鯨鯢の顎にかく
ことわざ「鯨鯢の顎にかく」の意味・読み方・異形などを解説します。
鯨鯢の顎にかく
げいげいのあぎとにかく
| 言葉 | 鯨鯢の顎にかく |
|---|---|
| 読み方 | げいげいのあぎとにかく |
| 意味 | くじらにのみこまれかけるということで、海の上でひどく危ない目にあい、あと一歩で命を失うところまで行くことのたとえ。「鯨鯢(げいげい)」はくじらのことで、「鯨」がおすを、「鯢」がめすを指す。「顎」は「あぎと」と読み、あごのこと。「鯨鯢」には、昔の読み方として「けいげい」もある。
昔の物語では「かばね(なきがら)を鯨鯢の顎にかく」という言い方で出てくる。源義経が兄の頼朝にあてたとされる手紙(腰越状〈こしごえじょう〉)にもこの言い回しが見え、平家を追って海で戦ったときの、命がけの苦しさを述べている。「命を鯨鯢の顎に懸く」とも言い、こちらは、海の上に命をあずけて生きる、船乗りのような危うい暮らしぶりを表す。海の怖さを語る言葉として「板子一枚下は地獄」もある。 |
| 例文 | 祖父は若いころ遠洋の漁船で大しけに出あい、鯨鯢の顎にかくほどの目にあったと語っていた。 |
| 異形 | 命を鯨鯢の顎に懸く(いのちをげいげいのあぎとにかく) |
| 場面 | 危険 / 災難に逢う |
| 使用漢字 | 鯨 / 鯢 / 顎 / 命 / 懸 |
「鯨」を含むことわざ
- 蟻が鯛なら芋虫ゃ鯨(ありがたいならいもむしゃくじら)
- 一匹の鯨に七浦賑わう(いっぴきのくじらにななうらにぎわう)
- 鰯網で鯨捕る(いわしあみでくじらとる)
- 鯨に鯱(くじらにしゃちほこ)
- 鯨も魚、白魚も魚(くじらもさかな、しらうおもさかな)
- 鯨鯢の顎にかく(げいげいのあぎとにかく)
「鯢」を含むことわざ
- 鯨鯢の顎にかく(げいげいのあぎとにかく)
「顎」を含むことわざ
- 顎の雫、口に入らぬ(あぎとのしずく、くちにいらぬ)
- 顎から先に生まれる(あごからさきにうまれる)
- 顎が落ちる(あごがおちる)
- 顎が外れる(あごがはずれる)
- 顎が干上がる(あごがひあがる)
- 顎で背中を搔く(あごでせなかをかく)
- 顎で使う(あごでつかう)
- 顎で蠅を追う(あごではえをおう)
- 顎振り三年(あごふりさんねん)
- 顎をしゃくる(あごをしゃくる)
「命」を含むことわざ
- 一命を取り止める(いちめいをとりとめる)
- 命あっての物種(いのちあってのものだね)
- 命から二番目(いのちからにばんめ)
- 命知らず(いのちしらず)
- 命長ければ恥多し(いのちながければはじおおし)
- 命長ければ蓬莱に会う(いのちながければほうらいにあう)
- 命に替えても(いのちにかえても)
- 命に過ぎたる宝なし(いのちにすぎたるたからなし)
- 命の親(いのちのおや)
- 命の洗濯(いのちのせんたく)
