「本」に関連する故事・ことわざ・慣用句 — 14 件
「本」に関連する故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。全14件を五十音順に掲載しています。
ことわざ一覧(五十音順)
梓に鏤める(あずさにちりばめる)
書物を出版すること。 「鏤める」は彫りつけること。 昔、木版印刷の版木に梓(あずさ)の木を使ったことから、梓の版木に文字を彫りつける意でいう。
梓に上す(あずさにのぼす)
書物を出版すること。昔、木版印刷の版木に梓(あずさ)の木を使ったことから。 「梓」は「し」とも読む。
乙夜の覧(いつやのらん)
天子が読書すること。 書物を読むことの大切さをいう言葉。 「乙夜」は午後十時ごろ。 「覧」は読書のこと。 天子はとても忙しいため、夜遅くになってはじめて読書する時間ができるとの意から。 「乙覧」と略して使うこともある。
韋編三度絶つ(いへんみたびたつ)
繰り返して書を読むこと。 「韋編」は、字を書いた木や竹の札を、なめし皮の紐(ひも)でとじた中国の昔の書物。 孔子は「易経」を愛読し繰り返し何度も読んだため、書物をとじている革紐が三度も切れたという故事から。 「韋編三絶」ともいう。
眼光、紙背に徹す(がんこう、しはいにてっす)
書物の表面上の意味だけでなく、背後にある真意も読み取ること。読解力が鋭いことのたとえ。 紙の裏まで見通すとの意から。 「眼光紙背に徹る」ともいう。
高閣に束ねる(こうかくにつかねる)
役に立つはずのものを使わないまま仕舞い込んでおくこと。書物を棚の上へ積み上げたきり手に取らない意から。有能な人材を用いずに置くことにもいう。
古人の糟魄(こじんのそうはく)
いにしえの人の書き残しを読んでも、手に入るのは肝心の中身が抜けたあとの殻でしかない。 車輪を削る職人が、手の勘は言葉にして子にも渡せないと言い、書物に残っているのは道の抜け殻だと主君に説いた話から。 「糟魄」は、酒を醸したあとに残るもの。「糟粕」とも書く。
尽く書を信ずれば則ち書無きに如かず(ことごとくしょをしんずればすなわちしょなきにしかず)
紙に載っているというだけで真に受けていては、かえって遠回りになる。どの本にも書き手の偏りがあると見て、疑いながら読み進めたい。 「書」はもともと『書経』を指したが、今は書物一般に広げて使う。
書を校するは塵を掃うが如し(しょをこうするはちりをはらうがごとし)
書き写した文の誤りを正す仕事は、はらうそばから降りかかる埃を相手にするようなもので、どこまで手を入れても取りこぼしは残るということ。
事実は小説よりも奇なり(じじつはしょうせつよりもきなり)
世の中で実際に起こる出来事は、こしらえものである小説よりも、かえって思いがけない筋をたどるということ。 長編の物語詩にうたわれた句で、もとは「語ることができるならば」という条件が添えられていた。
上梓する(じょうしする)
書物を刊行すること。原稿を印刷にかけ、世に送り出すこと。 古く中国では、梓(あずさ)の板を版木に選んで文字を彫った。そこから、書物を出すことを「梓に上す」といった。
帙を繙く(ちつをひもとく)
書物を開く。読書をする。 「帙」は、書物を保護するために包む覆い。
読書百遍、義、自ずから見る(どくしょひゃっぺん、ぎ、おのずからあらわる)
どんなに難しい本でも、繰り返し何度も読めば、自然に意味がわかってくるということ。 「読書百遍、意、自ずから通ず」ともいう。
洛陽の紙価を高める(らくようのしかをたかめる)
著書が大評判で、よく売れることのたとえ。晋の左思が「三都の賦」を作った時、人々がこれを書き写そうと争って紙を買い、洛陽の紙の値段が高くなったという故事から。
