鷦鷯深林に巣くうも一枝に過ぎず(しょうりょうしんりんにすくうもいっしにすぎず)
みそさざいという小さな鳥は、どれほど広い林に住んでいても、巣をかけるには枝が一本あれば足りる。人も自分の身の丈に合うだけのものがあれば十分なのだから、それより多くを欲張らずにいるのがよいと説く。
出どころは『荘子』に見える話。昔の中国の名高い王である堯(ぎょう)が、天下(国全体)を治める役目を許由(きょゆう)に譲ろうとしたところ、許由は自分には天下など用がないと断った。その返事の中で持ち出したのが、この小鳥と枝の話である。みそさざいを漢語で「鷦鷯(しょうりょう)」と呼ぶ。
すぐ後に続く言葉を取ったのが[[偃鼠河に飲むも満腹に過ぎず*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/7976.php]]で、四字熟語では[[巣林一枝*https://yoji.jitenon.jp/yojig/3157.html]]という。同じ考えの句に、ごちそうをいくら並べても一度に満腹になる分しか食べられないという「食前方丈一飽に過ぎず」があり、[[食前方丈*https://yoji.jitenon.jp/yojii/4425.html]]はそのぜいたくな食事を表す四字熟語。