一馬の奔る、一毛の動かざるは無し
ことわざ「一馬の奔る、一毛の動かざるは無し」の意味・読み方を解説します。
一馬の奔る、一毛の動かざるは無し
いちばのはしる、いちもうのうごかざるはなし
| 言葉 | 一馬の奔る、一毛の動かざるは無し |
|---|---|
| 読み方 | いちばのはしる、いちもうのうごかざるはなし |
| 意味 | 人々を率いる者がひとたび動き出せば、つき従う者たちもみな、そろって動き出すということ。
馬が一頭駆けだせば、体じゅうの毛は一本の例外もなく揺れる。その姿を人の集まりに当てはめた言葉。「奔」の字は、勢いよく走るという意味。 南北朝時代の中国で梁や北周に仕えた詩人、庾信の「擬連珠」という作品にある句。原文では、人々を治める君主には民の命がかかっており、その君主が世を去れば天下の人の心も大きく揺らぐ、と述べたあとにこの句が置かれている。さらに、舟が一そう沈めば積んでいた物もみな水に沈む、という句が対になって続く。 頭が動けば尾も動くと、述べている中身はほぼ重なる。 |
| 例文 | 部長が自分から定時に退社するようにしたところ、課の全員がそろって早く帰り始めた。まさに一馬の奔る、一毛の動かざるは無しだ。 |
| 出典 | 庾信「擬連珠」 |
| 場面 | 馬 / 上の立場の人の心得 |
| 使用漢字 | 一 / 馬 / 奔 / 毛 / 動 / 無 |
「一」を含むことわざ
- 悪は一旦の事なり(あくはいったんのことなり)
- 欠伸を一緒にすれば三日従兄弟(あくびをいっしょにすればみっかいとこ)
- 朝顔の花一時(あさがおのはなひととき)
- 朝の一時は晩の二時に当たる(あさのひとときはばんのふたときにあたる)
- 薊の花も一盛り(あざみのはなもひとさかり)
- あの世の千日、この世の一日(あのよのせんにち、このよのいちにち)
- 危ない橋も一度は渡れ(あぶないはしもいちどはわたれ)
- 蟻の一穴(ありのいっけつ)
- 粟一粒は汗一粒(あわひとつぶはあせひとつぶ)
- 板子一枚下は地獄(いたごいちまいしたはじごく)
「馬」を含むことわざ
- 敢えて後れたるに非ず、馬進まざるなり(あえておくれたるにあらず、うますすまざるなり)
- 朝雨馬に鞍置け(あさあめうまにくらおけ)
- 朝には富児の門を扣き、暮には肥馬の塵に随う(あしたにはふじのもんをたたき、ゆうべにはひばのちりにしたがう)
- 荒馬の轡は前から(あらうまのくつわはまえから)
- 鞍上人なく、鞍下馬なし(あんじょうひとなく、あんかうまなし)
- 生き馬の目を抜く(いきうまのめをぬく)
- 一番風呂は馬鹿が入る(いちばんぶろはばかがはいる)
- 一匹の馬が狂えば千匹の馬も狂う(いっぴきのうまがくるえばせんびきのうまもくるう)
- 牛は牛連れ、馬は馬連れ(うしはうしづれ、うまはうまづれ)
- 牛も千里馬も千里(うしもせんりうまもせんり)
「奔」を含むことわざ
- 一馬の奔る、一毛の動かざるは無し(いちばのはしる、いちもうのうごかざるはなし)
「毛」を含むことわざ
- 命は鴻毛より軽し(いのちはこうもうよりかろし)
- 内で掃除せぬ馬は外で毛を振る(うちでそうじせぬうまはそとでけをふる)
- 兎の毛で突いたほど(うのけでついたほど)
- 同じ羽毛の鳥は集まる(おなじうもうのとりはあつまる)
- 女の髪の毛には大象も繋がる(おんなのかみのけにはたいぞうもつながる)
- 髪の毛を逆立てる(かみのけをさかだてる)
- 九牛の一毛(きゅうぎゅうのいちもう)
- 毛色の変わった(けいろのかわった)
- 結構毛だらけ(けっこうけだらけ)
- 毛のない猿(けのないさる)
「動」を含むことわざ
- 頭が動けば尾も動く(あたまがうごけばおもうごく)
- 一波纔かに動いて万波随う(いっぱわずかにうごいてまんぱしたがう)
- 芋虫でもつつけば動く(いもむしでもつつけばうごく)
- 動きが取れない(うごきがとれない)
- 後ろ弁天、前不動(うしろべんてん、まえふどう)
- 頭が動かねば尾が動かぬ(かしらがうごかねばおがうごかぬ)
- 風は吹けども山は動ぜず(かぜはふけどもやまはどうぜず)
- 口が動けば手が止む(くちがうごけばてがやむ)
- 心が動く(こころがうごく)
- 心を動かす(こころをうごかす)
「無」を含むことわざ
- 味無い物の煮え太り(あじないもののにえぶとり)
- 有って地獄、無くて極楽(あってじごく、なくてごくらく)
- 有っても苦労、無くても苦労(あってもくろう、なくてもくろう)
- 網無くして淵にのぞむな(あみなくしてふちにのぞむな)
- 怪しきを見て怪しまざれば怪しき事無し(あやしきをみてあやしまざればあやしきことなし)
- 有りそうで無いのが金、無さそうで有るのが借金(ありそうでないのがかね、なさそうであるのがしゃっきん)
- 有るか無きか(あるかなきか)
- 有るは借銭、無いは金(あるはしゃくせん、ないはかね)
- 言う者罪無くして聞く者戒しむるに足る(いうものつみなくしてきくものいましむるにたる)
- 家に無くてならぬものは上がり框と女房(いえになくてならぬものはあがりがまちとにょうぼう)
