怪しきを見て怪しまざれば、怪しみ却って破る
ことわざ「怪しきを見て怪しまざれば、怪しみ却って破る」の意味・読み方・異形などを解説します。
怪しきを見て怪しまざれば、怪しみ却って破る
あやしきをみてあやしまざれば、あやしみかえってやぶる
| 言葉 | 怪しきを見て怪しまざれば、怪しみ却って破る |
|---|---|
| 読み方 | あやしきをみてあやしまざれば、あやしみかえってやぶる |
| 意味 | 不思議で気味の悪い出来事を目にしても、うろたえずに放っておけば、その怪しさはいつしか自然に消え去るということ。
「却って」は「逆に」、「破る」は「くずれる」を表す古い言い方で、怪しい出来事のほうが逆にくずれて消えうせると言っているわけである。意味が反対の言葉には疑心、暗鬼を生ずがある。 鎌倉時代の終わりに書かれた随筆『徒然草』の第二百六段に、役所の会議の最中に牛が入りこみ、長官の席に上がって寝そべってしまった話がある。皆が不吉なしるしだと言い立てたが、長官の父は「牛に分別などない」と取り合わず、牛を持ち主に返した。その後、悪いことは何も起こらなかったという。この話の結びに、この言葉が少しちがう言い回しで引かれている。 |
| 例文 | 夜中に天井裏で物音がしても、怪しきを見て怪しまざれば、怪しみ却って破ると考えて気にせずにいたら、そのうち聞こえなくなった。 |
| 異形 | 怪を見て怪しまざれば怪しみ却って破る(あやしみをみてあやしまざればあやしみかえってやぶる) |
| 怪しきを見て怪しまざれば怪しき事無し(あやしきをみてあやしまざればあやしきことなし) | |
| 場面 | 怯える / 平静 |
| 使用漢字 | 怪 / 見 / 却 / 破 / 事 / 無 |
「怪」を含むことわざ
- 危ないことは怪我のうち(あぶないことはけがのうち)
- 怪力乱神を語らず(かいりょくらんしんをかたらず)
- 空馬に怪我なし(からうまにけがなし)
- 雲行きが怪しい(くもゆきがあやしい)
- 怪我と弁当は自分持ち(けがとべんとうはじぶんもち)
- 怪我の功名(けがのこうみょう)
- 畳の上の怪我(たたみのうえのけが)
- 生兵法は大怪我の基(なまびょうほうはおおけがのもと)
- 勿怪の幸い(もっけのさいわい)
- 酔いどれ怪我せず(よいどれけがせず)
「見」を含むことわざ
- 相手見てからの喧嘩声(あいてみてからのけんかごえ)
- 青菜は男に見せな(あおなはおとこにみせな)
- 足元を見る(あしもとをみる)
- 足を重ねて立ち、目を仄てて見る(あしをかさねてたち、めをそばだててみる)
- 後先見ず(あとさきみず)
- 穴の開くほど見る(あなのあくほどみる)
- 家鴨の火事見舞い(あひるのかじみまい)
- 甘く見る(あまくみる)
- いい目を見る(いいめをみる)
- 戦を見て矢を矧ぐ(いくさをみてやをはぐ)
「却」を含むことわざ
- 怪しきを見て怪しまざれば、怪しみ却って破る(あやしきをみてあやしまざれば、あやしみかえってやぶる)
- 心頭滅却すれば火もまた涼し(しんとうめっきゃくすればひもまたすずし)
- 下手が却って上手(へたがかえってじょうず)
「破」を含むことわざ
- 雨塊を破らず、風枝を鳴らさず(あめつちくれをやぶらず、かぜえだをならさず)
- 石破れ天驚く(いしやぶれてんおどろく)
- 磯際で船を破る(いそぎわでふねをやぶる)
- 川口で船を破る(かわぐちでふねをわる)
- 癇癪持ちの事破り(かんしゃくもちのことやぶり)
- 口の虎は身を破る(くちのとらはみをやぶる)
- 国破れて山河在り(くにやぶれてさんがあり)
- 山中の賊を破るは易く心中の賊を破るは難し(さんちゅうのぞくをやぶるはやすくしんちゅうのぞくをやぶるはかたし)
- 序破急(じょはきゅう)
- 千日の行を一度に破る(せんにちのぎょうをいちどにやぶる)
「事」を含むことわざ
- 秋葉山から火事(あきばさんからかじ)
- 悪事千里を走る(あくじせんりをはしる)
- 悪事身に返る(あくじみにかえる)
- 悪は一旦の事なり(あくはいったんのことなり)
- 明日の事は明日案じよ(あすのことはあすあんじよ)
- 明日の事を言えば鬼が笑う(あすのことをいえばおにがわらう)
- 当て事と越中褌は向こうから外れる(あてごととえっちゅうふんどしはむこうからはずれる)
- 家鴨の火事見舞い(あひるのかじみまい)
- 言うに事欠いて(いうにことかいて)
- 一事が万事(いちじがばんじ)
