眼中の釘
ことわざ「眼中の釘」の意味・読み方・異形などを解説します。
眼中の釘
がんちゅうのくぎ
| 言葉 | 眼中の釘 |
|---|---|
| 読み方 | がんちゅうのくぎ |
| 意味 | 目に刺さった釘のように、そばにあるだけで気にさわり、どうにかして取りのぞきたいと思う人やもののたとえ。行く手をさえぎる者や、害を加えてくる者を指すのがふつうだ。
中国の五代のころの話による。宋州を治めていた趙在礼(ちょうざいれい)は、土地の人々をひどく苦しめた。やがてかれが職を解かれて去ることになると、人々は「目から釘を抜いたようだ。これほど愉快なことはない」と喜び合った。ところが趙在礼は、再び命令を受けて元の職にとどまり、治める土地の住民から一人あたり銭千文を取り立てて、これを「抜釘銭(釘抜きの銭)」と名づけたという。『新五代史』の趙在礼の伝に、この話が記されている。 読みを「がんちゅうのてい」とする本もあり、釘を刺(とげ)に替えて「眼中の刺」とも言う。 「目の上の瘤」も、じゃまでうっとうしい存在をたとえた句である。また、趙在礼の同じ話から、四字熟語の「眼中之釘」も生まれた。 |
| 例文 | 新しい部長は、昔の不正をよく知る古株の社員を眼中の釘と見て、何かにつけて遠ざけようとした。 |
| 出典 | 『新五代史』趙在礼伝 |
| 異形 | 眼中の釘(がんちゅうのてい) |
| 眼中の刺(がんちゅうのとげ) | |
| 場面 | 目 / 邪魔が入る |
| 使用漢字 | 眼 / 中 / 釘 / 刺 |
「眼」を含むことわざ
- 一翳眼にあれば空華乱墜す(いちえいまなこにあればくうげらんついす)
- 一隻眼(いっせきがん)
- 色眼鏡で見る(いろめがねでみる)
- お眼鏡に適う(おめがねにかなう)
- 眼下に見る(がんかにみる)
- 眼光、紙背に徹す(がんこう、しはいにてっす)
- 眼光人を射る(がんこうひとをいる)
- 眼中に無い(がんちゅうにない)
- 眼中人なし(がんちゅうひとなし)
- 眼を付ける(がんをつける)
「中」を含むことわざ
- 顎で背中を搔く(あごでせなかをかく)
- 麻の中の蓬(あさのなかのよもぎ)
- 頭の中が真っ白になる(あたまのなかがまっしろになる)
- 中らずと雖も遠からず(あたらずといえどもとおからず)
- 当て事と越中褌は向こうから外れる(あてごととえっちゅうふんどしはむこうからはずれる)
- 後先息子に中娘(あとさきむすこになかむすめ)
- 暗中的を射る(あんちゅうまとをいる)
- 石の物言う世の中(いしのものいうよのなか)
- 一文高の世の中(いちもんだかのよのなか)
- 意中の人(いちゅうのひと)
「釘」を含むことわざ
- 家売れば釘の価(いえうればくぎのあたい)
- 火事あとの釘拾い(かじあとのくぎひろい)
- 金釘流(かなくぎりゅう)
- 釘の裏を返す(くぎのうらをかえす)
- 釘の曲がりは鉄鎚で直せ(くぎのまがりはかなづちでなおせ)
- 釘を刺す(くぎをさす)
- 出る釘は打たれる(でるくぎはうたれる)
- 年寄りと釘頭は引っ込むが良し(としよりとくぎがしらはひっこむがよし)
- 糠に釘(ぬかにくぎ)
- 胸に釘(むねにくぎ)
