一葉目を蔽えば泰山を見ず
ことわざ「一葉目を蔽えば泰山を見ず」の意味・読み方を解説します。
一葉目を蔽えば泰山を見ず
いちようめをおおえばたいざんをみず
| 言葉 | 一葉目を蔽えば泰山を見ず |
|---|---|
| 読み方 | いちようめをおおえばたいざんをみず |
| 意味 | ほんの小さな事柄や自分だけの都合に気持ちがふさがれると、本当に大切な筋道さえ見落とす、というたとえ。
木の葉がたった一枚、目の上にかぶさるだけで、泰山のようにとてつもなく大きな山でさえ視界から消える。その様子から出た言葉。泰山は、中国の山東省で古くから名高い山。 『鶡冠子』では、国を治める人は耳や目で見聞きしたことに頼って決めず、守るべき道にそって判断するものだ、という話の中に出てくる。すぐあとには、豆が二粒耳に詰まれば雷の音さえ届かない、という句が並ぶ。 趣旨のよく似た言葉に木を見て森を見ずがある。獣を逐う者は目に太山を見ずも大きな山が目に入らない様子を言い表すが、そちらは一つの獲物を追うのに夢中で、まわりの危うさに気づかない姿を指す。 一片の雲も日を蔽うも、小さなものが大きなものをさえぎる眺めを使った似た句だが、こちらとはちがって、取るに足りなく見えるものも油断なく見よ、と教える。 |
| 例文 | 目先の売り上げばかり追って、店の評判を落としては意味がない。一葉目を蔽えば泰山を見ずというから、大事なことから目をそらさずにいよう。 |
| 出典 | 『鶡冠子』天則 |
| 場面 | 見識が狭い / 政治 |
| 使用漢字 | 一 / 葉 / 目 / 蔽 / 泰 / 山 / 見 |
「一」を含むことわざ
- 悪は一旦の事なり(あくはいったんのことなり)
- 欠伸を一緒にすれば三日従兄弟(あくびをいっしょにすればみっかいとこ)
- 朝顔の花一時(あさがおのはなひととき)
- 朝の一時は晩の二時に当たる(あさのひとときはばんのふたときにあたる)
- 薊の花も一盛り(あざみのはなもひとさかり)
- あの世の千日、この世の一日(あのよのせんにち、このよのいちにち)
- 危ない橋も一度は渡れ(あぶないはしもいちどはわたれ)
- 蟻の一穴(ありのいっけつ)
- 粟一粒は汗一粒(あわひとつぶはあせひとつぶ)
- 板子一枚下は地獄(いたごいちまいしたはじごく)
「葉」を含むことわざ
- 合言葉にする(あいことばにする)
- 青葉は目の薬(あおばはめのくすり)
- 秋葉山から火事(あきばさんからかじ)
- 商人は木の葉も錦に飾る(あきんどはこのはもにしきにかざる)
- 後から剝げる正月言葉(あとからはげるしょうがつことば)
- 石が流れて木の葉が沈む(いしがながれてこのはがしずむ)
- 一葉落ちて天下の秋を知る(いちようおちててんかのあきをしる)
- 売り言葉に買い言葉(うりことばにかいことば)
- 返す言葉がない(かえすことばがない)
- 顔に紅葉を散らす(かおにもみじをちらす)
「目」を含むことわざ
- 青葉は目の薬(あおばはめのくすり)
- 秋の入り日と年寄りはだんだん落ち目が早くなる(あきのいりひととしよりはだんだんおちめがはやくなる)
- 商人の子は算盤の音で目を覚ます(あきんどのこはそろばんのおとでめをさます)
- 麻殻に目鼻をつけたよう(あさがらにめはなをつけたよう)
- 朝題目に宵念仏(あさだいもくによいねんぶつ)
- 足を重ねて立ち、目を側てて視る(あしをかさねてたち、めをそばだててみる)
- 網の目から手(あみのめからて)
- 網の目に風たまらず(あみのめにかぜたまらず)
- 網の目に風たまる(あみのめにかぜたまる)
- 網の目を潜る(あみのめをくぐる)
「蔽」を含むことわざ
- 一言以て之を蔽う(いちげんもってこれをおおう)
- 一葉目を蔽えば泰山を見ず(いちようめをおおえばたいざんをみず)
- 一片の雲も日を蔽う(いっぺんのくももひをおおう)
「泰」を含むことわざ
- 義は泰山より重く、命は鴻毛より軽し(ぎはたいざんよりおもく、いのちはこうもうよりかるし)
- 死は或は泰山より重く、或は鴻毛より軽し(しはあるいはたいざんよりおもく、あるいはこうもうよりかろし)
- 泰山の霤は石を穿つ(たいざんのあまだれはいしをうがつ)
- 泰山の安きに置く(たいざんのやすきにおく)
- 泰山は土壌を譲らず(たいざんはどじょうをゆずらず)
- 泰山北斗のごとし(たいざんほくとのごとし)
- 泰山鳴動して鼠一匹(たいざんめいどうしてねずみいっぴき)
- 泰斗(たいと)
- 安きこと泰山の如し(やすきことたいざんのごとし)
「山」を含むことわざ
- 秋葉山から火事(あきばさんからかじ)
- 後は野となれ山となれ(あとはのとなれやまとなれ)
- 石、玉をつつみて山輝く(いし、たまをつつみてやまかがやく)
- 何れを見ても山家育ち(いずれをみてもやまがそだち)
- 一度焼けた山は二度は焼けぬ(いちどやけたやまはにどはやけぬ)
- 一目山随徳寺(いちもくさんずいとくじ)
- 海に千年山に千年(うみにせんねんやまにせんねん)
- 海の物とも山の物ともつかぬ(うみのものともやまのものともつかぬ)
- 円石を千仞の山に転ず(えんせきをせんじんのやまにてんず)
- 驚き、桃の木、山椒の木(おどろき、もものき、さんしょのき)
