牛を桃林の野に放つ
ことわざ「牛を桃林の野に放つ」の意味・読み方・異形などを解説します。
牛を桃林の野に放つ
うしをとうりんのやにはなつ
| 言葉 | 牛を桃林の野に放つ |
|---|---|
| 読み方 | うしをとうりんのやにはなつ |
| 意味 | 戦いがすっかりやんで武器を手放し、世の中に穏やかな日々がよみがえるありさまを言う。
中国の古い本『書経』の「武成」の章に見える話から出た。周の武王は殷の紂王を倒して天下を治めると、いくさに使った馬は華山という山の南側へ帰し、荷運びをさせた牛は桃林という土地の野原に放して、二度と兵を動かすつもりはないと世に知らせた。 同じいきさつは、四字熟語では帰馬放牛の形で伝わっている。 |
| 例文 | 長く続いた内戦がようやく終わり、兵士たちは銃を置いてふるさとの畑仕事に戻っていった。まさに牛を桃林の野に放つだ。 |
| 出典 | 『書経』武成 |
| 異形 | 馬を華山の陽に帰し、牛を桃林の野に放つ(うまをかざんのみなみにきし、うしをとうりんのやにはなつ) |
| 場面 | 戦争 / 牛 / 平和 |
| 使用漢字 | 牛 / 桃 / 林 / 野 / 放 / 馬 / 華 / 山 / 陽 / 帰 |
「牛」を含むことわざ
- 商いは牛の涎(あきないはうしのよだれ)
- 浮世は牛の小車(うきよはうしのおぐるま)
- 牛売って牛にならず(うしうってうしにならず)
- 牛追い牛に追われる(うしおいうしにおわれる)
- 牛つかむばかりの暗がり(うしつかむばかりのくらがり)
- 牛に経文(うしにきょうもん)
- 牛に対して琴を弾ず(うしにたいしてことをだんず)
- 牛に乗って牛を尋ねる(うしにのってうしをたずねる)
- 牛に引かれて善光寺参り(うしにひかれてぜんこうじまいり)
- 牛にも馬にも踏まれず(うしにもうまにもふまれず)
「桃」を含むことわざ
- 驚き、桃の木、山椒の木(おどろき、もものき、さんしょのき)
- 桃源郷(とうげんきょう)
- 桃李もの言わざれども下自ずから蹊を成す(とうりものいわざれどもしたおのずからけいをなす)
- 桃李門に満つ(とうりもんにみつ)
- 二桃三士を殺す(にとうさんしをころす)
- 桃栗三年柿八年(ももくりさんねんかきはちねん)
- 余桃の罪(よとうのつみ)
「林」を含むことわざ
- 牛を桃林の野に放つ(うしをとうりんのやにはなつ)
- 桂林の一枝、崑山の片玉(けいりんのいっし、こんざんのへんぎょく)
- 竹林の七賢(ちくりんのしちけん)
- 緑林(りょくりん)
- 林間に酒を煖めて紅葉を焼く(りんかんにさけをあたためてこうようをたく)
「野」を含むことわざ
- あだし野の露、鳥辺野の煙(あだしののつゆ、とりべののけむり)
- 後は野となれ山となれ(あとはのとなれやまとなれ)
- 蟻の熊野参り(ありのくまのまいり)
- 言うだけ野暮(いうだけやぼ)
- 伊勢へ七度、熊野へ三度(いせへななたび、くまのへみたび)
- 視野が広い(しやがひろい)
- 千里の野に虎を放つ(せんりののにとらをはなつ)
- 野良の節句働き(のらのせっくばたらき)
- 箱根からこっちに野暮と化け物はなし(はこねからこっちにやぼとばけものはなし)
- 野鶴、群鶏に在り(やかく、ぐんけいにあり)
「放」を含むことわざ
- 異彩を放つ(いさいをはなつ)
- 市に虎を放つ(いちにとらをはなつ)
- 逸物の鷹も放さねば捕らず(いちもつのたかもはなさねばとらず)
- 頤を放つ(おとがいをはなつ)
- 下種の一寸、のろまの三寸、馬鹿の開けっ放し(げすのいっすん、のろまのさんずん、ばかのあけっぱなし)
- 光彩を放つ(こうさいをはなつ)
- 精彩を放つ(せいさいをはなつ)
- 千里の野に虎を放つ(せんりののにとらをはなつ)
- 百貫の鷹も放さねば知れぬ(ひゃっかんのたかもはなさねばしれぬ)
- 放り出しの嗅ぎ出し(ひりだしのかぎだし)
「馬」を含むことわざ
- 敢えて後れたるに非ず、馬進まざるなり(あえておくれたるにあらず、うますすまざるなり)
- 朝雨馬に鞍置け(あさあめうまにくらおけ)
- 朝には富児の門を扣き、暮には肥馬の塵に随う(あしたにはふじのもんをたたき、ゆうべにはひばのちりにしたがう)
- 荒馬の轡は前から(あらうまのくつわはまえから)
- 鞍上人なく、鞍下馬なし(あんじょうひとなく、あんかうまなし)
- 生き馬の目を抜く(いきうまのめをぬく)
- 一馬の奔る、一毛の動かざるは無し(いちばのはしる、いちもうのうごかざるはなし)
- 一番風呂は馬鹿が入る(いちばんぶろはばかがはいる)
- 一匹の馬が狂えば千匹の馬も狂う(いっぴきのうまがくるえばせんびきのうまもくるう)
- 牛にも馬にも踏まれず(うしにもうまにもふまれず)
「華」を含むことわざ
- 一翳眼にあれば空華乱墜す(いちえいまなこにあればくうげらんついす)
- 優曇華の花(うどんげのはな)
- 栄華の夢(えいがのゆめ)
- 華甲(かこう)
- 華燭の典(かしょくのてん)
- 華胥の国に遊ぶ(かしょのくににあそぶ)
- 火事と喧嘩は江戸の華(かじとけんかはえどのはな)
- 華を去り実に就く(かをさりじつにつく)
- だんだん良くなる法華の太鼓(だんだんよくなるほっけのたいこ)
- やはり野に置け蓮華草(やはりのにおけれんげそう)
「山」を含むことわざ
- 秋葉山から火事(あきばさんからかじ)
- 後は野となれ山となれ(あとはのとなれやまとなれ)
- 石、玉をつつみて山輝く(いし、たまをつつみてやまかがやく)
- 何れを見ても山家育ち(いずれをみてもやまがそだち)
- 一度焼けた山は二度は焼けぬ(いちどやけたやまはにどはやけぬ)
- 一目山随徳寺(いちもくさんずいとくじ)
- 一葉目を蔽えば泰山を見ず(いちようめをおおえばたいざんをみず)
- 海に千年山に千年(うみにせんねんやまにせんねん)
- 海の物とも山の物ともつかぬ(うみのものともやまのものともつかぬ)
- 円石を千仞の山に転ず(えんせきをせんじんのやまにてんず)
「陽」を含むことわざ
- 陰徳あれば必ず陽報あり(いんとくあればかならずようほうあり)
- 陰に陽に(いんにように)
- 陰陽を燮理す(いんようをしょうりす)
- 陰陽師、身の上知らず(おんようじ、みのうえしらず)
- 陽炎稲妻水の月(かげろういなずまみずのつき)
- 陽の照っているうちに干し草を作れ(ひのてっているうちにほしくさをつくれ)
- 皮裏の陽秋(ひりのようしゅう)
- 陽気発する処、金石も亦透る(ようきはっするところ、きんせきもまたとおる)
- 洛陽の紙価を高める(らくようのしかをたかめる)
