一翳眼にあれば空華乱墜す
ことわざ「一翳眼にあれば空華乱墜す」の意味・読み方・異形などを解説します。
一翳眼にあれば空華乱墜す
いちえいまなこにあればくうげらんついす
| 言葉 | 一翳眼にあれば空華乱墜す |
|---|---|
| 読み方 | いちえいまなこにあればくうげらんついす |
| 意味 | 心の中にわずかでも思い込みや迷いがあると、それにふり回されて物事を正しくとらえられず、誤った考えが次から次へと生じることをいう。
目に小さなくもりが一つあるだけで、空に本当はない花がはらはらと乱れ落ちるように見える。「翳」は目のくもり、「空華」は目を病んだときに見える、実際にはない花のこと。心の迷いを、この目の病のようすに重ねている。 禅の世界で生まれた言葉。中国の禅の記録『景徳伝灯録』によると、唐の時代の禅僧帰宗智常が、「仏とは何か」と尋ねた弟子に「おまえ自身がそれだ」と答え、さらに「それをどう守っていけばよいか」と問われたときに返した言葉。 後半の四字を独立させた四字熟語に空華乱墜がある。また、人を疑う心がこわい幻を生むという疑心、暗鬼を生ずも、心の迷いが見えないものを見せる点で近い。 |
| 例文 | 一つの失敗を引きずっていると、何をしても裏目に出る気がしてくる。一翳眼にあれば空華乱墜すというから、まずはその思い込みを捨てることだ。 |
| 出典 | 『景徳伝灯録』 |
| 異形 | 一翳眼にあれば空華乱れ落つ(いちえいまなこにあればくうげみだれおつ) |
| 使用漢字 | 一 / 翳 / 眼 / 空 / 華 / 乱 / 墜 / 落 |
「一」を含むことわざ
- 悪は一旦の事なり(あくはいったんのことなり)
- 欠伸を一緒にすれば三日従兄弟(あくびをいっしょにすればみっかいとこ)
- 朝顔の花一時(あさがおのはなひととき)
- 朝の一時は晩の二時に当たる(あさのひとときはばんのふたときにあたる)
- 薊の花も一盛り(あざみのはなもひとさかり)
- あの世の千日、この世の一日(あのよのせんにち、このよのいちにち)
- 危ない橋も一度は渡れ(あぶないはしもいちどはわたれ)
- 蟻の一穴(ありのいっけつ)
- 粟一粒は汗一粒(あわひとつぶはあせひとつぶ)
- 板子一枚下は地獄(いたごいちまいしたはじごく)
「翳」を含むことわざ
- 一翳眼にあれば空華乱墜す(いちえいまなこにあればくうげらんついす)
「眼」を含むことわざ
- 一隻眼(いっせきがん)
- 色眼鏡で見る(いろめがねでみる)
- お眼鏡に適う(おめがねにかなう)
- 眼光、紙背に徹す(がんこう、しはいにてっす)
- 眼中に無い(がんちゅうにない)
- 眼中人なし(がんちゅうひとなし)
- 眼を付ける(がんをつける)
- 白い眼で見る(しろいめでみる)
- 青眼(せいがん)
- 千里眼(せんりがん)
「空」を含むことわざ
- 空き店の恵比寿(あきだなのえびす)
- 空樽は音が高い(あきだるはおとがたかい)
- 秋の空は七度半変わる(あきのそらはななたびはんかわる)
- 空き家で声嗄らす(あきやでこえからす)
- 空き家の雪隠(あきやのせっちん)
- 商人の空誓文(あきんどのそらせいもん)
- 商人の空値(あきんどのそらね)
- 足を空(あしをそら)
- 穴が空く(あながあく)
- 生きた空もない(いきたそらもない)
「華」を含むことわざ
- 優曇華の花(うどんげのはな)
- 栄華の夢(えいがのゆめ)
- 華甲(かこう)
- 華燭の典(かしょくのてん)
- 華胥の国に遊ぶ(かしょのくににあそぶ)
- 火事と喧嘩は江戸の華(かじとけんかはえどのはな)
- 華を去り実に就く(かをさりじつにつく)
- だんだん良くなる法華の太鼓(だんだんよくなるほっけのたいこ)
- やはり野に置け蓮華草(やはりのにおけれんげそう)
- 蓮華の水に在るが如し(れんげのみずにあるがごとし)
「乱」を含むことわざ
- 足並が乱れる(あしなみがみだれる)
- 一糸乱れず(いっしみだれず)
- 胡乱の沙汰(うろんのさた)
- 鬼の霍乱(おにのかくらん)
- 快刀、乱麻を断つ(かいとう、らんまをたつ)
- 怪力乱神を語らず(かいりょくらんしんをかたらず)
- 髪結いの乱れ髪(かみゆいのみだれがみ)
- 危邦に入らず乱邦に居らず(きほうにいらずらんぽうにおらず)
- 国乱れて忠臣見る(くにみだれてちゅうしんあらわる)
- 心が乱れる(こころがみだれる)
「墜」を含むことわざ
- 一翳眼にあれば空華乱墜す(いちえいまなこにあればくうげらんついす)
- 巨星墜つ(きょせいおつ)
- 日月地に墜ちず(じつげつちにおちず)
