「けち」に関連する故事・ことわざ・慣用句 — 20 件
「けち」に関連する故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。全20件を五十音順に掲載しています。
ことわざ一覧(五十音順)
足の裏の飯粒をこそげる(あしのうらのめしつぶをこそげる)
極端に物惜しみすることのたとえ。 「こそげる」は削り取ることで、足の裏に付着したわずかな米粒までも削り落として食べるという、執念深く卑しい様子から。
金と塵は積もるほど汚い(かねとちりはつもるほどきたない)
金は貯まれば貯まるほど惜しくなり、持てば持つほど手放せなくなるという皮肉。 掃き寄せた塵は積もるほど見苦しくなるが、金もまた溜まるにつれて持ち主の心根まで汚していく。
金なき者は金を使う(かねなきものはかねをつかう)
金持ちは金に執着して金を惜しむが、金のない者は、かえって執着しないで浪費するものだということ。
金は三欠くに溜まる(かねはさんかくにたまる)
義理と人情と交際の三つを欠くぐらいでなければ、お金はたまらないということ。
金持ち、金使わず(かねもち、かねつかわず)
蔵を持つ者ほど、財布の口を締めて動かさない。 「槍持ち、槍を使わず」と続けて言い、手元にある物ほど惜しむ性分を並べ立てる。
金持ちと灰吹きは溜まるほど汚い(かねもちとはいふきはたまるほどきたない)
懐が肥えるほど手放すのが惜しくなり、人となりが見苦しくなっていく。 富める者にも、締まり屋にも同じように言う。 「灰吹き」は煙草盆に据える筒。
米を数えて炊ぐ(こめをかぞえてかしぐ)
こまごまとしたことにばかり気を取られること。また、一粒の損も惜しんでけちけちすること。 飯を炊くのに米の粒を勘定してから釜へ入れる、というさまを言ったもの。
虱の皮を千枚に剝ぐ(しらみのかわをせんまいにはぐ)
ごく小さなものまで細かく分けて、少しも無駄にすまいとする。 そこまでやるかと呆れられるほど出し惜しむ性分をいう。
尻の穴が小さい(しりのあながちいさい)
心が狭いこと。度量が狭いこと。 「尻」は「けつ」とも読む。
吝ん坊の柿の種(しわんぼうのかきのたね)
捨ててよいはずの屑までため込んで、手放そうとしない。 度を越した締まり屋を笑う言い方。
袖から手を出すも嫌い(そでからてをだすもきらい)
並外れて物惜しみをする人のたとえ。 財布を開くどころか、袖口から手を見せることさえ渋るという意から。
粟を量りて舂く(ぞくをはかりてつく)
取るに足りない細部にばかり手間をかけることのたとえ。 また、出し惜しみして物をけちるたとえにもいう。 粟の粒をいちいち量ってから臼でつくという意から。
出すことは舌を出すのも嫌い(だすことはしたをだすのもきらい)
ひどくけちなことのたとえ。 金を出すのはもちろん、舌を出すのも嫌いとの意から。
爪に火を点す(つめにひをともす)
非常にけちなたとえ。また、大変貧しく、倹約する暮らしのたとえ。
女房は貸すとも擂り粉木は貸すな(にょうぼうはかすともすりこぎはかすな)
使うたびに目減りするものは、人手に渡すものではない。 減るものと減らぬものを、わざと極端に並べた句。
掃き溜めと金持ちは溜まるほど汚い(はきだめとかねもちはたまるほどきたない)
金持ちは、お金がたまればたまるほど欲深くけちになるというたとえ。「掃き溜め」は、ごみ捨て場のこと。
弁当持ち先に食わず(べんとうもちさきにくわず)
お金や物をたくさん持っている人は、なかなか自分の物を使おうとしないことのたとえ。 特に、金持ちが金を使わないことをいう場合が多い。 弁当を運ぶ役目の人は、人より先に弁当を食べたりしないとの意から。
百舌勘定(もずかんじょう)
割り前を負担せず、支払いをまるごと連れに背負わせること。 鳥の百舌が鳩と鴫を誘い、三羽で十五文ぶんの食べ物を買ったさい、鳩に八文、鴫に七文を持たせ、自分だけ一銭も出さずに切り抜けた——そんな昔語りから出たことば。 「百舌」は小鳥のモズ。ずるく立ち回って自分の財布だけは開かない者を笑っていう。
焼け跡の釘拾い(やけあとのくぎひろい)
大金を失ったあとになって、ごくわずかな金を惜しみだすことのたとえ。 家の焼け落ちた跡で釘を拾い集めたところで、失ったものは戻ってこない。
やらずぶったくり(やらずぶったくり)
自分の側からは何ひとつ出さず、入ってくるものだけを掻き集める。 実入りだけ抱え込む相手への、吐き捨て混じりの言い草。
