「刺」で終わる故事・ことわざ・慣用句 — 2 件
故事・ことわざ・慣用句一覧
茨に刺(いばらにとげ)
見た目がきれいで心ひかれるものにも、人を傷つける危うさが潜んでいるというたとえ。外見のよさに油断するなと、相手に注意を促す使い方もある。 「茨」は野ばらのように、枝にとげを持つ木のこと。花は美しいが、うっかり手を伸ばせば指をとげに刺される。美しさととげが同居する茨の姿を、人を引きつけるものの危うさに見立てた。 「茨に刺」と書いて「いばらにとげ」と言う形もあり、意味の近い句には[[薔薇に棘あり*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/1302.php]]・[[美しい花には棘がある*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/2166.php]]・[[美中に刺あり*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/8454.php]]もある。
眼中の刺(がんちゅうのとげ)
目に刺さった釘のように、そばにあるだけで気にさわり、どうにかして取りのぞきたいと思う人やもののたとえ。行く手をさえぎる者や、害を加えてくる者を指すのがふつうだ。 中国の五代のころの話による。宋州を治めていた趙在礼(ちょうざいれい)は、土地の人々をひどく苦しめた。やがてかれが職を解かれて去ることになると、人々は「目から釘を抜いたようだ。これほど愉快なことはない」と喜び合った。ところが趙在礼は、再び命令を受けて元の職にとどまり、治める土地の住民から一人あたり銭千文を取り立てて、これを「抜釘銭(釘抜きの銭)」と名づけたという。『新五代史』の趙在礼の伝に、この話が記されている。 読みを「がんちゅうのてい」とする本もあり、釘を刺(とげ)に替えて「眼中の刺」とも言う。 「[[目の上の瘤*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/815.php]]」も、じゃまでうっとうしい存在をたとえた句である。また、趙在礼の同じ話から、四字熟語の「[[眼中之釘*https://yoji.jitenon.jp/yojii/4379]]」も生まれた。
- /
- 1ページ
