寒林に骸を打つ
ことわざ「寒林に骸を打つ」の意味・読み方・異形などを解説します。
寒林に骸を打つ
かんりんにかばねをうつ
| 言葉 | 寒林に骸を打つ |
|---|---|
| 読み方 | かんりんにかばねをうつ |
| 意味 | 死んで地獄のような苦しい世界(悪道)に落ちた人の魂が、いま自分が苦しんでいるのは生きていたころの体が悪いことを重ねたせいだと言い、自分のなきがらをむちで打ったという仏教の話。
「寒林」は墓場のこと。もとは、昔のインドで死者のなきがらを捨てたとされる林の名である。「骸」はなきがら、つまり死体のこと。 もとになった話は仏教の経典『天尊説阿育王譬喩経』に見える。道ばたの死体をつえで打っている者がいたので、通りかかった人がわけをたずねると、「これはわたしがもと宿っていた体だ。生きていたころ親を大切にせず、主君にも誠実でなく、仏やその教えを敬うこともなかった。そのせいでわたしは罪を負い、言いようのない苦しみを味わっている」。その者はそう答えた。 同じ経典には、これと対になる話として、善い行いを積んだ人の魂が天から降りてきて、自分のなきがらに花をまいたという話も載っている。生きているあいだの行いしだいで、死んだあとの身の上が決まることを教える話である。 |
| 例文 | 住職は法話の中で寒林に骸を打つという話を引き、悔やんでも手遅れになる前に、毎日の行いを正しておくようにと説いた。 |
| 出典 | 『天尊説阿育王譬喩経』 |
| 異形 | 寒林に骨を打つ(かんりんにほねをうつ) |
| 場面 | 行いの報いを受ける / 悪い行い |
| 使用漢字 | 寒 / 林 / 骸 / 打 / 骨 |
「寒」を含むことわざ
- 暑さ寒さも彼岸まで(あつささむさもひがんまで)
- 言うまいと思えど今朝の寒さかな(いうまいとおもえどけさのさむさかな)
- 医者寒からず儒者寒し(いしゃさむからずじゅしゃさむし)
- 一日之を暴めて十日之を寒す(いちにちこれをあたためてとおかこれをひやす)
- 遠慮ひだるし伊達寒し(えんりょひだるしだてさむし)
- お寒い(おさむい)
- 河童の寒稽古(かっぱのかんげいこ)
- 寒九の雨(かんくのあめ)
- 寒暄を叙す(かんけんをじょす)
- 寒に帷子、土用に布子(かんにかたびら、どようにぬのこ)
「林」を含むことわざ
- 牛を桃林の野に放つ(うしをとうりんのやにはなつ)
- 寒林に骸を打つ(かんりんにかばねをうつ)
- 桂林の一枝、崑山の片玉(けいりんのいっし、こんざんのへんぎょく)
- 竹林の七賢(ちくりんのしちけん)
- 緑林(りょくりん)
- 林間に酒を煖めて紅葉を焼く(りんかんにさけをあたためてこうようをたく)
「骸」を含むことわざ
- 寒林に骸を打つ(かんりんにかばねをうつ)
- 骸骨を乞う(がいこつをこう)
- 形骸を止めない(けいがいをとどめない)
- 形骸を土木にす(けいがいをどぼくにす)
「打」を含むことわざ
- 匕首に鍔を打ったよう(あいくちにつばをうったよう)
- 相槌を打つ(あいづちをうつ)
- 青海苔の答礼に太太神楽を打つ(あおのりのとうれいにだいだいかぐらをうつ)
- 朝寝好きの夜田打ち(あさねずきのよたうち)
- 頭打ちになる(あたまうちになる)
- あどを打つ(あどをうつ)
- 一席打つ(いっせきぶつ)
- 打たねば鳴らぬ(うたねばならぬ)
- 打たれても親の杖(うたれてもおやのつえ)
- 打って一丸となる(うっていちがんとなる)
