鯨鯢の顎にかく(げいげいのあぎとにかく)
くじらにのみこまれかけるということで、海の上でひどく危ない目にあい、あと一歩で命を失うところまで行くことのたとえ。「鯨鯢(げいげい)」はくじらのことで、「鯨」がおすを、「鯢」がめすを指す。「顎」は「あぎと」と読み、あごのこと。「鯨鯢」には、昔の読み方として「けいげい」もある。
昔の物語では「かばね(なきがら)を鯨鯢の顎にかく」という言い方で出てくる。源義経が兄の頼朝にあてたとされる手紙(腰越状〈こしごえじょう〉)にもこの言い回しが見え、平家を追って海で戦ったときの、命がけの苦しさを述べている。「命を鯨鯢の顎に懸く」とも言い、こちらは、海の上に命をあずけて生きる、船乗りのような危うい暮らしぶりを表す。海の怖さを語る言葉として「[[板子一枚下は地獄*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/2492.php]]」もある。