「目」に関連する故事・ことわざ・慣用句 — 227 件
「目」に関連する故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。全227件を五十音順に掲載しています。
ことわざ一覧(五十音順)
青葉は目の薬(あおばはめのくすり)
青葉のみずみずしい緑色を見ると目の疲れが癒されるということ。
商人の子は算盤の音で目を覚ます(あきんどのこはそろばんのおとでめをさます)
人の習性は、育つ環境の影響を大きく受けるということ。 商人の子どもは金勘定に敏感で、眠っていても算盤の音で起きるという意味から。
麻殻に目鼻をつけたよう(あさがらにめはなをつけたよう)
とても痩せた男性の形容。 長くて折れやすい麻殻に目鼻をつけたような男性のことから。
穴の開くほど(あなのあくほど)
何かをじっと見つめるさま。
生き馬の目を抜く(いきうまのめをぬく)
生きている馬の目を抜き取るほどすばやいこと。また、ずるくて油断も隙もならないことのたとえ。
色目を使う(いろめをつかう)
相手の気を引くような態度をとる。気のありそうな素ぶりを見せる。
魚の目に水見えず(うおのめにみずみえず)
自分の身近なものの価値には気がつきにくいことのたとえ。
後ろに目なし(うしろにめなし)
振り向かないかぎり、こちらの手の届かない側で起きたことは分からずじまいになる。 誰にでも抜け落ちる部分はある。
鵜の目鷹の目(うのめたかのめ)
鵜や鷹が獲物を狙う時のように、一生懸命にものを探し出そうとする様子。また、その目つきのこと。
縁の目には霧が降る(えんのめにはきりがふる)
縁によって結ばれる者は、互いの欠点が見えにくく、美点ばかりが目につくというたとえ。 霧が降ると物が見えにくくなることから。
大目玉を食う(おおめだまをくう)
悪いことをして、ひどく叱られること。
大目に見る(おおめにみる)
少しくらいの欠点や過失を厳しくとがめず寛大に扱うこと。
男の目には糸を引け、女の目には鈴を張れ(おとこのめにはいとをひけ、おんなのめにはすずをはれ)
男の目つきは細く引き締まっているのが、女は大きく見開いているのがよいとされた。 顔立ちの好みを、男女で正反対に置いた言い方。
鬼の目にも涙(おにのめにもなみだ)
鬼のように無慈悲な者でも、時には情け深い心を起こし、目に涙をうかべることがあるというたとえ。
鬼の目にも見残し(おにのめにもみのこし)
鬼のようにくまなく目を光らせている人でも、時には見落としや不注意があるというたとえ。
お目玉を食う(おめだまをくう)
失敗やいたずらをして叱られること。
お目に掛かる(おめにかかる)
お会いする。また、目上の人から認められる。
お目に掛ける(おめにかける)
目上の人にお見せする。ご覧に入れる。
親に目なし(おやにめなし)
親はわが子のことになると、かわいさのあまり正しい判断が出来なくなるということ。
親の欲目(おやのよくめ)
わが子かわいさのあまり、親が自分の子を実際より高く評価しようとすること。
親を睨むと鮃になる(おやをにらむとひらめになる)
親に反抗したりおろそかに扱ったりしてはいけないという戒めの言葉。 親を睨んだりすると、ばちが当たって鮃(ひらめ)のように目がかたよってしまうとの意から。 「親を睨むと鰈(かれい)になる」ともいう。
女の心は猫の目(おんなのこころはねこのめ)
女の心は気まぐれで変わりやすいことのたとえ。 女心は、猫の目が光によって形が変化するように変わりやすいとの意から。
壁に耳あり障子に目あり(かべにみみありしょうじにめあり)
どこで誰が見たり聞いたりしているかわからないので、話す内容には十分気をつけなくてはいけないという戒めの言葉。 密かに話しているつもりでも、壁に耳を当てて聞いたり、障子に穴をあけてのぞいたりしている者がいるかもしれないとの意から。 「壁に耳障子に目」「壁に耳」「壁に耳あり」「障子に目」などともいう。
南瓜に目鼻(かぼちゃにめはな)
丸顔で背が低く太っている人の形容。不器量な顔の形容。
餓鬼の目に水見えず(がきのめにみずみえず)
熱心になりすぎて捜し求めるものが身近にあっても気がつかないたとえ。「餓鬼」は餓鬼道におち飢えと渇きに苦しんでいる亡者。餓鬼は喉の渇きに苦しむあまり、近くにある水に気がつかない意から。
眼中に無い(がんちゅうにない)
まったく気にしない。関心がない。 「眼中」は目に見える範囲のこと。転じて、意識や関心の届く範囲。
聞いた百文より見た一文(きいたひゃくもんよりみたいちもん)
人から百文の値打ちと聞かされるよりも、自分の目で見たほうが値打ちがあるということ。
聞けば気の毒、見れば目の毒(きけばきのどく、みればめのどく)
聞けば聞いたで心を悩ませ、見れば見たで心を悩ませる。聞くもの見るものすべて煩悩の種となり気にかかるということ。
口は閉じておけ、目は開けておけ(くちはとじておけ、めはあけておけ)
よけいなことをしゃべらず、物事はしっかり見よということ。
轡の音にも目を覚ます(くつわのおとにもめをさます)
ちょっとしたことにも敏感に反応することのたとえ。「轡」は馬の口につける金具で、その轡が鳴る小さな音でも武士は目を覚ましたということから。
恋は盲目(こいはもうもく)
恋をすると、人は理性を失い、他の事が見えなくなるということ。
心ここに在らざれば視れども見えず(こころここにあらざればみれどもみえず)
上の空のままでは、そこにあるはずのものも像を結ばない。気を向けていない相手からは、何ひとつ受け取れない。
四十くらがり(しじゅうくらがり)
四十を過ぎたあたりから、手元の細かい字が滲んで読み取りにくくなる。灯りを近づけたくらいでは間に合わなくなる時期をいう。
咫尺を弁ぜず(しせきをべんぜず)
視界がきかず、ごく近くのものも見分けが付かないこと。「咫尺」は距離が非常に近いこと、「弁」は見分けるという意。
秋波を送る(しゅうはをおくる)
女性が相手の気を引こうとして色目を使うこと。「秋波」は美人の涼やかな目もと。また、女性の媚びを含んだ目つきのこと。
衆目の一致する所(しゅうもくのいっちするところ)
大勢の見方や評価などが同じであること。
尻目に掛ける(しりめにかける)
他人を見下す態度を取ること。 「尻目」は目だけを動かして少し見ること。 「尻目」は「後目」とも書く。
白い目で見る(しろいめでみる)
相手を迎え入れる気のない、険しい目つきをする。 周りから爪弾きにされている側についてもいう。
耳目となる(じもくとなる)
その人の補佐をすること。その人の目や耳と同じ役割を果たすということから。
耳目に触れる(じもくにふれる)
見たり聞いたりすること。
耳目を集める(じもくをあつめる)
多くの人が意識を向けること。注意や関心を集めること。
耳目を驚かす(じもくをおどろかす)
世間の多くの人を驚かせること。
十目の見る所、十指の指さす所(じゅうもくのみるところ、じっしのゆびさすところ)
居合わせた者がそろって同じ一点を差したなら、当人がどう言い繕っても覆らない。 人目が幾重にも重なったところでは、言い抜ける隙が無くなる。 「十指の指す所」「十目の視る所、十手の指す所」ともいう。
鈴を張ったよう(すずをはったよう)
大きく美しい女性の目を言い表す言葉。
青眼(せいがん)
親しい人の訪問を歓迎する時の目つき。 中国の晋の阮籍は、歓迎する時は青眼で出迎え、そうでない時は白眼で出迎えたという故事から。
炭団に目鼻(たどんにめはな)
色黒で不器量な顔のたとえ。
卵に目鼻(たまごにめはな)
卵に目と鼻をつけたような、色白でかわいらしい顔だちのたとえ。
矯めつ眇めつ(ためつすがめつ)
いろいろな角度からよく観察すること。 「矯める」は、目を据えてじっと見ること。 「眇める」は、片目を細めて見ること。
団子に目鼻(だんごにめはな)
丸い顔の形容。
血眼になる(ちまなこになる)
ある事を行うのに夢中になること。 「血眼」は、逆上して血走った目。
注目を浴びる(ちゅうもくをあびる)
その人や物のうえに、世間の目がいっせいに向くこと。 話題に上って、あちこちで名を口にされる状態をいう。
手功より目功(てこうよりめこう)
手先の熟練より、物を見る目を養うことが大事だということ。
遠目、山越し、笠の内(とおめ、やまごし、かさのうち)
遠くから見るとき、山越しに見るとき、また、笠に隠れた顔の一部をちらりと見る時は、はっきりと見えないので、実際以上に美しく感じられるということ。
長い目で見る(ながいめでみる)
現状だけで判断せず、気長に将来を見守ること。
流し目を送る(ながしめをおくる)
異性の気を引こうとして色目を使うこと。 「流し目」は、顔はそのままで瞳だけを横にむけること。
泣く子も目を見る(なくこもめをみる)
無分別な者や一見何も考えていないように見える者であっても、多少は周囲の状況を考慮して振る舞うものであるというたとえ。 泣きわめいている子供でも、時折目を開けて周囲の状況や相手の態度をうかがっているとの意から。
二階から目薬(にかいからめぐすり)
思うようにいかず、もどかしいことのたとえ。また、回りくどくて効果のないことのたとえ。 二階から階下の人に目薬をさそうとしても、上手くいかないことから。 「天井から目薬」ともいう。
猫の目のよう(ねこのめのよう)
物事の移り変わりが激しいことのたとえ。猫の目が明るさによって形を変えるところから。
白眼視(はくがんし)
相手を仲間として扱わず、よそよそしい素振りで遠ざけること。 晋の阮籍が、気に食わぬ客には目の白い所を向け、心を許した客には黒い瞳で応じたという話に拠る。
禿が三年目につかぬ(はげがさんねんめにつかぬ)
人を好きになると、その欠点や不都合な点があっても当分のあいだ気にならず、目につかないことのたとえ。
箸に目鼻(はしにめはな)
体の痩せた人のたとえ。
箸に目鼻をつけても男は男(はしにめはなをつけてもおとこはおとこ)
ひどくやせてみすぼらしく見えても男は男であり、相応の扱いをすべきだということ。 「箸に目鼻」は、非常に痩せている人のたとえ。
鳩が豆鉄砲を食ったよう(はとがまめでっぽうをくったよう)
突然のことに驚いて、きょとんとしている様子のたとえ。 「豆鉄砲」は、豆や丸めた紙などを弾に使うおもちゃの鉄砲。 豆鉄砲で撃たれた鳩が、突然のことにびっくりして目を丸くしている様子から。 「鳩に豆鉄砲」「豆鉄砲を食った鳩のよう」ともいう。
はやり目なら病み目でもよい(はやりめならやみめでもよい)
やたらに流行を追いかける者の愚かさをいう言葉。 流行していることなら、たとえそれが目の病気でも真似をしたいとの意から。
腹の皮が張れば目の皮がたるむ(はらのかわがはればめのかわがたるむ)
たっぷり詰め込んだあとは、瞼が下りてきて何も手につかなくなる。食い足りた体は、そのまま休みたがるものである。
春は蛙が目を借りる(はるはかえるがめをかりる)
春はとにかく眠たい時期だということ。 春に眠くなるのは、蛙が目を借りにくるからだという言い伝えから。 「蛙の目借り時」ともいう。
贔屓目に見る(ひいきめにみる)
実際よりも好意的に判断すること。
膝っ子に目薬(ひざっこにめぐすり)
はなはだしい見当違いのたとえ。努力しても無駄なことのたとえ。 膝に目薬をさしても効果がないことから。 「尻に目薬」「目薬を尻へさす」「疝気さ目薬」ともいう。
秘事は睫(ひじはまつげ)
目のすぐそばにある睫が見えないように、秘事・秘伝は案外身近にあるが、容易に気がつかないものだということ。
左鮃右鰈(ひだりひらめみぎかれい)
鮃と鰈の見分け方をいったもの。目がからだの左側にあるのが鮃で、右側にあるのが鰈だということ。
瞳を凝らす(ひとみをこらす)
瞬きせずに一つの所を集中して見ること。
人目がうるさい(ひとめがうるさい)
まわりから詮索され、何かと取り沙汰されるので気詰まりなこと。
人目に余る(ひとめにあまる)
言動や服装などが目立ちすぎること。または、そのために周りを不快な気持ちにさせること。
人目に晒す(ひとめにさらす)
隠しておかず、誰からも見える所へ出すこと。
人目に立つ(ひとめにたつ)
そこだけ一段と抜きん出て見えて、居合わせた人の注意がそちらへ向くこと。
人目に付く(ひとめにつく)
そこを見た人がすぐ気づいてしまうこと。隠しておけない場所や物についていう。
人目を奪う(ひとめをうばう)
あまりのみごとさに、まわりの視線をすっかり吸い寄せること。
人目を忍ぶ(ひとめをしのぶ)
他人に見つからないように密かに行動すること。
人目を盗む(ひとめをぬすむ)
他人に見つからないようにこっそりと行うこと。
人目を憚る(ひとめをはばかる)
人に知られると困る事情があるために人に見られることを避けること。
人目を引く(ひとめをひく)
服装や態度などが目立っていて注目を集めること。
百聞は一見に如かず(ひゃくぶんはいっけんにしかず)
人から繰り返し聞くよりも、一度でも自分の目で見たほうがよくわかるということ。 人の話を百回聞いたところで、実際に一回見ることには及ばないとの意から。
惚れた欲目(ほれたよくめ)
惚れてしまうと、相手の欠点は目につかず、実際以上によく見えてしまうということ。
目の当たりにする(まのあたりにする)
物事をその場で直接見る。事態や惨状などを自分の目で確かめる。
見ざる聞かざる言わざる(みざるきかざるいわざる)
余計な波風を立てないよう、目も耳も口もふさいでおく構え。 それぞれ一か所を押さえた猿を三体並べた像が庚申塚などに残り、打ち消しの語尾を獣の名に掛けてもいる。
三つ指、目八分(みつゆび、めはちぶ)
座って礼をするときは親指から中指までの三本を畳につき、器を運ぶときは目の高さの八分ほどのところで両手にささげ持つ。 「目八分」とはこの八分目の高さのことで、二つ合わせて行き届いた礼儀作法そのものを指す言葉。
耳を貴び、目を賤しむ(みみをたっとび、めをいやしむ)
遠くのものを尊重して、近くのものを軽んじることのたとえ。また、昔を重んじて今を軽視することのたとえ。 人づてに聞いた話は鵜呑みにするのに、みずから確かめたことのほうは疑ってかかるとの意から。 「耳を信じて目を疑う」という言い方もある。
見るは法楽(みるはほうらく)
ものを目にすること自体が、何にも代えがたい楽しみだということ。 また、眺めるだけなら元手も要らないのだから遠慮はいらない、と人に勧めるときにも使う。 「法楽」はもと神仏に捧げる楽の音を指した。転じて、人の心をなぐさめるものをいうようになった。
見るは目の毒(みるはめのどく)
見れば欲しくなるので、見ないほうがよいということ。
見る目がある(みるめがある)
物事を正しく判断したり性質を見抜いたりする能力があること。
目明き千人盲千人(めあきせんにんめくらせんにん)
人の見方はまちまちで、道理を心得た人がいる一方、少しも解さない人も同じほどいるということ。
目から鱗が落ちる(めからうろこがおちる)
何かのきっかけで急に物事の実態がはっきりわかるようになるたとえ。 信徒を追い立てていた男が道中で光に打たれて目を閉ざされ、三日ののちに人から手を置かれると、目から鱗のようなものが落ちて再び見えるようになったという話による。
目から入って耳から抜ける(めからはいってみみからぬける)
見ただけで何も覚えず、理解していないことのたとえ。
目から鼻へ抜ける(めからはなへぬける)
非常に頭の回転が速く、利口で賢いさまのたとえ。また物事の判断がすばやく抜け目がないさまをいう。
目から火が出る(めからひがでる)
頭部や顔面を強く打ちつけたときに感じる、一瞬だけくらくらとする感覚のたとえ。
目が合う(めがあう)
相手のほうを見たとき、向こうもこちらを見ていて、たがいの視線がぶつかること。
目顔で知らせる(めがおでしらせる)
口には出さず、目つきだけで相手にこちらの意を汲ませること。
目が堅い(めがかたい)
夜がふけても眠気がささないこと。とくに子どもについていう。
目が利く(めがきく)
物事を判断したり性質を見抜いたりする能力が優れていること。
目が眩む(めがくらむ)
強い光にやられて、しばらく何も目に映らない状態。また、欲や誘いに引きずられて良し悪しの見境を失うこと。
目が肥える(めがこえる)
すぐれた物を数多く見ることで、物の価値を判断する能力が高まること。
目が冴える(めがさえる)
興奮状態になって、寝ようとしても寝られないこと。
目が覚める(めがさめる)
あることがきっかけとなり、本来の正しい自分の姿に戻ること。 「目を覚ます」ともいう。
目が覚めるような(めがさめるような)
眠けがさめるほど、鮮やかで際立って美しいさま。
目頭が熱くなる(めがしらがあつくなる)
あることに感動して、涙が溢れ出しそうになること。 「目頭を熱くする」ともいう。
目頭を押さえる(めがしらをおさえる)
指やハンカチなどで目頭を優しく押さえて、涙が落ちてこないようにすること。
目が鋭い(めがするどい)
まなざしに強い力があり、見られた側が内心まで見透かされた気になること。
目が据わる(めがすわる)
怒ったり酒に酔ったりして、一点を見つめた目が少しも動かなくなる様子。
目が高い(めがたかい)
人や物事を判断したり性質を見抜いたりする能力が優れていること。
目が近い(めがちかい)
近くはよく見えるが、離れたものの形が捉えられないこと。近眼のこと。
目が点になる(めがてんになる)
驚いて呆気にとられる様子。 漫画で、驚きの表情を描く際に目を点にして表現したことから。
目が出る(めがでる)
値段が驚くほど高い様子。また、激しく叱られる様子。目が飛び出るに同じ。 また、物事が思い通りになること。運が向いてくること。いい目が出るに同じ。
目が届く(めがとどく)
細かいところまで注意が行き届くこと。
目が飛び出る(めがとびでる)
値段が驚くほど高い様子。 また、激しく叱られる様子。 「目玉が飛び出る」「目の玉が飛び出る」ともいう。
目が留まる(めがとまる)
ある物事や人物に特に興味を持って注意深く見ること。
目が無い(めがない)
そのものが好きでたまらず、抑えが利かなくなること。また、物の善悪を見分ける力がないこと。
目が離せない(めがはなせない)
心配で見続けていないと安心できない。見守る必要がある。 また、魅力的で、ずっと見ていたくなる。
目が早い(めがはやい)
人より先に気がついて見つけること。また、物事の善し悪しをすぐに見て取ること。
目が光る(めがひかる)
監視が厳しいこと。
目が回る(めがまわる)
めまいがすること。また、とても忙しいこと。
目くじらを立てる(めくじらをたてる)
目をつり上げて、あらさがしをすること。他人の些細な欠点を探して、ことさらに責めること。 「目くじら」は目尻のこと。
目糞、鼻糞を笑う(めくそ、はなくそをわらう)
自分の欠点に気付かず、他人の欠点をあざ笑うたとえ。 目糞が鼻糞のことを汚いと笑うとの意から。 「鼻糞が目糞を笑う」ともいう。
目先が利く(めさきがきく)
先の事を見通して、適切な判断や行動ができること。 「目先」は「目前」とも書く。
目先を変える(めさきをかえる)
今までとは違う印象を与えるために、趣向を変えること。
目じゃない(めじゃない)
問題として取り上げる必要のないこと。 また、実力などが自分よりも下で、相手にならないこと。
目尻を下げる(めじりをさげる)
女性に見とれたりして、表情や態度に緊張感がなくなる様子。
目千両(めせんりょう)
千両の値打ちがあるほど魅力的な目。
目で殺す(めでころす)
色っぽい目つきで相手を魅き付け、夢中にさせるようす。「殺す」は悩殺するという意。
目で見て口で言え(めでみてくちでいえ)
何事も自分の目で確認してから口にせよということ。見てもいないことをとやかく言ってはいけないという戒めのことば。
目で目は見えぬ(めでめはみえぬ)
自分の欠点には気づきにくいということのたとえ。 自分で自分の目を直接見る事はできないことから。
目で物を言う(めでものをいう)
言葉にすることなく、目配せなどをして相手に気持ちを伝えること。
目と鼻の先(めとはなのさき)
距離が非常に近いこと。目と鼻の間。
目に余る(めにあまる)
程度があまりにもひどく、見過ごせない状態にあること。 また、数が多く、一目で見渡すことができないこと。
目に一丁字なし(めにいっていじなし)
紙に並んだ文字が、その人の目には模様としてしか映らないこと。 読み書きを教わる機会のないまま育った人を指す。 「一丁字」は文字ひとつの意。「丁」は「个」の書き誤りとされる。 「一丁字を知(識)らず」ともいう。
目に入れても痛くない(めにいれてもいたくない)
目に入れば痛いはずのものでも構わないと思えるほど、子や孫をいとおしむようす。
目に浮かぶ(めにうかぶ)
姿や光景を、実際にその場で見ているかのように感じること。
目に映る(めにうつる)
見えること。また、なんらかの思いを抱くこと。
目に角を立てる(めにかどをたてる)
目尻を吊り上げて、鋭くじっと睨むこと。 「目角を立てる」ともいう。
目に障る(めにさわる)
それを見ることで、不快な気持ちになること。 また、視界の邪魔になること。
目に染みる(めにしみる)
色彩や情景があざやかで、心に強く残るさま。 「染みる」は「沁みる」とも書く。
目にする(めにする)
見ること。特に、たまたま見ること。
目に立つ(めにたつ)
他のものとはっきりとした違いがあって際立ってみえること。目立つこと。
目にちらつく(めにちらつく)
頭を占めている姿が、実物さながらにまぶたの裏で揺れ続けること。
目に付く(めにつく)
目立って見える。際立って見える。
目に留まる(めにとまる)
ちらりと見えた物に視線が止まること。見た人の関心を引いて、目をかけられる意にもなる。
目には青葉、山時鳥、初鰹(めにはあおば、やまほととぎす、はつがつお)
夏の入り口を、目に映るもの・耳に届くもの・舌に乗るものの三つで言い切った一句。 どれもこの時季を過ぎれば手に入らない。 江戸前期の俳人山口素堂の発句による。
目に入る(めにはいる)
自然と目に入ってくること。視野に入ること。
目には目を歯には歯を(めにはめをはにははを)
やられたのと同じ方法で、同じ量の報復をするたとえ。
目に触れる(めにふれる)
視界に入ること。見えること。
目に見えて(めにみえて)
変化がはっきりとわかること。
目に見えている(めにみえている)
やってみるまでもなく、行き着く先が読めていること。
目に見えるよう(めにみえるよう)
その場を知らないのに、耳にしただけで絵のように立ち上がってくること。
目にも留まらぬ(めにもとまらぬ)
動作がすばやいさま。
目に物見せる(めにものみせる)
憎らしい相手をひどい目にあわせて、思い知らせること。
目に焼き付く(めにやきつく)
一度見た光景が心に刻まれて、後々まで薄れないこと。
目のあるだけ不覚(めのあるだけふかく)
自分が犯した失敗には言い訳は通用せず、不注意や落ち度があったことを認めないわけにはいかないということ。 目があるにもかかわらず、見えなかったと言いのがれすることはできないとの意から。
目の色を変える(めのいろをかえる)
怒りや驚き、のめり込みのあまり、まなざしが一変すること。
目の上の瘤(めのうえのこぶ)
何かと目障りで自分の活動の邪魔になるひと。
目の敵(めのかたき)
何かにつけて目障りで、敵意を抱き憎く思う相手のこと。
目の敵にする(めのかたきにする)
許せない相手として、見るたびに強い不快感を抱くこと。 なにかにつけて敵視すること。
目の皮がたるむ(めのかわがたるむ)
今にも眠りそうになる様子。
目の黒いうち(めのくろいうち)
まだこの世に息のあるかぎり。健在な者が目を配っているあいだ、という含みで使う。
目の正月(めのしょうがつ)
珍しいものや貴重なもの、非常に美しいものを見て楽しむこと。
目の付け所(めのつけどころ)
特に注目すべき点のこと。
目の毒(めのどく)
それを目にすると害になるもの。 または、目にするとほしくなるもの。
目の保養(めのほよう)
日ごろ目にできない立派なものを眺めて、心を慰めること。
目の前が暗くなる(めのまえがくらくなる)
がっかりして、将来に対する希望を失う様子。 「目の前が真っ暗になる」ともいう。
目の遣り場に困る(めのやりばにこまる)
気恥ずかしさから、視線をどこへ据えたものか決めかねること。
目の寄る所へは玉も寄る(めのよるところへはたまもよる)
同類が自然に寄り集まることのたとえ。 目が一方へ動けば、それにつれて瞳も動くとの意から。
目は口ほどに物を言う(めはくちほどにものをいう)
目の表情だけでも、口で話すのと同じくらい、相手に気持ちを伝えることができるということ。
目は心の鏡(めはこころのかがみ)
目を見れば、その人の心の正邪がわかるということ。 目はその人の心を映し出す鏡との意から。
目は毫毛を見るも睫を見ず(めはごうもうをみるもまつげをみず)
人の欠点は細かい点までわかるが、自分のことはなかなか気がつかないというたとえ。 「毫毛」は細かい毛。 目は細かい毛さえも見ることができるのに、自分の睫(まつげ)は見ることができないとの意から。
目端が利く(めはしがきく)
その場の状況に応じたとっさの行動ができること。
目八分に見る(めはちぶんにみる)
相手を自分より下と決めてかかった、高ぶった接し方をすること。
目引き袖引き(めひきそでひき)
言葉に出さず、目くばせや袖を引く仕草で仲間うちに気持ちを通わせること。多くは陰口やあざけりをやり取りする場面をいう。
目星を付ける(めぼしをつける)
大体の目当てを付けること。
目も当てられない(めもあてられない)
状態があまりにもひどく、まともに見ていることができないさま。
目もあや(めもあや)
まぶしくて正視できないほど、はなやかで美しいさま。
目もくれない(めもくれない)
まるで気に留めず、そちらへ視線さえ向けないこと。
目元が涼しい(めもとがすずしい)
目のふちに濁りも重たさもなく、向かい合う相手が快さを覚える。
目元千両、口元万両(めもとせんりょう、くちもとまんりょう)
目元は千両、口元は万両に値するほど魅力的であるという、美人を形容する言葉。
目病み女に風邪引き男(めやみおんなにかぜひきおとこ)
眼病で目がうるんだ女と、風邪をひいている男は色っぽく見えるということ。
目を欺く(めをあざむく)
表面を取り繕ったり偽ったりして、相手をだますこと。
目を射る(めをいる)
まばゆいばかりの光や色が、見る者の目に強く迫ってくること。
目を疑う(めをうたがう)
実際に目にしても、その物事を信じることができない様子。
目を奪う(めをうばう)
素晴らしさや珍しさなどによって、見ずにはいられないような状態になること。
目を覆う(めをおおう)
直視することを避け、目をふさぐこと。
目を落とす(めをおとす)
手元や足元など、下にあるものへ視線を向けること。 本や書類を見るときのように、見ようとするものが下にある場合にいう。
目を掛ける(めをかける)
ある人を特別にかわいがったり面倒をみたりすること。
目を掠める(めをかすめる)
人の目の隙を狙って悪事をはたらくこと。
目を配る(めをくばる)
見落としのないように、全体を注意深くみること。
目を晦ます(めをくらます)
見張る側の注意をよそへ向けさせ、その隙に事を運ぶこと。
目を呉れる(めをくれる)
そちらへちらりと目をやること。気に掛けている素振りを見せるときにもいう。
目を肥やす(めをこやす)
本物に触れる機会を重ねて、良し悪しを判じる力を養うこと。
目を凝らす(めをこらす)
じっと見つめること。凝視すること。
目を皿にする(めをさらにする)
見落とすまいとして、まん丸に見開いた目であたりを探ること。
目を三角にする(めをさんかくにする)
怒って、目尻の吊り上がったこわい目付きをすること。
目を白黒させる(めをしろくろさせる)
苦しんだり驚いたりして目玉をはげしく動かすこと。 また、ある出来事にひどく驚き慌てること。
目を据える(めをすえる)
じっと一点をみつめること。
目を注ぐ(めをそそぐ)
注意して見ること。また、注目すること。
目を側める(めをそばめる)
正面からは見ず、顔をそむけ気味にして見ること。うとましさや恐れがあってそうする。
目を背ける(めをそむける)
それを見ていられずに、視線を別の方向にむけること。
目を付ける(めをつける)
特に関心をむけて注目すること。 「付ける」は「着ける」とも書く。
目を吊り上げる(めをつりあげる)
たかく目尻を上げること。怒った顔つきのたとえ。
目を通す(めをとおす)
文章などを一通りみること。大まかに読むこと。
目を留める(めをとめる)
行きがかりに引っかかったものから、目をすぐには離さずにいること。
目を盗む(めをぬすむ)
人に見られないように、こっそり何かを行うこと。
目を離す(めをはなす)
油断して視線を他のものに移すこと。
目を光らせる(めをひからせる)
怠りや不正が起きないよう、絶えず注意を配って見張ること。
目を引く(めをひく)
他人の注意をむけさせる。
目を開く(めをひらく)
新たに知識を得るなどして、新しい可能性を見つけ出すこと。
目を塞ぐ(めをふさぐ)
非難したり責めたりせず、見て見ぬふりをすること。
目を伏せる(めをふせる)
相手と目を合わせないように、視線を下に向けること。 気まずさや恥ずかしさ、悲しみなどから顔をうつむけるさまにいう。 見るものがあって下を向く「目を落とす」に対して、こちらは目を合わせずにすませるためにする動作。
目を細める(めをほそめる)
まぶたを細く開くこと。また、いとおしさやうれしさが顔ににじむこと。
目を丸くする(めをまるくする)
ある出来事に驚いて、目をおおきく見開くこと。
目を回す(めをまわす)
気を失うこと。 また、あまりの忙しさに慌てふためくこと。
目を見張る(めをみはる)
目をおおきく見開くこと。感動したり、驚いたりする様子のたとえ。
目を剝く(めをむく)
驚きや怒りなどにより、目をおおきく見開くこと。
目を向ける(めをむける)
その方向を見ること。また、注意や関心をむけること。
目を遣る(めをやる)
その方向を見ること。視線を向けること。
目睫の間(もくしょうのかん)
距離や時間がきわめて接近していることのたとえ。 目と睫(まつげ)の間のようにとても近いとの意から。
闇夜に目あり(やみよにめあり)
悪事は、隠したつもりでも必ず人に知られてしまうというたとえ。
病む身より見る目(やむみよりみるめ)
病気をしている本人よりも、病人の苦痛を見ながら看病や世話をしている人のほうがつらいということ。 「病む目より見る目」ともいう。
欲に目が眩む(よくにめがくらむ)
欲のために理性を失い、正常な判断ができなくなること。 「欲には目見えず」「欲に目が無い」ともいう。
横目を使う(よこめをつかう)
顔の向きは変えずに、目だけを動かして横を見ること。
夜目、遠目、笠の内(よめ、とおめ、かさのうち)
夜見るとき、遠くから見るとき、笠に隠れた顔の一部をちらりと見るときは、人の顔が実際より美しく見えるということ。女性について言うことが多い。
脇目も振らず(わきめもふらず)
他に心を奪われず、その事だけに一生懸命に取り組んでいるさま。
