尽く書を信ずれば則ち書無きに如かずとは
尽く書を信ずれば則ち書無きに如かず
ことごとくしょをしんずればすなわちしょなきにしかず
言葉 | 尽く書を信ずれば則ち書無きに如かず |
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読み方 | ことごとくしょをしんずればすなわちしょなきにしかず |
意味 | 批判できる力を持たずに書物読んで、その全てを信じてしまうくらいなら、書物など読まないほうがよいということ。
どんな書物も完ぺきではないので、盲信してはいけないとの意から。 |
出典 | 『孟子』尽心上 |
異形 | 尽く書を信ずれば書なきに如かず(ことごとくしょをしんずればしょなきにしかず) |
使用語彙 | 尽く |
使用漢字 | 尽 / 書 / 信 / 則 / 無 / 如 |
「尽」を含むことわざ
- 愛想が尽きる(あいそうがつきる)
- 愛想が尽きる(あいそがつきる)
- 愛想も小想も尽き果てる(あいそもこそもつきはてる)
- 愛想を尽かす(あいそをつかす)
- 委曲を尽くす(いきょくをつくす)
- 至れり尽くせり(いたれりつくせり)
- 意を尽くす(いをつくす)
- 男冥利に尽きる(おとこみょうりにつきる)
- 女冥利に尽きる(おんなみょうりにつきる)
- 限りを尽くす(かぎりをつくす)
- 数を尽くす(かずをつくす)
- 刀折れ矢尽きる(かたなおれやつきる)
- 歓を尽くす(かんをつくす)
- 言葉を尽くす(ことばをつくす)
- 人事を尽くして天命を待つ(じんじをつくしててんめいをまつ)
- 善美を尽くす(ぜんびをつくす)
- 楽しみ尽きて悲しみ来る(たのしみつきてかなしみきたる)
- 丹精を尽くす(たんせいをつくす)
- 丹誠を尽くす(たんせいをつくす)
- 大尽風を吹かす(だいじんかぜをふかす)
- 手を尽くす(てをつくす)
- 筆舌に尽くし難い(ひつぜつにつくしがたい)
- 人は堯舜にあらず、何ぞ事事によく善を尽くさん(ひとはぎょうしゅんにあらず、なんぞことごとによくぜんをつくさん)
- ベストを尽くす(べすとをつくす)
- 命運が尽きる(めいうんがつきる)
- 弓折れ、矢尽きる(ゆみおれ、やつきる)
「書」を含むことわざ
- 頭搔くか字を書くか(あたまかくかじをかくか)
- 急ぎの文は静かに書け(いそぎのふみはしずかにかけ)
- 売家と唐様で書く三代目(うりいえとからようでかくさんだいめ)
- 書いた物が物を言う(かいたものがものをいう)
- 顔に書いてある(かおにかいてある)
- 家書万金に抵る(かしょばんきんにあたる)
- 雁書(がんしょ)
- 効能書きの読めぬ所に効能あり(こうのうがきのよめぬところにこうのうあり)
- 手書きあれども文書きなし(てかきあれどもふみかきなし)
- 唐紙、唐紙、仮名で書け(とうし、からかみ、かなでかけ)
- 読書百遍、意、自ずから通ず(どくしょひゃっぺん、い、おのずからつうず)
- 読書百遍、義、自ずから見る(どくしょひゃっぺん、ぎ、おのずからあらわる)
- 能書きの読めぬ所に効き目あり(のうがきのよめぬところにききめあり)
- 能書きを垂れる(のうがきをたれる)
- 能書きを並べる(のうがきをならべる)
- 能書筆を択ばず(のうしょふでをえらばず)
- 白面の書生(はくめんのしょせい)
- 恥の上書き(はじのうわがき)
- 不可能という言葉は我が辞書にはない(ふかのうということばはわがじしょにはない)
- 文は遣りたし書く手は持たず(ふみはやりたしかくてはもたず)
- 文は遣りたし書く手は持たぬ(ふみはやりたしかくてはもたぬ)
- 学ぶ門に書来る(まなぶかどにふみきたる)
- 余の辞書には不可能という言葉はない(よのじしょにはふかのうということばはない)
「信」を含むことわざ
- 赤信号が付く(あかしんごうがつく)
- 赤信号が点く(あかしんごうがつく)
- 移木の信(いぼくのしん)
- 鰯の頭も信心から(いわしのあたまもしんじんから)
- 隠れたる信あらば顕われたる験(かくれたるしんあらばあらわれたるしるし)
- 隠れたる信あらば顕われたる利生(かくれたるしんあらばあらわれたるりしよう)
- 隠れての信は顕われての徳(かくれてのしんはあらわれてのとく)
- 韓信の股くぐり(かんしんのまたくぐり)
- 信心過ぎて極楽を通り越す(しんじんすぎてごくらくをとおりこす)
- 信心は徳の余り(しんじんはとくのあまり)
- 信心も欲から(しんじんもよくから)
- 信は荘厳より起こる(しんはしょうごんよりおこる)
- 信を置く(しんをおく)
- 信を問う(しんをとう)
- 尾生の信(びせいのしん)
- 坊主の不信心(ぼうずのふしんじん)
- 耳を信じて目を疑う(みみをしんじてめをうたがう)
「則」を含むことわざ
- 過ちては則ち改むるに憚ること勿れ(あやまちてはすなわちあらたむるにはばかることなかれ)
- 衣食足れば則ち栄辱を知る(いしょくたればすなわちえいじょくをしる)
- 先んずれば則ち人を制す(さきんずればすなわちひとをせいす)
- 月満つれば則ち虧く(つきみつればすなわちかく)
- 根浅ければ則ち末短く、本傷るれば則ち枝枯る(ねあさければすなわちすえみじかく、もとやぶるればすなわちえだかる)
- 人衆ければ則ち狼を食らう(ひとおおければすなわちおおかみをくらう)
- 兵強ければ則ち滅ぶ(へいつよければすなわちほろぶ)
- 学びて思わざれば則ち罔し(まなびておもわざればすなわちくらし)
- 例外のない規則はない(れいがいのないきそくはない)
「無」を含むことわざ
- 有っても苦労、無くても苦労(あってもくろう、なくてもくろう)
- 有るか無きか(あるかなきか)
- 有無相通じる(うむあいつうじる)
- 有無を言わせず(うむをいわせず)
- 有無を言わせぬ(うむをいわせぬ)
- 遠慮が無沙汰(えんりょがぶさた)
- 遠慮は無沙汰(えんりょはぶさた)
- 応接に暇が無い(おうせつにいとまがない)
- 奥行きが無い(おくゆきがない)
- 音沙汰が無い(おとざたがない)
- 親の意見と茄子の花は千に一つも無駄はない(おやのいけんとなすびのはなはせんにひとつもむだはない)
- 女氏無くして玉の輿に乗る(おんなうじなくしてたまのこしにのる)
- 女は氏無うて玉の輿に乗る(おんなはうじのうてたまのこしにのる)
- 甲斐性が無い(かいしょうがない)
- 稼ぐに追い付く貧乏無し(かせぐにおいつくびんぼうなし)
- 傍らに人無きが如し(かたわらにひとなきがごとし)
- 完膚無きまで(かんぷなきまで)
- 完膚無き迄に(かんぷなきまでに)
- 眼中に無い(がんちゅうにない)
- 事も無げ(こともなげ)
- 虚無僧に尺八(こむそうにしゃくはち)
- 様は無い(ざまはない)
- 芝居は無筆の早学問(しばいはむひつのはやがくもん)
- 真の闇より無闇が怖い(しんのやみよりむやみがこわい)
- 辛抱に追い付く貧乏無し(しんぼうにおいつくびんぼうなし)
- 是非も無い(ぜひもない)
- 大欲は無欲に似たり(たいよくはむよくににたり)
- 多芸は無芸(たげいはむげい)
- 多勢に無勢(たぜいにぶぜい)
「如」を含むことわざ
- 雨、車軸の如し(あめ、しゃじくのごとし)
- 危うきこと虎の尾を踏むが如し(あやうきこととらのおをふむがごとし)
- 危うきこと累卵の如し(あやうきことるいらんのごとし)
- 蟻の甘きにつくが如し(ありのあまきにつくがごとし)
- 如何物食い(いかものぐい)
- 如何せん(いかんせん)
- 市に帰するが如し(いちにきするがごとし)
- 一見、旧の如し(いっけん、きゅうのごとし)
- 魚の木に登るが如し(うおのきにのぼるがごとし)
- 魚の釜中に遊ぶが如し(うおのふちゅうにあそぶがごとし)
- 己に如かざる者を友とするなかれ(おのれにしかざるものをともとするなかれ)
- 影の形に随うが如し(かげのかたちにしたがうがごとし)
- 影の形に添うが如し(かげのかたちにそうがごとし)
- 型の如く(かたのごとく)
- 形の如く(かたのごとく)
- 傍らに人無きが如し(かたわらにひとなきがごとし)
- 鼎の沸くが如し(かなえのわくがごとし)
- 禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)
- 帰心、矢の如し(きしん、やのごとし)
- 綺羅星の如し(きらぼしのごとし)
- 錐の嚢中に処るが如し(きりののうちゅうにおるがごとし)
- 件の如し(くだんのごとし)
- 傾蓋、旧の如し(けいがい、きゅうのごとし)
- 外面似菩薩、内心如夜叉(げめんじぼさつ、ないしんにょやしゃ)
- 外面如菩薩、内心如夜叉(げめんにょぼさつ、ないしんにょやしゃ)
- 光陰、矢の如し(こういん、やのごとし)
- 功詐は拙誠に如かず(こうさはせっせいにしかず)
- 巧遅は拙速に如かず(こうちはせっそくにしかず)
- 甑に坐するが如し(こしきにざするがごとし)