことわざ
鰯網で鯨捕る(いわしあみでくじらとる)
あるはずのないこと。思いがけない幸運や収穫を得たりすることのたとえ。
言葉尻を捕らえる(ことばじりをとらえる)
相手の言い間違いをとらえて、攻撃したり皮肉ったりすること。
黙り猫が鼠を捕る(だまりねこがねずみをとる)
捕らぬ狸の皮算用(とらぬたぬきのかわざんよう)
当てにならないことを当てにして計画を立てることのたとえ。まだ捕まえていない狸の皮の価格を計算することから。
泥棒を捕らえて縄を綯う(どろぼうをとらえてなわをなう)
物事が起きたり直前に迫ったりしてから、慌てて準備することのたとえ。 泥棒を捕まえてから、泥棒を縛るための縄の準備を始めるとの意から。 「泥縄」「泥棒を見て縄を綯う」ともいう。
鳴く虫は捕らえられる(なくむしはとらえられる)
芸があるために、身を誤ることのたとえ。鳴く虫は、その鳴き声のために捕まえられるということから。